本日の○○(仮)

いろんなモノを書いたり『薔薇族』作ったり、幅だけはやたら広くやってるおっさんの身辺雑記です。オレに関心ない方にはあまりお勧めできないかもね(笑)。

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『劇場版・エースをねらえ!』と『はぐれ刑事純情派』

6月29日(水)

 目覚ましに五時に起こされる。すぐに起きて仕事をはじめる予定だったのだが、身体が言うことをきかず布団の中でウダウダ。結局、始業は七時であった。本日は、ひたすら原稿書きに徹する。先週が取材やら打ち合わせやらが毎日続き、執筆が思うようにいかなかったので、その遅れを取り戻さねば! 『バディ』の連載を送信後、昼食を買いに行ったのと、二時から録画してあった『BSアニメ夜話』の“劇場版・エースをねらえ!”の回を寝転がって観た(オレはこの映画がとにかく好きで、タックスノットで“お気に入り映画一〇本”を書いて、と言われたときにも迷わず挙げた。余談だが作中、岡ひろみの親友の愛川マキが口にした駄洒落「関東大繊細」が、阪神淡路の地震以降、カットされてしまったことにいささか憤りをおぼえている)以外は、久々に真面目にずっとパソコンに向かい続ける。途中、『バディ』編集部の斎藤靖紀氏、昨日お話した千葉向月氏からメールあり。急ぎ、対応しておく。
 三時から、今夜シリーズ最終回を迎えるという『はぐれ刑事純情派』の特番を観る。収録風景&過去の人気作二本の再放送である。一本は、木村一八(クサイ飯を食べる前)が若手刑事を演じていたパート1、もう一本は西島秀俊が出ていたパート3。後者には後に声優としてブレイクする“桜井智”が出ていた。あと、岡本麗がやたらと若い!
 五時からは東京MXテレビの『5時に夢中』。岩井志摩子はいつもの通りだが、ときに彼女をしのぐ暴言を吐く徳光ナンタラという司会の男はただ者ではない。昨日と今日の温度差(昨日が三六度、今日が二六度!)を話題にしていたが、この番組の出演者のほうが昨今の気象なんかよりもはるかに狂っていると思うぞ。
 夜、唐沢俊一氏のmixi日記で、AV女優“林由美香”の死去の報を知る。おかげさまでバリバリのホモなもんですから“お世話”になった経験はないが、最近の女優としての高評価ぶりを色々な方面から聞きおよび、「これはひょっとして本式にメジャー進出かな?」と秘かに注目していた矢先だったので、とにかく驚く。まだ三十五歳だったそうだが、人の運命とはほんとにわからぬものである。
 八時から『はぐれ刑事純情派ファイナル』最終回スペシャル。放映期間はのべ十八年にもなるらしいが、藤田まことの主演作は『必殺』もそうだったが、長寿だなぁ。ラスト、歴代の若手刑事たちの映像が流れたが、賀集利樹が出ていたことなんかすっかり忘れていた。そうそう、『仮面ライダーアギト』の直後にレギュラー入りしたんだっけ(記者会見にはアギトも駆けつけてたなぁ)。
 直しが入って戻ってきたTLGP実行委員のインタビューをレイアウトするが、思っていたよりはるかに文字数が多くなり(当初の想定の1.5倍!)、どうしたもんかとちょっと悩む。今月は(今月も?)かなりの原稿がすでに入ってしまっているので(“影坂狩人探検隊”は豪華二本立て!)、これを入れるとなると何か外さないといかんかもしれないなぁ。
 思案していたらパソコンの調子までおかしくなってきたので、本日はこれまでにしとこう、と切り上げることにする。零時ちょっと前に就寝。今日は自分を誉めてやりたくなるほどよく働いたなぁオレ。
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  1. 2005/06/30(木) 19:16:43|
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『同窓会』とウェストのサイズ

6月28日(火)

 通常時間の起床。ネットを通じて、俳優・松村達雄氏の死去を知る。マスコミは一様に『男はつらいよ』の“二代目おいちゃん”役にばかり触れるが、われわれにとって印象深いのはやっぱり伝説のホモドラマ『同窓会』(九三年)の“幣原(シデハラ)先生”役であろう。ストーリーの生臭さを中和する、イイ意味で枯れた絶妙のトーンで番組のナレーターを務めるばかりか、キーパーソンとして視聴者が想像していた以上にストーリーの中核に入り込み、しまいには荻野目慶子演ずる元教え子の“宮下ちの”と再婚までしてしまうイカしたお爺ちゃん。紋切り型で面白みに欠ける男性キャラクター陣(女性キャラは皆、素敵にぶっこわれていたのにね)の中で唯一「先の読めない」人物だった幣原先生を、例のひょうひょうとした演技で見事に演じきっていた。あの人がいてくれたことで、レディコミ的ご都合展開の目立った『同窓会』にそれなりの厚み(説得力)が加わっていたように思う。「いくつになっても元気だなぁ。オレがガキの頃からすでに“爺さん”だったけど、一体いくつなんだろう?」と、かねがね疑問に思っていたのだが、享年九〇なんだそうだ。「ほとんど生涯現役」というのを実践できたことはなんとも羨ましい限りである。オレもこうありたいと心から思う。合掌……。
 夕方まで出仕事。五時半、先日の男性ストリップの主催者・千葉向月氏と逢うべく、上野・メディアソフト『薔薇族』編集部まで。仕事で遅れるという千葉氏を待ちながら読書や雑談など。この日記を読んだS-2氏から、「狩人さんて、パンツのサイズが二九なんですか。細いですねぇ」と言われたんで、「ああいうのはサイズを大きくしていくと際限なく太ってしまうんで、意地でも変えないことにしてるんです」と答える。世界広しといえど、ウェストのサイズを世間に知られているモノカキなんてきっとオレくらいであろう。
 八時近くになって、千葉氏来社。アルバイトが長引いていたのだという。オレもそうだが、ゲイマスコミとかで何か事をなそうという人間は、とにかくいろんな仕事をやっていかないと経済的に成り立たない。金回りの極端に悪い世界なんである(なにしろ、これ専業で食っていくことが至難の業なのだから)。一般マスコミもひどいが、ゲイマスコミはもっとひどい。あちらが真冬なら、こちらは氷河期である。早く、ソナタを奏でられる程度の“冬”にならなければイカン。
 レイアウトのプリントなどを見ながら、今後の仕事の話いろいろ。『薔薇族』とのタイアップの件、見世物文化の復興運動の件、オレ個人としての協力の件など諸々話す。世間から偏ったイメージを持たれないよう(世の中というのは人の目立つ一面だけを見て短絡的に“あの人は●●の人”というように決めつけたがるものである。浅はかな! オレは全方位的な男だと、何度言ったら理解できるのだ)、またエロ仕事にも積極的に関わっていきたいと思っていたし、今年からはトークとか司会とかいうライブ系のことにも手を拡げていこうと考えていたところなので、まさに“渡りに舟”なんである。
 話し合い、九時過ぎまで。S-1氏とともに山手線で帰途につく。一〇時、帰宅。入浴後、昼間、斎藤靖紀氏に「今夜中に送りますから」とケータイで約束した『バディ』の特集原稿(の叩き台)のみ仕上げて送信。連載のほうは明日、五時起きして仕上げようと決めて零時半頃就寝。この決意は絶対に死守するぞオレ。
  1. 2005/06/30(木) 19:15:25|
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虚脱感と脅かす歯医者

6月27日(月)

 いつもの時刻に起床。先日逢ったある青年の書いたmixi日記を読んで、寝て起きたばかりだと言うのに激しい脱力感をおぼえる。内々のことなんで詳細は省くが、「お前、なんなんだよ!?」という憤りで一杯になる。小物的発言なのは承知で言うが、本気で心配して損した、とマジて思う。もはや彼には一切関わらないことにしよう、と決意。
 脱力感といえばもうひとつ、こんなニュースもあった。
【絵本作家の長新太さん死去…………絵本作家の長新太(ちょう・しんた)さんが25日、中咽頭ガンのため東京都内の病院で死去した。77歳。1958年に絵本を初出版してから、ナンセンスとユーモアのある作品をカラフルで暖かみのある配色で描き、これまでに400冊以上を発表した。代表作は「おしゃべりなたまごやき」「キャベツくん」「ゴムあたまポンたろう」など。読売国際漫画大賞の選考委員も務めていた。】
 これもかなりのショックである。オレは長氏の“絵本”だとか“児童読物”なんていうものの枠をぶち壊すナンセンス・アナーキストとしての作風が大好きだったので。一時期、“シュール”という言葉がはやった時代があったが、氏の作品はそんなスカした受け皿にはとてもじゃないほど乗っからないほどビッグなものなんである。もちろん大人向けの漫画もブッ翔んでいた。図書館にいけば著書は山ほどあると思うので、ぜひ一度お読みになってみるといい。とにかく、永年にわたりとんでもない作品群でオレを楽しませてくれた長センセイに合掌――。
 朝から夕方まで出仕事。六時から、例のクソ丁寧な歯医者。「今日明日、東京を離れるご予定とかはありますか?」と訊ねてくるので理由を聞くと、強い薬を使うのでひょっとしたら激しく痛むかもしれないのだという。「痛くなったら、すぐにいらしてくださいね」と念押しされながら治療を終える。「慇懃な口調でものすごく怖いことを言う」なんて、まるで腰の低いヤクザみたいだなぁ。やたらと脅かされたものだからややビクビクしていたのだが、痛くもなんともならず、三〇分もするうちには治療したこと自体忘れてしまった。向こうが心配しすぎなのか、オレの身体が人並はずれてタフなのか?
 夕食、入浴後、仕事。しかし疲労のせいか調子上がらず。やむをえず、映画評用のビデオを観るが、何度も意識を失いかける。「だめだ、こりゃ」と、おのが体力に見切りをつけ、一〇時前に寝てしまう。よく眠って体力を取り戻し、明日からはがんばるぞ、ってかなり言い訳っぽいよなぁオレ。
  1. 2005/06/30(木) 19:14:22|
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おっさんの威厳とウサン臭いオレ

6月26日(日)

 まぁまぁな時間に起床。いや、正確には夜中に暑くて一度起き、エアコンをつけてまた寝たんだけれど。インタビュー原稿のリライトを大至急で仕上げ、砂川氏に送信。十一時半、外出。新宿駅まで歩き、そこから京王線で八王子まで。各駅停車に乗ったので、時間はかかるがガラ空きで(終点である八王子到着間際、隣の車輌を見たら無人だった。しまった、あっちに乗れば面白かったのに! と後悔しきり)、ゆったりとした時間を過ごせた。はじめて京王の八王子駅ビルを覗くが、想像以上の充実ぶりに驚く。ちっちゃな東急ハンズといった趣のフロアもあれば、広々とした書店もアリ。ユニクロもあるが、こちらは品揃えがイマイチ。やはり二九インチの白パンツはなかった。
 八王子の市街をぶらついたあと、三時にバー『Chez Stream』。本日は毎月定例の「ゲイの老後(未来)を考える会」なり。なのだけれど、上がってみると常連のT氏が一人いるだけ。主催者の勝山正人氏は急な用事で神奈川方面へ出かけており、留守番を頼まれているんだそうだ。しばらくダベッているが誰もこない。ようやく『薔薇族』の“狩人と学習”でここを取り上げられるようになったのに、そんなときに限ってこんなアリサマとは! とちょっとプリプリ。途中、ようやく一名増えるが、それっきり。結局、勝山氏が帰宅するまで三人だけのまったりとした時間を過ごしたのであった(あ、いや、あとイラストレーターの女性がお嬢さんと一緒にやって来たな。今度『薔薇族』に作品を持ち込みたいというので、頑張ってください、と名刺交換)。
 今回は時間がハンパになってしまったので雑談的な感じになってしまった。先日の『先端研』については、「よくもまぁ、ここをあそこまで妖しい店っぽく撮れるもんだよなぁ」という感心意見が。「さすがは『同窓会』の中で、二丁目仲通りを“魔界”のごとく映像化した日テレだね」とオレ。「まるで“阿片窟”みたい」と、オレが思っていたのとまったく同じ声があがったので、嬉しくなって「そう! あれはまったく阿片窟だよねぇ!!」とも。T氏は昨日のaktaのライブにも顔を出していたので感想を訊くと、「う??ん」と渋い顔に。怨み節にかたまらず「スマートに歳をとる」というのはなかなか至難の業であるということを痛感させられたような様子である。もっともそれは何もゲイだけに限った話ではないが。平成になって失墜したものに「おとなの威厳」というのがあるとオレは思う。「尊敬できる(憧憬を抱ける)ようなオヤジ&ジジイ」というのが絶滅の危機にあるから、若い者が“加齢”というものをいたずらに恐れるのだ。「ああなってしまったらおしまいだ」「あんな風になるくらいなら死んだほうがマシ」と思わされるような連中しか周囲にいないから。“おとな”が子どもの規範となりうる存在として輝いていた昭和を知る者としては悲しい限りである。“イケじじい”がもっと増えなければイカンねぇ。
 普段ならば買い出しに行って自炊による食事会となるのだが、今回も大幅に時間を超過してしまったので外食に。前回とおなじスパゲティ屋へ入る。途中、われわれ一行だけはビラ配りのバイトが見てみぬフリをする。絶対にカタギの集団とは思っていないのであろう。などと他人事みたいな顔もしていられない。外へ出るとき、T氏がオレのスタイルをまじまじと見ながら、「なんか、だんだんとウサン臭くなってますねぇ」と言ってくれた。「ウサン臭くしてんです」と答えておいたが、狙いがまんまと図にあたった感じで嬉しい限りである。オレのような凡庸なカタブツというのは、外見ぐらいトッポくしておかないと「ただの人」になってしまい、他人の記憶に残らないのだ。モノカキも目立ってナンボである。素顔だけで強烈なインパクトを与えられる“容貌魁偉”な皆様がうらやましい。
 戻ってきてから、普通よりやや遅れてバ?タイムのスタート。多分に下ネタのまじるしょうもない話をしつつ、一〇時まで。中央線で帰途につく。十一時頃帰宅。『堂本兄弟』を観つつ『ポパイの時代』の続きを読んだあと、零時半すぎに就寝。とりあえず取材も一段落したことだし、そろそろ執筆に専念しないとイカンなぁオレ。
  1. 2005/06/27(月) 19:44:55|
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サークル依存症と納得いかないお通し

6月25日(土)

 そこそこの時間に起床。雑用済ませ、インタビューのテープ起こしの続き。ほどなく終了。『バディ』の連載用の次回テーマ、および特集に関する連絡メールを送信。編集部・斎藤靖紀氏から、特集に関連してひとつ、ビックリするような事実を知らされる。「えー、そうなん!?」としばし驚きが止まらなかった。何にたまげたのかは、ここでは語らないが。
 三時、外出。新宿二丁目のコミュニティセンター『akta』で月イチ開かれている『薔薇族』の読者公開ミーティングのためだ。雑用を済ませたあと、四時半きっかりに『akta』へ。今回の参加者は、オレと、オレの小説の挿絵も描いてくれている漫画家&イラストレーターの阿部一彦くんなど、総勢四名(他に途中参加・途中退場者一名)。まぁ、いつもの感じである(本当は八月号に前回の模様が記事として載り、今回の告知も掲載されるはずだったのだが、ドサクサにまぎれてトバされてしまったのだ。それが載っていれば、あるいは一般の人も来ていたかもしれないのだが)。今回も話は多方面に飛び、「ゲイサークル依存症」だとか「ゲイアクティビストと呼ばれている人々と過去のいじめられ体験の因果関係」など、またまたインテリゲイ様たちの反感を買いそうな話題もちらほらと。「僕らの所属していたサークルには、いま考えるとほんとにスゴイ人たちが大勢いたんですよ!」と鼻息を荒くしながら「スゴイ人」を連発していた人間もいたが、その「スゴイ人」というのはあくまでゲイコミュニティとやら(狭い世界)の中での「スゴイ人」にすぎないのであって、世間一般から言ったら「誰それ?」のレベルでしかないということを、彼はちゃんとわかって言っていたのだろうか。「自分にとってスゴイ人」がイコール「世間も認めるスゴイ人」ではない、ということをキチンと理解しないと、これはかなり危険なことである。極端な話、オウム信者が「尊師はスゴイ人!」と言ってるのと変わらない。コミュニティ活動とかに熱意をかたむけるのは悪いことではないが、自分自身を客観視できる冷静さがなければ、むしろやらないほうがマシというものだ。度のすぎた“依存症”というのはやっぱりイカンです。
六時半からちょっと座席を移動。じつは貸し主側がこちらの予約を入れたあとで(あるいはその逆かもしれないが。ちなみにオレが予約したのは先月の二八日)ダブルブッキングをしてしまい、「ゲイの老後とセックス」というテーマのトークライブが開かれてしまうのだ。なかなかの盛況ぶりで、われわれの席からは様子も見えないし、声もろくに聞こえなかった。
 八時頃に辞去。近所の居酒屋で軽く食事。料理自体は値段の割にボリュームがあったが、オレの食えない種類の料理のお遠しが“五〇〇円”もするというのはいささか疑問。てことで、評価はいささか辛し。一〇時頃に参加者と別れ、徒歩で半頃帰宅。『ポパイの時代』の続きを読んだあと、一時すぎに就寝。今日もまたかなり怠けましたですよオレ。
  1. 2005/06/27(月) 19:43:44|
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1/100の幸せと劇団活動

6月24日(金)

 やや早目に起床。すぐにインタビューのテープ起こしにかかる。ほんとうはこの仕事、べつの人間にテープを渡してやってもらうつもりだったのだが、なんと現場でテレコが動かないというハプニングがあって、急きょICレコーダーに切り替えたのだ。従って「テープを他人に渡す」というのが不可能になり、オレが自らやらねばならなくなったわけだ。なんたる時間の損失! 途中、丸正に昼食を買いに行く以外はずっとテープ起こし。四時半、いい加減ウンザリしたので、九割五分がた出来たところで本日は終了。外出することに。
 総武線で中野まで。ブロードウェイなどでキーケースを探すもやはり見つからず、徒歩で隣の高円寺へ。サブカル系の品揃えに定評のある書店『高円寺文庫センター』などを覗いたあと、商店街をぶらぶら。何気なく入った百円ショップで、うひぃ! おあつらえ向きのキーケースを発見!! 即購入して鍵をつけかえる。うん、なかなかイイ感じだ。一時は一万円出すことも覚悟したものを百分の一の値段で手に入れてしまったオレはなかなかツイてるねぇ。あなどれじ高円寺!
 高円寺に新しくできたというブックオフを覗くもあまりイイ品はなし。そのまま道なりに隣の阿佐ヶ谷へ向かう。なぜか『がんばれ!ロボコン』の主題歌を唄いながら青梅街道を歩いたのだが、ふと、「ロボコンの一人称は本当は“ボコ”だったのだが、ロボコン役の声優・山本圭子氏が“ボコはいやだわ”と拒んだせいで“オイラ”に代わった」という特撮トリビアを思い出した。それとリンクして、「“こんにちは。ぼくドラえもんです”というフレーズは大山のぶ代が発案者」というものも頭に浮かんだ。ドラえもんは台本の段階では「おぅ、おまえがのび太か。よろしくな!」みたいな荒くれキャラだったのだが、大山氏が「未来から来た教育ロボットがそんなスラングなんか話すわけがない!」と強固に主張したことで、あのおっとりした喋りになったんだという。でも、よく考えてみると、スタッフが“石田国松”などのヤンチャ坊主役の第一人者である大山氏をキャスティングしたのは、そういうワンバクさみたいなのを期待していたのではないだろうか?(ドラえもんの前の作品『無敵超人ザンボット3』の“神勝平”は、「てめェ、こんにゃろー、死んじまえ!」とか連発するキャラだったし) そういう意味では狙いは丸ハズレである。まぁ、結果としては成功したんだから良かったのだが。
 阿佐ヶ谷のブックオフで、なぜか妻夫木&SAYAKAの映画『ドラゴンヘッド』のDVDがメチャ安だったので即買い。近所の店をいくつか冷やかしつつ、七時半、阿佐ヶ谷地域区民センター。来月末に本公演を控えている劇団『フライングステージ』の取材をさせていただくのだ。この日は台本などは使わないトレーニング日なのだが、その光景を見ているうちに意識がフーッと二十一、二年前に引き戻されてしまった。当時、オレは某小劇団の研究生で、極貧生活を送りながらレッスンに通っていたものである。ある日突然、そんな毎日がとてつもなくイヤになり、そのまま辞めてしまったのだが、あのとき辞めずに続けていたら、今頃どうなっていたんだろうか、とふと考えた。まぁ、オレの場合、自分がどんなに抗ったところで最終的には「書く」という行為に引き寄せられてしまう運命であるから、結局、似たようなことになってしまうんだろうけどな。
 休憩時間にシュークリームなどをご馳走になりつつ、九時半すぎまで取材。帰り際、公演のご招待チケットまで頂戴してしまってひたすら恐縮。これは読者プレゼントにまわすので、欲しい人は『薔薇族』九月号を買って応募しなさい。帰りの駅で、座長の関根信一氏に「(今年の本公演は一回だけだけれど)来年はどうなさるんですか?」と伺うと、やはり本公演というのは一回になりそうだとのこと。これは劇団活動をしている人なら誰でもわかると思うが、芝居を打つというのはものすごくエネルギーを要することなのだ。公演期間は仕事も休まなければならないし、稽古に取られる時間も膨大なものだ。おまけに「チケット売り」というものすごく気の重い行為がついてまわってくる。このノルマに押しつぶされて役者を辞めてしまう人間も少なくないのである。オレの場合で言うと、最初は定価で売っていたものが途中から「半額でいいから」になり、最終的には「あるとき払いでいいや! 持ってけドロボー」になってしまった(若い役者の皆さん、これはやってはいけない悪い例ですからね)。九六年の『陽気な幽霊』初演からずっと見続けてきたファンとしては「年一回公演」というのは淋しい限りなのだが、劇団活動の苦しい内幕というのをなまじ知っているものだから、無責任に「もっとやってくださいヨ」とも言えず。諸君、もっと積極的に芝居を観よう! そうしないと、こういう文化というものがどんどん衰退してしまうぞ。
 一〇時十五分頃に帰宅。急いで風呂に入り、『タイガー&ドラゴン』最終回。この手のドラマには不可欠な“お約束ギャグ”というのもいくつか定着し、ようやく「観るのが日常」的になったところでおしまい、というのはなんとも淋しい。これも「連ドラ=ワンクール」という慣習のせいである。昔のドラマは短くても半年、人気があれば何年も続くようなことだって珍しくなかった。そういう“良い意味で”場当たり的なものだった。最近のテレビはそういういい加減さが足りなくてつまらんねぇ。たかがテレビじゃん。そんなに杓子定規に作らなくたってよかろうものを。『ポパイの時代』の続きを読んだあと、零時すぎに就寝。素材は色々とたまってるけど、原稿はろくに書いてないなぁオレ。
  1. 2005/06/27(月) 19:42:23|
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インタビューと七夕

6月23日(木)

 いつもの時間、よりやや早く起床。カメラやレコーダーのチェックをする。今日は出仕事のあとで、TLGP(東京レズビアン&ゲイパレード)実行委員の取材があるのだ。ネットニュースで、こんな“ナンノこれしき!”なものが。
【祝・南野陽子!デビュー20周年でも変わらぬ若々しさ…………23日、38歳の誕生日とデビュー20周年を迎える女優、南野陽子が、アイドル時代に大ヒットさせた「はいからさんが通る」を18年ぶりにセルフカバー。7月27日に、ポニーキャニオンからシングル発売することになった。南野は「頑張る女性の応援歌になればと思い、歌いました」とメッセージを送った。♪凛々しく恋してゆきたいんです私 晴れた空が好きです… 昭和62年12月に発売した「はいからさんが通る」が18年ぶりに甦る。懐かしいメロディーに乗せて、ナンノの甘い歌声が響き渡る。あどけなさの残る歌い方は当時のままながら、明るく、歯切れよく熱唱。アダルトな雰囲気も加わり、楽曲の魅力がさらに広がった。同曲はもともと、大正時代を力強く生きた女性を描いた人気アニメの実写版映画主題歌。南野は自ら主演も務め、映画も楽曲も大ヒットした。今回20周年を迎えるにあたり、アイドル時代の南野を語る上で避けては通れないこの曲を記念楽曲として抜擢した。カップリング曲には、63年のヒット曲「吐息でネット」と「スケバン刑事メドレー」を収録。「吐息で……」は、原曲からガラリと変えたボサノバ調のアレンジで大人っぽく聴かせている。メドレーでは、主演ドラマ&映画シリーズの主題歌と挿入歌の計4曲(「悲しみモニュメント」「楽園のDoor」「さよならのめまい」「風のマドリガル」)を歌っている。】
 ナンノ(とフツーに呼んでしまうあたりに年代が出るね)ももう三十八歳ですかぁ、早いねぇ。最近はもっぱら昼ドラの主婦役が多いもんなぁ。そういや森尾由美の『大好き!五つ子』の子ども役が交代し、なんと高校生になるんだそうだ。そんななでっかい連中に「お母さん」と呼ばれる森尾の心中はどういう感じなんだろうか? それはそれとして、オレとしては“スケバンメドレー”のほうが楽しみだが、“はいからさん”もなかなかイイ歌だと思う。
 そしてもう一本、このようなものも。
【みのもんた失言でスポンサーが降板!…………みのもんた(60)が今月3日、キャスターを務めるTBSの朝のニュース情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の中で失言し、スポンサーが降板していたことが22日、明らかになった。ビールの効用について語った際「ビオフェルミンなんかのむよりビールを飲んだ方がいい」と発言し、同番組のスポンサーだったビオフェルミン製薬(本社・神戸市)が降板した。】
 失言でスポンサーの逆鱗にふれる、といえばCMに入る際、「さぁ、いまのうちにトイレを済ませておいてください」と言って降板させられた『トゥナイト2』の乱一世が思い出されるところだが、今度はみのか。まぁ、最近のヤツは人気をカサに放言し放題であるからいつかはこんな事態になるんじゃないかとは思っていたが。しかし、記事に添えられていたみのの画像が、もンのすごくフテブテシイ悪党ヅラ(二時間ドラマに出てくるワイロ政治家のよう)で笑った。よくもまぁまぁこれほど悪そうなものを選んだもんだと感心してしまったね。これを選んだヤツ、絶対にみののこと嫌いだな、と確信。しかしまぁ、みのの場合、金は腐るほどあるんだろうから、このせいで番組が一本減ったところでたいした痛痒もあるまい。「色男、金と力はなかりけり」の逆バージョンだなぁ。
 夕方まで出仕事。五時半頃、地下鉄で新宿へ移動。途中、“ドランクドラゴン”の塚地をさらにデブにしたような男が乗り込んで来た。漫画に出てきそうな見事なデブだなぁ、と観察していたら、カバンの中からサンドイッチを取り出してムシャムシャ食い出したんで、「なんとまぁ周囲の期待を裏切らないキャラクターをしたデブなんであろうか。まさにデブの鑑! デブ・オブ・ザ・イヤーだ」とひそかに感動。
 新宿では、雑貨店などを数点まわるが、収穫ナシ。ずっと使ってきたキーケースが壊れてしまったので新しいやつを買おうと最近ずっと物色中だったのだが、なかなか「これ!」というのが見つからず、新宿ならばひょっとしたら、と期待していたのだが。今日は思いきって『ロフト』を覗いてみることに。高価いのは百も承知だが、必要なものだから(むきだしのカギをポケットに入れておくと生地がいちじるしく傷む)少しくらいの予算オーバーはまぁ目をつむるんべ、と覚悟はしていたのだが、いや??ハンパでなく暴利! いや、モノはいいのかもしれないが、たかだかキーケースごときに一万円は払えねぇよ。というわけで、オレの“キーケースを求めて幾千里”の旅はまだまだ続くのであった。
 雑多な買物などをしたあと、七時ちょっと前に新宿二丁目“BYGSビル”地下の喫茶「ルノアール」へ。ほどなくTLGP実行委員の砂川秀樹氏、いらっしゃる。委員長のおかべよしひろ氏は仕事の都合で少し遅れるとのことなので、先に砂川氏のお話から伺うことに。「他の雑誌ならばココ(手をぴんと頭上へ伸ばした状態)のあたりからお訊きしているんでしょうが、『薔薇族』というのは“ゲイパレードって何?”というようなゲイの方や、ゲイでない方も大勢読まれている本なので、私はココ(手をテーブルぎりぎりまで降ろした状態)のところから訊かせていただきます」と前置きして、まさに「こいつはなんでこんなわかりきったことを改めて質問してくるんだ!?」とムッとされるようなことばかり訊いていく。オレ個人がずっと抱いていた疑問というのも多分に含めて。やがて、おかべ氏も合流。さらにお話を伺っていく。途中、オレがいかにモノを知らないかが顕著にわかるエピソード(最近、オレを碩学な人間だと勝手に深読みしているような人間がいるが、それはあなたの勘違いです。“にゅうめん”が“NEW麺”ではなく“煮麺”、“しゃじょうあらし”が“車錠荒らし”ではなく“車上荒らし”だと知ったのもつい最近のことですから)があったのだが、どのようなものであったかはココでは書かない。影坂の物知らずぶりを笑いたい人は、さぁ七月下旬発売の『薔薇族』九月号を買いなさい。
 一時間弱でインタビューは終了。お二人と別れ、バー『Tac's Knot』ヘ。マスターの大塚隆史氏に八月号をお届けにいく。基本的に騒々しいのが苦手なタチなので、混雑する週末は避けて、木曜にお邪魔することが多いのだ。行くと、小さな笹の七夕飾りがあった。「あなたも短冊に何か書いてよ」というので、とあるコトを書く。何を書いたか知りたい方は『Tac's Knot』へ行って、その目で見てください。昭和歌謡の話題の中で、オレが幼稚園児の頃、“いしだあゆみ”の大ファンで、「私は 弱い弱い女と知ったから あなたのそばでなけりゃ 生きてはゆけないの」などと歌いながら通園していたというようなことを話す。ヤな園児だったよなぁ、わがことながら。途中、『AAJ・同性愛』の管理人・歌川泰司氏が来店。最近、あそこの連載をサボりまくりだったので「マズイ!」と思う。「ホモはもっと打たれ強くならねばイカン! ヤワすぎる!!」などといったことを話したあと、一〇時頃に辞去。徒歩で半近くに帰宅。入浴後、仕事しようかと思ったのだがどうにもかったるく、結局、明日にすンべぇと歯を磨いてベッドに横になる。『ポパイの時代』の続きを読んだあと、零時すぎに就寝。色んな締め切りが怒濤のように押し寄せてくるというのに、こんな怠惰な感じでいいのだろうかオレ。
  1. 2005/06/27(月) 19:41:00|
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スイカとリーボック

6月22日(水)

 七時起床。朝から強めの雨なり。朝風呂&朝食を済ませたあと、身支度をはじめる。本日は櫻田宗久くんの撮影の立ち合いである。荷物を整えたあと、斎藤氏に特集についてのおおまかな意見をメールして、一〇時外出。二十分で渋谷駅着。櫻田くん、編集S-1氏、本日のモデルくんと合流し、構内のコーヒーショップでクルマ待ち。道玄坂で拾ってもらって、撮影スタジオのある三軒茶屋へ。今日使うのは、スタジオ、といっても半世紀以上は経ているであろうと思われる古い木造家屋。一軒家をまるまる撮影用に借り受けるのだ。アダルト系のみならず、一般誌やテレビなども頻繁に使っているだけあって、なるほどかなり趣がある。環七からちょっと入っただけの場所(面していると言ってもいいくらい)なんで絶えず自動車の走行音が聞こえてくるのであるが、写真になったものを見ると人里はなれた避暑地のようであり、田舎の親類宅のようでもある。詳細は、いずれ商業文にまとめて発表しようと思っているんでこちらでは書かないが(読みたい人はメディアソフトまでリクエストしてください)、ちゃんと生活臭のする家だったことにまず驚いた、とだけ言っておこう。
 とある知人から、「お前があまり撮影内容に口出しすべきではない。モデルを含めた現場を仕切るのもカメラマンの創作活動の一部なんだから、一歩退いて“傍観者”として冷静に状況を観察せよ」と言われたんで(確かに初回は介入しすぎた、と反省)、オレは終始無言で、必要最低限なことしか喋らずに、櫻田くんの仕事ぶりを見つめていた(彼はやりにくそうだったけどね)。“日常”から架空の“物語世界”を切り取るのが櫻田くんの仕事で、その“物語世界”をも含んだ“現実”を記していくのがオレの役目である、と考えているのだ。オレが櫻田くんの撮影に同行するのは、べつにモデルのチンチンを見たいがためではない(見たくないと言えば嘘だけどね)。彼がどのように“プロの写真家”へと成長するのか、どういった風に“化ける”のか、それをつぶさに見続けていたいのだ。彼をスカウトしたのは、そういう期待(彼は絶対に“伸びる!”という確信)があったからである。そんなわけで、オレは彼が『薔薇族』で撮り続ける限り、うっとおしがられても、迷惑だと言われても、嫌われても(他人に嫌われるのがイヤだ、なんてほざくバカはモノカキなんかとっととやめろ! と思うね。それはマワシ姿になるのを嫌がる相撲取りみたいなモンだ)現場に居続けるつもりなのだ。近日中に、また新しい趣向の撮影も始まるが、そちらにも死んでも行きたいと思う。S-1氏、オレに隠れて撮ったりなんかしたら七代祟りますゾ!
 と、堅めの話ばかりなのも愛想がないので、ちょっとモデルくんについて触れよう。気にしている人も多いと思うんで。系統的には“市原隼人”タイプ。金髪に細眉にサンダル(ピンクのキティちゃん!)履き、というコンビニ前にたむろしているような感じの子で、「サテ櫻田くん、この素材をいかように料理するのかな」と見ていたのだが、まずは積極的に話しかけて打ち解け、スプレーで髪を染めたり、眉を書き足したりしながら、絵になる状態にまでしっかり作り込んでいった。三回目にして、なかなかの技量である。「話をする」というのは大切なことで、オレは過去、撮る前に最高でこれに四時間かけたことがある。この部分をするか否かでは表情が驚くほど違ってくるのだ。そして、この子は脱がすと驚愕するほど光る! 私服での着衣時はどこにでもいそうなアンチャンなのだが、かなりバランスのいい“美ボディ”で、きっとカメラ映えもすることだろう。九月号は期待していい! と思う。「立ち読み」はダメよ、「買う」のだぞ。
 四時すぎ、撤収。降り続いていた雨が撮影を終わる頃にやみ、陽までさしてきやがった。櫻田くん、荷物をクルマに積み込むちょっとの間に、追加撮影をしている。ネバるなぁ。車中、撮影も終わったのでもはや傍観者に徹していることもあるまい、とモデルくんと少し会話を交わす。イマドキの軽男ではあるけれど、一流志向の強いところはなかなかアッパレなり。なれるか否かは運によるところも大きいが、なろうと思わない限り道はハナから開かれない。頑張れ!
 246を通って渋谷でS-1氏、明治通りを経由して新宿でオレ、櫻田くん、モデルくんを落としてもらう。駅前で二人と別れ、三丁目交差点近辺で買物三昧。無印良品で白いシャツ三枚、ユニクロで白と黒のタンクトップを計六枚、ABCマートで“リーボック”のウォーキングシューズを白黒それぞれ一足づつ。普段、食料品と本以外のものはほとんど買わない人間なんだが、ギアがいったん“買っちゃう”モードに入ると歯止めが効かなくなるのだ。ABCは夏のセールスだとかでかなり安かったが、それにしてもかなりの散財である。すべて仕事用の衣裳ではあるが、映像の仕事をしているわけではないので経費としては申告できないのが悲しいなぁ。大荷物になったので、買物はそれで切り上げて徒歩で帰宅。六時すぎに着。夕食、入浴を済ませ、雑用をこなしながら郵便配達員を待つ。送られてきていた『バディ』の掲載誌をなぜか郵便屋が持ち帰り、不在票を入れくさっておったのである。アホかっ、と思う。単なる冊子小包なんだから、郵便受けに入れておけばいいのである。でなけりゃ宅配ボックスに入れろ! なんのための設備だと思っているのか!? 「“小包”と書いてあるから直接手渡さなければならない」とか杓子定規に思っているのだろうか。こういう「使えないヤツ」が一掃されるというのならば郵政民営化とやらも認めてやってもよい、とマジで思うね。
 普通にポストに入れときゃ済むものを大仰に手間ひまかけて受け取ったあと、あれこれ雑用に追われる。『愛のエプロン』、本日は男チームVS女チームのスペシャル版。男の中に金子貴俊とKABA.ちゃんを混ぜるのは、なんか反則な気がするのだが。料理自慢の金子を、「いやー、旨いねぇ。やっぱりゲイなの?」と出演者たちがイジるイジる。「料理好きな男=ゲイ」という、ステレオタイプとも言えないようなアホな発想も発想だが、「女が好きでございます」を連発する金子も見飽きたなぁ。ここらでもちっと何か新しい展開を示したらどうかね、タレントなんだから。
 雑用、一〇時頃にようやく終わるが、時間がハンパになってしまったんで仕事はせずに読書。『ポパイの時代』の続き。松山猛氏の仕事のスタイルに、「そーそー、まったく同感!」と大きく共感する。零時すぎ、就寝。撮影の小道具の余り物で、今年はじめてのスイカを味わえて(“三軒茶屋”で“スイカ”なんて、どっかのドラマのようではないか)ツイてたなぁオレ。
  1. 2005/06/23(木) 22:50:47|
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したたかさと譲れないこと

6月21日 (火)

 通常通りの起床。ネットニュースに、またも抱腹ネタが一本。
【叱責された警官、拳銃を持ったまま失跡…………岡山県警児島署(倉敷市)の駐在所に勤務する巡査(30)が20日午後から行方がわからなくなった。駐在所の保管庫を調べたところ、実弾5発入り拳銃がなかった。県警は巡査が拳銃を持ったままマイカーで失跡したとみて、所在確認を急いでいる。県警によると、巡査は白いシャツに黒のズボン姿。車は黒色。同日午後8時ごろ、関西方面で巡査の携帯電話から発信された記録があった。巡査は同日、同署に呼び出され、制帽紛失に関して指導を受けていた。午後1時30分ごろ、上司が目を離した間に姿が見えなくなったという。巡査は19日、交通違反取り締まり中に帽子をなくし、拾った住民が20日午前、近くの交番に届けた。このため、巡査は署に呼び出され、午前11時50分ごろから、紛失を届けなかったことについて上司の注意を受けていた。】
 わはははは、三十ヅラさげたお巡りが、帽子を失くして叱られた腹いせにピストル持って家出だって! ほとんど漫画、『こち亀』とかの世界である。いや、赤塚不二夫のほうが近いかな? このぶんだと、地域住民の無礼に怒ってピストルを乱射する、『バカボン』の目ン玉つながり警官みたいなのが出てくるのも時間の問題かもしれないなぁ。と、それは冗談として(冗談のレベルで止まりますよ?に!)、日本人の幼稚化もついにここまで来たか、って感じの事件である。こんなのが「大人でござい」と威張っていられるような国で、果たして“裁判員制度”なんか始めてしまっていいのだろうか? 「このあとォ、クラブ行かねェとなんねェからァ、チャッチャッと終わらせてェんだけどォ」「アタシもォ?」「ンじゃ、面倒っちーからァ、死刑でいーじゃん」「あァ、いーんじゃねェのォ」「おーッし、決まりィ?」なんてことになったりしてな。まぁそんなクソ国家なら、とっとと死刑になってオサラバしちゃったほうが幸せな気もするが……。
 例によって夕方まで出仕事。五時半、お茶の水駅前にて、ティケイマテリアルK氏と例の会員制ネットの進捗状況について話す。風邪っぴきなのに前日も翌日も接待ゴルフだという氏に同情しつつ、簡単な打合せのみして別れる。別れ際、ケータイにテラ出版・斎藤靖紀氏より着信。特集用の原稿執筆依頼であった。いつも書いているようにワーカホリックな人間なんで、お仕事をいただけるのはとにかく嬉しい(他の版元の皆様もよろしくお願いします。稿料はベンキョーしときまっせ)。依頼してもらったから誉めるわけではないが、氏は現在ゲイアクティヴィストと呼ばれている人間の中で珍しく“したたかさ”というものを備えている人で、たぶん今後も長もちしていくだろうと思う。日本におけるゲイリブというのが、たかだか四半世紀程度の歴史しか持たない未成熟な分野であるからかもしれないが、同調者以外の言葉は誹謗中傷としか受け取らない(受け取れない?)視野狭窄的活動家が多くて辟易している。まぁ、そういうタイプは自然に淘汰されてきているから気にするまでもないが(自己矛盾等に気づいて軌道修正しないかぎり消えるのも時間の問題だなぁ、という人間もチラホラと)。当主が堂々と「愚直」を売りにしてしまうような政党があるような国だから、ある意味しかたないのかな、とも思うが、なにもゲイ側までそれに習う必要なんかない。もっとしたたかに、ときに狡猾に腹芸を駆使できるような人間が大勢出てきて世の中を上手くあしらっていかねば、ゲイコミュニティ(って、あまりにも漠然としすぎていてオレにはさっぱり実体が見えないんだけど)とやらはいつまで経っても陽の目をみることなんかできやしないだろう。そういう意味で、オレは斎藤氏にはかなり期待している。ドラァグとかは全然わからない(というか苦手な)野暮天なんで“芸人”としての評価云々はできないけれど。ちなみに何の特集なのかはヒ・ミ・ツ。来月発売の九月号を「買って」読んでくれたまえよ。
 総武線を使って七時ちょっと前に帰宅。夕食・入浴後に仕事開始。土曜日のストリップの記事などをいくつか執筆&割り付け。丸山点心氏より「ストリップの主催者が記事をチェックしたがっている」というようなメールが届くが、記事ってのは広告原稿やインタビューと違い、基本的にチェック云々はしない(してはいけない)ものだとオレは思っている。先だってのNHKの騒動ではないが“検閲”的な感じになってしまうからだ。ましてやオレが書いているのは「観客の目線」に立っての「率直な感想」であるから、そこに記事を書かれる当事者の恣意的なものが働くと、それはもはや記事ではなく「記事広告」だ。広告ならば、それもいい。オレも十八年コピーライターをやってきている男だから、その部分の“誇張”についてはうるさく言うつもりはない(人命などにかかわる種類の嘘でないかぎり)。しかし、これは記事であるからなぁ。単に、顔出しNGの子たちの“目線”や誌面への名前出しといった部分のことなら、それはこちらのほうから確認をお願いしてあること(後でゴタゴタするのはイヤだからね。ちなみに出演者の名前についても、二丁目などに配布されていたフライヤーに記載されていたもの以外、記事中には一切出してない)だから問題ないのだが、文面についてどうこう指示が出るのは、やや大げさかとは思うが出版倫理に触れると思う。「お見せすること自体はやぶさかではありませんが、文章に“ここは不利になるからカット”というような手を加えることは致しかねます。そうしなければ出させないというのならば、記事部分は全面カットし、カラーグラビアのみの掲載とさせていただきます」という旨のものを返信。丸山氏には本当に申し訳ないのだが(間に入って、さぞや困っておられることだろう。陳謝)、モノカキとしてこういう部分については絶対に譲れないのだ。オレに集中攻撃を受けていると妄想しているおバカさんも世間にはいるようだが、とんでもない! オレは誰に対しても“平等に”キツいのだ。むしろ、他人だからといくらか手加減しているくらいである。息子分たちにはその何倍もキッツく言っておる。
 一時頃、おおむね終了。編集部へ渡すためのMOを作成しおわったところで就寝。もっともっと仕事が欲しいなぁオレ。
  1. 2005/06/23(木) 22:49:36|
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レオ様と一勝一敗

6月20日 (月)

 いつもの時間に起床。朝ワイドの芸能コーナーで“レオ様、女性に殴られる”との見出しがあって、「えっ、森本レオに何があったんだ!?」と思ったら、“レオ様”違いでレオナルド・ディカプリオ(老舗映画雑誌『スクリーン』ではかたくなに“レナード・ディカプリオ”と表記しているが)のことであった。以下は、そのあらまし。
【ディカプリオ“ビール瓶”で顔を殴られ負傷 …………米人気俳優レオナルド・ディカプリオ(30)が女性に殴られて負傷したことが分かった。米大衆誌ピープル(電子版)が伝えた。同誌によると、“事件”が起きたのは17日午前4時ごろ(現地時間)。ホテルチェーン創業者一族の令嬢で女優兼モデルのパリス・ヒルトンの“元カレ”のハリウッドにある家で開催されたパーティーでの席上。女性にビール瓶のようなもので“商売道具”の顔を殴られた。救急車は呼ばなかったものの、友人らが病院に運び、耳の近くを10数針縫うケガを負った。ディカプリオは現在、アカデミー賞にノミネートされた映画「アビエイター」でもコンビを組んだマーティン・スコセッシ監督の新作をボストンとニューヨークを舞台に撮影中。その休日にセレブなパーティーに参加して災難に遭ってしまった。ただ、幸いにも撮影に影響は出ない見通しだという。ディカプリオの広報担当者がピープル誌に伝えた文書によると、女性はこのパーティーに不法侵入していたため、何度も退去を求められていた。パーティーに潜り込んだ目的は元カレ捜しで、この元カレにも暴力を振るったことがあるようだとの情報も流れている。女性はディカプリオを殴った後、周りにいた参加者に取り押さえられた。AP電によると、地元警察は「(ディカプリオ側からの)被害届は出ていない」としている。】
 そんなサンザンな目に遭わされながら警察に突き出さないとは何か深い事情があるのではないか? と誰もが疑うであろう事件だが、それよりもディカプリオがいまだに“レオ様”などと呼ばれていたことのほうがオレ的には驚いた。最近はもっぱら“様”といえば“ヨン様”という感じで、彼が“レオ様”と呼ばれていた事実そのものを忘れていたのだ。『太陽と月に背いて』でランボーを演じていたような頃は確かに“様”をつけるのも納得の貴公子ぶりだったが、最近は単なる小太りのトッチャン坊やだからなぁ。しかしオレのほうにもひとつ大きな誤認があった。ディカプリオにはかつて“レオ様”と呼ばれていた時期があったが、森本レオが“レオ様”などと呼ばれていた事実はまったくない。頭が覚醒しきっていないうちに情報なんか得るものではないなぁ。
 朝から夕方まで出仕事。帰り道、新宿で下車して土曜日の雪辱戦。南口のユニクロへ二十九インチの白パンツを探しにいくがやはりそのサイズだけナシ。頭にきたので帰ろうかとも思ったが、試しにもう一軒だけ、と伊勢丹はす向かいの新宿三丁目店へ行く。と、一本だけあった! ほんとうは白を二本買いたかったのだが、妥協してもう一本を黒にする。一本だと二千九百八十円するものが、二本買うとセールで四千九百八十円。裾上げにちょっと時間がかかるので、二丁目をちらりと覗く。ルミエールでは各誌を立ち読みする客(といっていいのかな。客は金を支払った時点で客となるのだから)たちをしばし観察。エロビ一本購入。
 裾上げの済んだものを受け取り、徒歩で帰路につく。途中、歌舞伎町のジーンズメイトでワゴンセールの白シャツを一枚購入。ベルトも欲しかったのだが、品のない(あくまでも「オレから見れば」であるからね、念の為。テメエのみみっちい主観を絶対的なものと勘違いするほど愚かではありません)ものばかりで食指が動かず。隣の店でなかなか良さげな靴が店頭セールに出ていたが、サイズが合わなくて残念!
 七時十五分帰宅。夕食と入浴を済ませてパソコンを起ち上げると、丸山点心氏から土曜日のストリップがらみの連絡メールが。そういえば、おとといの日記に書き忘れたが、会場で旧知のヘンタイくんと久々に再会した。彼はビデオメーカー『チークス』の社長と親しい人なんで、「まだあちらとは付き合いとかあるの?」と訊くと「うん、仲いいですよ」とのことなんで、「『薔薇族』のほうにも広告出すように頼んどいてよ。タイアップ記事とかもオレが書くから」とドサクサまぎれに頼んでおく。コネは無駄なく使わねば。彼は『薔薇族』を読んでいないらしく「えっ、広告出してないんですか」と驚いていたが。サテ、果たして営業は成功するか?
 調べ物や連絡メールなど、雑用をこなしているうちに零時すぎ。明日も早いので就寝。欲しいサイズのものは買えたが、半分妥協したから一勝一敗の引き分けだったなぁオレ。
  1. 2005/06/21(火) 19:51:05|
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怖い女とイケメン運転士

6月19日(日)

 ほどほどに起床。今日は『マジレンジャー』も『響鬼』も特番で休止なんで、早々にニュースワイドをつける。父親の相撲協会葬の場における若貴の動向をVTR検証していたのだが、いちばん怖かったのは河野景子(と、いまだに呼んでしまうなぁ)であった。花田勝の向かって右隣に座っていたのだが、顔は正面を向いてるクセに、視線(つまり目玉)だけは反対側にいる亭主のほうを向いたっきり動かないのだ。表情は喪服売場(そんなん無いか)のマネキンのように感情を押し殺しているが、「こんな薄汚いデブの姿は、たとえ視界のすみっこにでも入れたくないワさ!」というキツいホンネを態度で雄弁に語っている。栗尾美恵子(と、やっぱり言ってしまう)がちょっと足りない子のようにいろんな人間をジロジロ見回してるのと好対照であった。貴乃花が連日テレビに出まくっているのは景子のさしがねだ、という報道が最近されているが、その真偽はさておき、彼女がおっかない女であることだけは間違いなさそうである。
 朝食のあと、ベッドに寝転びながら読書。『サンデージャポン』でもやっぱり若貴。こちらにはやや形勢不利なお兄ちゃんの弁護役として中野浩一と(なぜか)ドン小西が出演していた。久しぶりに目にした中野はCMの契約から開放されたのか素のうすらハゲ頭で、顔だけ観てるとなんかでっかいウズラのようであった。先だってテレビのインタビューに答えたときの美恵子の服をファッションチェックしていたところが『サンデージャポン』の面目躍如というところか。
 十一時、丸正へ食料品の買い出しに。帰ってくると、脱線事故以来運休していたJR福知山線が営業再開したとのニュースが。発車にあたって、二十四歳の運転士が「二度とあのような惨事を起こさぬよう、細心の注意をはらって……」のような文言を読み上げていたが、これがちょっと伊藤英明を思わせるなかなかのイケメン。JR西日本、ひょっとしてダーティーなイメージを少しでも払拭できるよう、社内一イイ男を選りすぐったんじゃなかろうな? なお先頭車輌には非難ごうごうの垣内社長が乗り込んでいたが、運転士がムチャをしないようこれから毎日乗車すればよい。と、それはまぁ極論だが、しかし鉄道というのはたいていの場合、選択肢を持てない代物である(AはイヤだからBを使う、という普通ならば消費者に許されている選択が許されない。実際、あの事故の被害者の中にも「これに乗らないと出社できないから」と悲痛な覚悟で利用する人もいる)。鉄道会社は「オアシを頂戴して利用していただいている」業者でありながら、ある部分(かなりの部分?)ではかなり上位な立場にある。だからこそ、客に対する気遣いはやってやりすぎるということはないのだ。なのにいまだに国鉄時代の“親方日の丸”的な意識が強すぎる気がしてならん。不愉快な思いをさせられたことは一度や二度ではない。
 午後もまた読書。『ポパイ』という雑誌を生み出した頃のマガジンハウスの体制、そしてその時代というものをかなり羨ましく思う。世の中も出版社も全体的に小粒になってしまった昨今では、あの雑誌のような作り方はもう絶対にできないんだろうなぁ。
 読書中、ふっと意識を失い、三〇分ほど眠る。五時頃目覚めて夕食、入浴。その後、ようやく仕事。昨日撮影した写真をパソコンに取り込んだり、画像を加工したりして四色ページのラフレイアウトを作成。やり始めるまでが億劫だが、こういう仕事自体は決して嫌いではないので、いったん取りかかりだすとかなりサクサク進む。写真をチョイスしたり、画像を切抜いたり、キャッチコピーを考えたり、キャプションを書いたりしていると、あっという間に零時すぎ。明日も早いので本日はここまで、ということに。零時半就寝。せっかくノッてきたところで終わらなきゃならない状況というのはなかなかツラいもんがあるなぁオレ。
  1. 2005/06/20(月) 21:48:48|
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男性ストリップと野望

6月18日(土)

 早番出勤する京也に合わせ、五時半にいったん起きる。「今日も一日、気合い入れて働け」と送り出してから、また眠る。八時起床。朝風呂と朝食を済ませてふと見ると、京也のバッグが置き忘れられていた。「忘れ物あり」とメールしておく。
 九時半、外出。歌舞伎町のヌード劇場まで。今日明日とここで開かれる男性ストリップショーの取材なのだ。本番は午後一時からだが、写真撮影のために一〇時からのゲネプロ(通し稽古)を見学させてもらうのである。楽屋口から入り、主宰者の千葉向月氏にご挨拶。やや遅れてのリハーサル開始となったが、これが想像していたよりもはるかに面白い! 詳細は『薔薇族』九月号の記事に書くのでここでは省くが、セックス依存症期にヤルだけヤリ尽くしたせいで最近とんとご無沙汰だった性欲が、ホント久しぶりに刺激を受けた。
 十二時半すぎ、イラスト担当の阿部一彦くんを迎えに行くため、いったん外へ出てコマ劇場前に急ぐ。合流し、今度は記事を書くために一般客とともに入場……という腹づもりだったのだが、正面入口にまわると、これがまたものすごい盛況ぶり。長蛇の列に若干ビビりながら最後尾につくと、あっという間に新しいお客がわれわれの後ろについた。「こういうイベントやって、果たして満席になるのかなぁ?」くらいに考えていたオレはまったくもって甘かったね。ものすごい集客性です。ずいぶん待ってようやく入場すると、これがまたとんでもない大入り! ひょっとすると、とんでもない金鉱脈なのかなストリップ。舞台真正面の壁際にリハのときもいたカメラマン氏(劇場付きの人なのか、主宰者側の人なのか、また別の取材なのか、よくわからないが)がいたので隣に場所を取り、ちょっとだけカメラを起動させ、撮影枚数をチェックしていると、「ここは取材の腕章をつけていないと撮影はできないよッ」と言われたんで、「あぁ、そうなんスか」とノンキに答えると、「だからッ、早くカメラ切ってッ!!」とややヒステリックに責められる。その時点ではすでに確認が済ませてスイッチをオフし、終了待ちの状態になっていたので「……切ってッ!!」と言い終わると同時に電源が落ちた。オジサン、やや気まずそうだったなぁ。悪いことをしてしまった。たぶんあまりの客の多さにイライラしていたんだろう。
 三時、初回公演終了。千葉氏にご挨拶をしようと楽屋を覗くと反省会の真っ最中だった。つぎの客入れ時間も迫っているし、ミーティングにもかなり熱の入った様子だったので声をかけるのがはばかられ、スタッフの方に「ありがとうございました、とお伝えください」とお言付けのみして辞去する。
 外へ出ると真夏のような暑さ。しかしそれ以上に驚いたのは、まだ次の回まで一時間近くもあるというのに、もうかなりの人数が並んでいたことだ。「アンタも好きねェ」と加藤チャンの名フレーズがふと脳裏をよぎった。
 打ち合わせの前に、阿部くんにも付き合っていただき、西武新宿駅ビル“pepe”四階のユニクロへ。昨日、中野で買えなかったパンツをここで購入するつもりだったのだが……こっちにもない! 他の色や、前後のサイズだったらあるというのに! ひょっとして二十九インチの白パンツは、全店で絶賛品切れ中なのかユニクロは!?
 イライラしつつ新大久保まで移動してジョナサンで打ち合わせ&雑談。丸山点心氏が昨夜、「阿部さんが漫画を描かないのはもったいない!」と言っていたことを話し、とにかくネームを仕上げなさい、とハッパをかける。丸山氏と阿部くん、昭和から平成への過渡期に『さぶ』で活躍した二大人気作家を再び揃い踏みさせることが、いまのオレのひそかなる野望なのだ。
 五時半帰宅。仕事しようかと思ったが、どうも人混みに酔ったのか気力がわかない。mixi覗くとおぐ氏が暇を持て余してるようなので、八月号を進呈がてらタック氏のところにでもどうかと思ってメールを打つもすでに帰宅しているのだという。残念。千葉氏などに連絡用メールをいくつか打ったあと、とりあえず読書タイムということにして『ポパイの時代』の続き。「面白い本」が「読んでも読んでも終わらない」というのはかくも心躍ることであろうか、と嬉しくなる。
 八時半頃、京也がバッグを取りに来る。預かりになっていた、と学会みやげの西原理恵子ウチワを「持ってっていいですか」と。ずっと置いたままにしていたんで欲しくないのかと思っていた。京也が帰ったあと、再び読書。零時をすぎたので本日はこのくらいで、と就寝。やっぱり満員電車状態というのは苦手だなぁオレ。
  1. 2005/06/20(月) 21:47:35|
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佐世保バーガーと八月号

6月17日(金)

 ややゆっくりとした起床。天気はとりあえず回復。朝風呂のあと、朝食。『渡鬼』再放送を半分観たところで外出。今日は午後一時に劇団フライングステージの石関準くんと打ち合わせかたがたお昼を一緒に摂る予定なのだ。しかしその前にいくつか買物を。
 まずはテクテクと東中野へ。ブックオフで何冊か単行本を買い、その足で今度は中野新橋へやはりテクテク。いつものスーパーで酢漬けにするための黒豆を買おうとしたのだが(そこがとても安いのだ)なんと売り切れ。なんのためにはるばる中野新橋くんだりまで来たと思ってンだよ??といら立ちながら、せっかくだから新中野まで歩くことにする。途中、中野新橋商店街で“若貴”なる弁当屋を発見。まぁ、ここは彼らの地元だからあってもなんら不思議はないのだが、店主は今回の骨肉の争いをどのように観ているのだろうか。オレには関係ないけどね。関係ないついでに言うと、ここは野村ヨッちゃんの地元でもある。大昔、この近くの専門学校に通っていた頃、よく友人らと「ほら、ここが野村モータース(ヨッちゃんの実家)だぜ!」とか話したもんである。ホントに関係ない話だな。
 新中野のブックオフでまた数冊購入し、中野通りをのぼっていく。中野駅に予定時間の十五分くらい前に到着。と、石関くんがすでに待っていた。オレもかなりの時間厳守人間だが、彼もそうとうなもんである。「沖縄時間とオカマ時間は世界標準時とは異なる」というのがつとに知られた世間の常識だが、オレらに関しては、それはまったくアテはまらんなぁ。
 ランチは一部で話題の“佐世保バーガー”へ。どれほど旨いものかとかなり期待して行ったのだが……うーん、フツーだね。ファーストフードとは違う、なんかすっごく本場チックなものを勝手に想像(妄想)していたぶんだけがっかりしてしまった。もちろん、マックの一〇倍以上は美味しいけどね。
 二階席のソファにしずみこみながら次回公演のこと、『ガラスの仮面』のこと(月影役についてはあちらでも「納得いかん」の声アリ、とのこと)、知り合いのことなど色々話す。
 その後、オタクの魔窟“中野ブロードウェイ”へ。まんだらけを皮切りに、さまざまなショップを巡る。途中、タイムスリップグリコの豆雑誌コンプリートを欲しくなるがとりあえず我慢。石関くんはトレードマークのクラゲの食玩(?)を購入。地階へ降りて“デイリーチコ”にて名物のジャンボソフトクリームを食べる。オレは中、彼は小。「よくそんなでっかいの、入るねぇ」と聞きようによってはとてつもなく卑猥なことを言われるが、オレのチコ暦はすでにすでに二〇ン年。年季が違います。
 ブロードウェイを出てサンモール商店街のユニクロへ。白いパンツを買おうとするが合うサイズのものが品切れ。うーむ……。とりあえずシャツを二枚購入。
 中野駅で石関くんと別れ、いったん帰宅。荷物を置き、チオビタをぐいとひっかけ、徒歩で新宿駅へ。仕事上がりの京也と待ち合わせて中央線・山手線を乗り継ぎ上野・メディアソフトまで。本日は『薔薇族』八月号の搬入日なり。編集部にいたのはS-2氏とS-3氏のみ。S-1氏は出先から直帰とのこと。さっそく頂戴してチェック。誤植などはやっぱりあって「あ??っ」と思わされるが、じつは一番「あ??っ」だったのは、表紙のモデルくんが妹婿にビミョーに似ている点なのであった(オレはこういう子に「お兄さん」とか呼ばれているのだ)。影坂の義理の弟に興味のある方、『薔薇族』八月号を買おう!
 『G?men』を読んでいたS-2氏が「狩人さんのことが書いてありますよ」と書評ページを示す。なるほど、『薔薇族』復刊にからめてオレのことが書かれている。基本的に自分大好きなんで“賞賛”でも“悪口”でも誰かに触れられるのは嬉しいのだ。感謝! どんなことを書かれているのか知りたい方は『G?men』八月号を買おう! ただし“一文字カルト”さんはもうバディの連載の中でしか使っていない名前なので、できれば影坂さんのほうで語っていただきたかった。
 今日はショップへの配本を終えて合流する丸山点心氏を囲んでの飲み会である。「せっかく京也さんも来てることだし、ご一緒にいかかですか」とS-2氏が誘ってくださった。二日続けてお邪魔するなんてとんでもなく図々しいことだと承知してはいるが、楽しさには勝てず京也ともども混ぜていただくことに。鰻屋で呑んでいるとS-2氏のケータイに丸山氏から「納入途中で雑誌が足りなくなりました」とのSOSが入り、急きょ編集部用のものをまわすハプニングが。ショップでの売上はおおむね好調だとは聞いていたが、足りなくなるほど入れてくださるとはありがたいことである。
 丸山氏を迎えて魚料理屋で二次会。丸山氏はかつて『さぶ』で一世を風靡した人気ギャグ漫画家なのであった。ひそかに「丸山氏にふたたび漫画を描かせる会」を結成しているオレとしては、何かにつけて話をそっちへ持って行くが丸山氏はかたくなに拒む。果たして彼が漫画家復帰することは叶うのだろうか? かつてのファンの諸君、嘆願署名を『薔薇族』へ送ろう!
 一〇時半、閉店にともない(上野の店は夜早いなぁ)お開きに。今回も大部分を編集部のお二人におごっていただき、恐縮。ご恩はいつかなんとかお返しせねばなぁ。丸山氏、S-3氏、京也とともに山手線で帰途につく。泊まっていく京也とともに十一時すぎに帰宅。『先端研』のビデオを観ながら、丸山氏のかつての作品ファイルを読ますと「面白い!」とさっそくファンになった模様。
 明日は早番勤務なので五時半に起きるという京也をとっとと寝かせつけ、オレはmixiなど。零時すぎに就寝。二連チャンでのお邪魔はかなり気が引けるが、やっぱり楽しいことは我慢できないなぁオレ。
  1. 2005/06/18(土) 20:39:58|
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打ち合わせと大黒堂ミロ漫画

6月16日(木)

 通常時間に起床。ネットニュースに笑えるネタふたつ。
【高校爆破 「殺虫剤」のあだ名 男子生徒、苦痛か…………山口県立光高校の爆発事件で、傷害の現行犯で逮捕された男子生徒(18)が、同校のほかの生徒から殺虫剤の商品名の一部を取ったあだ名で呼ばれていたことが十五日、関係者の話で分かった。同校は、あだ名で呼ぶなどのからかいを生徒が重く受け止めていた可能性があるとして、いじめの実態調査のため、担任教師による面談やアンケートの実施を検討する。関係者の話では、生徒は同学年の生徒の一部から、商品名のあだ名で呼ばれ、からかわれることがあったが、抗議することはなく、ほとんどの場合は無言だった。生徒らはあだ名の由来は知らず、ある生徒は「言い方も強い口調でなく陰湿な印象もなかった。いじめという感覚はなかったと思う」と話している。】
 ふうーむ、「殺虫剤のの商品名の一部を取ったあだ名」ってどんなんだろう? 爆殺してやりたいと思わせるようなあだ名なんて、オレの凡庸な想像力では見当もつかぬ。けど、そんな程度のことであんな事件を起こすなんて、最近のガキというのはやっぱり昔と比べると神経が細い(繊細、などとは死んでも言わぬ)んだろうか。オレが高校のとき、周囲の連中についていたあだ名なんて、かなりひどいものだったぞ。「百姓」なんてテレビで口にするのをはばかってしまうようなものから、「ホヤ」なんていうもう人間ですらないものまであった。それを教師まで当たり前のように口にしていたのだから(当人もまたヘラヘラしてた)、昭和とはほんとうに素敵な時代であった。かくいうオレも、文芸部でいっしょだった栗田くんという子に「栗田栗鼠(クリタリス。早口で名乗ると愉快な名前)」というペンネームを使え、と迫ったことがあったなぁ。当人が頑として拒み、結局、お蔵入りとなったが……。げっ、世が世なら、オレも爆弾投げ込まれてたのか?
【町おこし:映画「耳をすませば」10年でモデル多摩の京王・聖蹟桜ケ丘駅周辺…………アニメ界の名監督、宮崎駿氏がプロデュースした映画「耳をすませば」(95年7月15日公開)が封切りされて間もなく10年になるのを機に、映画の舞台とされた多摩市北部の京王線聖蹟桜ケ丘駅周辺の商店主や多摩大学の学生らが「『耳をすませば』の町おこし」に乗り出した。7月から「モデル地探訪ラリー」や無料上映会などを行う。「耳をすませば」は、柊あおいさんの漫画作品を、宮崎氏の片腕として知られた近藤喜文氏(98年死去)が監督を務めてアニメ化した。読書好きの女子中学生、月島雫(声・本名陽子)と、バイオリン職人の修業を決意する同学年の天沢聖司(同・高橋一生)の心の交流を描く。制作を手がけたスタジオジブリ広報部(小金井市)によると、舞台の新興住宅地は聖蹟桜ケ丘駅周辺と近隣の多摩ニュータウンを参考にした。作品では、実際にある坂や丘にそっくりの風景が出てくる。公開後は「『耳をすませば』のモデル地」として、熱烈な宮崎ファンが全国から訪れ、記念撮影スポットができるなど人気を集めていた。作品にあこがれて多摩市の多摩大学に入学した経営情報学部3年の鴨川美紀さん(22)らが今年2月に上映会開催を地元商店会に持ちかけたのを機に、「耳をすませば」を生かした町づくり計画が浮上した。】
 町おこししたい気持ちはわかるが、しかしちょっと無理があるんじゃないか? ジブリ作品といったって、べつに宮崎アニメってわけじゃないし(だから記事内の「熱烈な宮崎ファンが全国から訪れ、記念撮影スポットができるなど人気を集めていた」というくだりは記者の事実誤認。もしくはソコツ者のファンが多かったのか?)、話自体かなり地味だし。オレも一応、観るだけは観たが(テレビで)、べつに「モデルになった場所へ行きたい」なんてことは思わなかったし、たとえそこに行ったところで「あー、ここって、映画に出てきたあの場所じゃん!」などと興奮するとも思えない。まぁ、どこまで思惑通りにいくものか、それはちょっと楽しみではあるが……。
 話は違うが、この記事を読んで、天沢聖司を演ってたのが『怪奇大家族』の“清四”こと高橋一生だというのを初めて知った。あと、“●●の片腕”という表現は、新聞ではまだ許されているのでしょうか?
 はっきりしない天気のもと、今日も朝から夕方まで出仕事。雨の中、五時半、打ち合わせのため『薔薇族』編集部。昨日レイアウト替えしたばかりの室内は妙に新鮮で、「●●と畳とインテリアは新しいほどいいなぁ」と、ふと思う。あ、あとS-2氏から今日はじめてコーヒーなんてものを出していただき、ようやく「会社っぽくなぁ」とも。じゃぁ、それまでは何だったのか、と言われると、さぁ? 何だったんだろうねぇ……。
 6時すぎ、櫻田宗久くん来社。S-1・S-2・S-3氏をまじえ、グラビアの打ち合わせ色々。話は二転三転し、ブルセラ、オ●ンコ、伊藤文学氏、スカトロ、タコシェ(あの店では完売だったそうな!)、謎の購買層、共産主義、被害妄想、松田聖子、貴乃花、夕刊フジ、ととりとめもなく(なにもオ●ンコとスカトロで伊藤氏を挟むこたぁないが)。一〇時近くになって切り上げ、近所の中華屋にて夕食会。販促活動や今後の展開などについて話す。櫻田くん、「これはオフレコね」とオレを制する術をおぼえる。なかなか学習能力がありますナ(つっても何でもかんでも書くわけじゃないスよ。基本的には、ゲイマスコミの動きに関わることのみ、です)。途中、終電の早いS-1氏が抜けたあとも話は続き、なかなか大胆な企画も飛び出す。大黒堂ミロ氏を絶賛する声も。「次号掲載の話は大傑作!」とS-2・S-3氏、声を合わせる。読者諸君、お楽しみに。
 十一時半近くになってお開き。本日も編集部に御馳走になってしまった。楽しい話をいろいろしたあげくオゴっていただけるなんて、ほんとうに悪いなぁ……。櫻田くん、S-3氏と山手線で帰路につく。零時帰宅。パソコン開くと、今日会えなかった編集部の丸山氏より明日の深夜に予定していた取材が変更になった旨のメールが。ありゃっ、それだと京也が行けなくなってしまうなぁ。うーん……、と思いつつ、とりあえずケータイにメールしとく。雑用済ませて一時頃就寝。二日目にして早くも“読書タイム”をさぼってしまったなぁオレ。
  1. 2005/06/17(金) 09:55:10|
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MXテレビと『ポパイの時代』

6月15日(水)

 ほどほどの時間に起床。まだ降りだしてはいないが、天気予報によると今日は梅雨らしい空模様になるという。録画しておいた『ぴったんこカン・カン』を観ながらトースト二枚の朝食。ゲストは今年還暦のおすぎとピーコである。二〇年以上前の秘蔵映像を公開していたが、当時のふたりがテレビでかなり「はしゃいで」いたことに「ふーん」と。いまは悪はしゃぎする若手を一刀両断にしているおすピーだが、若い時分には似たようなことやってたんだな、と。まぁ、べつにいいんだけど。
 今日はネット会社のK氏と打ち合わせ&資料の受け渡しの予定なんで連絡を待っていると、ほどなくケータイに着信あり。が、今日はちょっと時間がとれないということで、次の火曜の夕方に順延。時間が空いてしまったので、月曜に買ったばかりのカメラの説明書を熟読することに。しかし、どうにも集中できない。天候不順の影響もあるかもしれないが、そもそもオレは「マニュアルを読む」という行為が苦手なんである。教科書なんてろくに読んだこともなかったし。というと、なにやら参考書をバリバリ読んでたみたいなイメージを持つかもしれないが、そちらのほうは読むどころか「買った経験」すらなし。要するにガッコのおベンキョーというものを徹底的に拒絶してきたのさ。「自分の学ぶものは自分で決める!」とか青臭いこと言って。しかしまぁ、いまのオレがあるのは、そうやって「受験のための勉学」「学歴獲得プログラム」というものとトコトン距離をおいてきた(高校なんて週に二日くらいしか行かなかったし。「こんなところに週六日も来てたらバカになる」とか言って。たまに出席してもずっと本ばかり読んでたなぁ。教師にしてみれば殺したいガキだったろう)からなわけで、「マニュアル嫌い」もそういう意味では有益なのかもしれない。と、詭弁を少々。
 寝転がって説明書を読んでいたら、いつの間にか夢ン中。くだらなすぎて言うのもはばかられるような夢をみて、ハッと目がさめる。イカン、イカンと重い身体をむりやり起こし、台所へ立つ。残っていたキャベツを使って昼食と夕食の支度をいちどきに済ます。“食”という儀式に基本的に興味のない者としては、早く昔のSF漫画に出てきたような“タブレットフード”(一粒服むだけで必要分の栄養もカロリーも補える錠剤食)が発明されないかなぁ、と切に願う。支度するのも食べる(注・気のおけない相手との会食は別)のも面倒くさすぎ! そんな時間があったら、ちょっとでも多く本を読んだり原稿書いたりしていたいもんである。
 昼前から外は雨。今日は梅雨寒らしいが、断熱材で防御された室内はむしろ少し蒸し暑い。エアコンをつけようかどうしようか迷いながら、資料整理など。『アドン』や『THE GAY』などの創刊号を読み返しながら、「しょっぱなの号ってやつは、創立者のカラーがあきれるほど濃厚にあらわれているものなんだなぁ」と改めて感心。これにだんだんと商売っケとか読者の要望なんかが加味されていって、凡庸なものになってしまうのだ。頭安めに『風とマンダラ』の続きを読もうとしたのだが、三巻がどこをどう探しても見つからない。全部の本棚を三〇分ほどもかけて探索するもついぞ見当たらず。「これはもうダメだろう」と断念。失せモノ小人に隠されてしまったものは、人智での発見は不可能なのだ。なぁに、やつらの気まぐれさえ済めば、「えっ!?」と驚くような場所であっけなく見つかったりする。それを待とう。
 五時から東京MXテレビ『5時に夢中?追っかけTV?』。岩井志麻子がコメンテーターをつとめる曜日であるのだが、夕方の健全なる時間帯であるにもかかわらずトバすトバす。普通ならばそれを制す役割であるはずの進行役が、ときに志麻子以上の毒を吐く(彼女がせっかく「旨い」と褒めてる小龍包を、ぶ然とした顔で「ん?、僕、あんまり小龍包の旨い不味いとかわかんないンですよ」と切り捨ててしまったり)からものすごい。番組中、「小池百合子の陰謀という噂が……」と酷評されていた例の“クールビズ”、一般のサラリーマンはともかく、政治家たちだけはネクタイを締めつづけたほうがよいのではなかろうか? テレビで見ると、ビアガーデンでビールと枝豆を待ってる夕涼みのおっさんたちにしか見えない。ネクタイってのは貧相なオヤジたちにもそれなりの貫禄をつけてくれる(貫禄があるように見せてくれる)魔力があるのだ。
 夕食&入浴後、本日よりスタートの“読書タイム”。ここのところ「忙しい」を言い訳にして、資料以外の本というものをまったく読んでいなかったのだ。おかげで積ん読が本棚一本ぶん以上にもなってしまっている。これは「仕事のひとつ」として無理にでも「本を読む時間」をつくらねば、とアセって、今日から施行させるのだ。第一弾はずっと読みたかった(ならばとっとと読めばよかったじゃないか、と自分にツッコミ)『ポパイの時代』(太田出版)。筆者は、先日の『月光夜話』でお世話になった赤田祐一氏。内容は、Amazonのレビューによると、こんな感じ。
【名編集者・赤田祐一が、自らの原体験を元に、雑誌作りの在り方を問う。雑誌界の源流を作った初期『ポパイ』誌を徹底的に検証する。『クイック・ジャパン』連載を大幅に改訂してまとめた。】
 税込二千六百二十五円という定価は、単に金額だけ見れば高い感じがするが、かたむけられた情熱とつめこまれた情報量を考えればむしろ安いと思う。よくもまぁ、これだけのものを作り上げたもんだなぁ、と敬意を表したい。とにかく読むのに時間がかかる本で、まだしょっぱなをちょろっとかじった程度だが、赤田氏の“雑誌”に対する愛情(たぶんに偏愛ではあるけれど)の深さがすでに怒濤のごとく伝わってきていて身震いする思い。「雑誌って、ほとんど読んだことないんですよ」などと公の場で言えてしまう人間が“編集長でござい”と名乗れてしまうようなイヤな世の中だからこそ、この本の発する熱気がきわめて心地よい(まぁ、レベルは違えど、オレもまた雑誌キチガイだからそう思うのかもしれんが)。氏の“雑誌愛”が蒸気となって毛穴のひとつひとつからしみとおってくる感じ。読了時にはきっとほどよく蒸し上がっていることだろうな。
 明日も朝早いので零時頃、後ろ髪ひかれつつ本日分は終了。また明晩のお楽しみ(というフレーズでウチの祖母は、夜毎の昔話をしめくくっていたっけ。「もっと聞かせて?」というアンコールは却下。充分な愛情は注いでくれたが、決して猫可愛がりはしない婆さんであった)である。そのまま就寝。楽しみは長く続くほうが嬉しいよなぁオレ。
  1. 2005/06/17(金) 09:51:24|
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陪審員制度と『風とマンダラ』

6月14日(火)

 通常の時刻に起床。テレビをつけるとワイドショーは各局、間もなく下されるマイケル・ジャクソン裁判の評決を報じていた。途中、“無罪確定”との臨時ニュースが入る。詳細は以下の通り。
【M・ジャクソン、子どもへの性的虐待事件、すべて無罪…………少年への性的虐待罪などに問われていた米国の人気ポップ歌手、マイケル・ジャクソン被告(46)に対する評決が13日、カリフォルニア州サンタバーバラ郡地裁で行われ、陪審団は計10の罪全てについて無罪を言い渡した。無罪が確定し、即日自由の身となった。世界的注目を集めたスター歌手の裁判は、起訴事実すべてが無罪という結末を迎えたが、ジャクソンさんこれまでも少年に対する性的虐待が問題となったことがあり、今後の音楽活動に影を落としそうだ。ジャクソンさんは03年2月20日?3月12日、自宅兼遊戯施設の「ネバーランド」に13歳の小児がんの患者の男児を招待。自宅内で少年にポルノ雑誌を見せ、ワインなどのアルコールを飲ませたうえで4回にわたって性的いたずらをしたなどとして起訴された。無罪評決の詳細な理由は明らかにされていない。しかし物証の乏しい裁判で、検察側が提出した状況証拠に対して陪審団が信ぴょう性に乏しいと判断したと見られる。裁判は04年4月、カリフォルニア州サンタバーバラ郡の大陪審がジャクソンさんを起訴して始まった。公判では、被害者の少年や母親の証言の信用性をめぐり検察側と弁護側が激しく対立。検察側は、事件直後に少年が警察官の事情聴取に応じる模様を収録したビデオテープなどを証拠として提出して小児性愛者と断定し、「少年を餌食にした」と指弾。検察側によると、ジャクソンさんは90年代にも5人の少年に性的虐待を行い、うち2人と数百万ドルで和解。検察側はこうした事実も示し、被告の性的倒錯ぶりを浮き彫りにした。一方、弁護側は、被告を「子供好きのヒューマニスト」と表現し、被害少年やその母親が金銭欲しさに事件をでっち上げたと主張。ジャクソンさんと少年が一緒にいた場面を目撃した人物から「被告は少年に何もしていなかった」とする証言を引き出すなどして対抗した。■無罪評決が下された10の罪■<罪状1>03年2月1日?3月31日の間、少年誘拐、監禁、脅迫を共謀した罪 <罪状2?5>03年2月20日から3月12日の間、14歳以下の少年にわいせつ行為をした罪 <罪状6>罪状2?5の未遂罪 <罪状7?10>性的虐待目的で少年に飲酒させ酔わせた罪】
 決め手となったのは、性的イタズラをされたと証言した少年の親に人格的欠陥があって信ぴょう性に欠ける、という点だったらしいが、なんともネガティブな決まり手であることよ。「マイケルが潔白だと明言できる証がある」のではなく、「マイケルが潔白でないと明言できる証がない」から無罪、だなんて。でもまぁ、世の中なんてのはおしなべてこんなもんである。「しっかり黒」とか「きっちり白」なんてもののほうが珍しいのだ(というか、無い)。そんなことよりオレ的には、「ほぉら僕はやっぱり無実だっただろ? 僕はただ子どもが大好きなだけな平和主義者なのサ!」と三ツ矢雄二の吹き替えで“勝利宣言”を口にするマイケルの映像が早く見たいだけなのだ。「陪審員制度」についてはまたいつか別の機会に語ろう(日本でも四年後スタートするという「裁判員制度」についても)。
 夕方まで出仕事。今日も梅雨は中休み。個人的には助かるが、しかしやっぱり梅雨にはきっちり降ってもらわないと夏に困るんだよなぁ。個人の都合と全体的な利益というのは食い違うのが常、か。
 五時半、メディアソフト。打ち合わせ、雑談(夕刊フジ取材のこと、平口広美センセイのことなど)など色々。八時半辞去。山手線経由で九時帰宅。
 夕食、入浴後、連絡メールいくつか。なんとなく疲れており、頭休めに……と、ひさびさに立川志加吾(現・雷門獅籠)の『風とマンダラ』を読み出したら止まらなくなり、いつの間にやら零時すぎ。そのまま就寝。ここンとこ漫画読んでるゆとりもなかったが、たまに読むといいよなぁオレ。
  1. 2005/06/15(水) 08:40:17|
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デジカメとレッサーパンダ

6月13日(月)

 通常通りの起床。嫌いなのになぜか観てしまう『みのもんたの朝ズバッ!』の中でみのがスポーツ新聞を周囲にしめしながら「見てくださいヨ。男同士デ、許せませんヨ」とかなんとかブツブツ言っていた。結局、その記事にはふれなかったのだが、気になって調べてみると、多分これだろう、というものが見つかった。
【V6・坂本とIZAMのゲイ術キッスに観客釘付け!? …………V6の坂本昌行(33)が主演するミュージカル「ボーイ・フロム・オズ」が10日、東京・青山劇場で初日を迎えた。米ブロードウエーミュージカルの名作で日本語翻訳版としては初上演。ライザ・ミネリとの結婚と破局、ゲイの恋人との出会いなど実在した歌手、ピーター・アレンの数奇な人生を描く。アレン役の坂本は舞台に出ずっぱりで熱演。キスシーンも見どころのひとつで、1幕ではミネリ役の元宝塚男役トップスターで女優、紫吹淳(36)と、2幕ではゲイの恋人役の歌手で俳優、IZAM(33)と熱く唇を重ねた。本番前に会見した坂本はキスシーンについて「女性とするよりも(男性と)もっと美しくキスをしようと思っています」と意欲満々で、IZAMとのキスには「たまらないです」とニンマリ。IZAMも「いっぱい味わっています。(坂本の)唇が軟らかいんです」と妖艶な笑みを浮かべていた。また、宝塚退団後、キスシーン初挑戦の紫吹が「ちょっと気を抜くと(男役のように)リードしちゃって」と笑わせると、坂本は「僕もスムーズにリードにのっかっているんです(笑)」とまんざらでもなさそうだった。】
 これのなにが「許せない」のかよくわからん。「男と男のキス」という行為自体のことを言っているのか、はたまたそういう(不道徳な)行為を公衆の面前でしてしまうことなのか。あるいは「アタシの坂本クンの唇を奪うなんて、IZAMのヤツ、許せないワッ!!」とかいうのならば笑えるんだが。そのどれであろうとも、別にみのごときに「許して」もらう必要もないのだが、朝っぱらからそんな主観バリバリな物言いを聞かされるのも不愉快なことはなはだしい。「思う」こと自体は勝手だが(誰だって心の底には独裁者が巣食っているものだ)、それを不特定多数の目にふれる場所でわざわざ言うこたぁない。こいつもまた、オレが嫌う“歪んだ自己顕示欲の持ち主”のひとりであるようだ。
 金曜に梅雨入りしたばかりだというのに、早くも中休み二日目。朝から夕方まで出仕事。新宿で下車してヨドバシカメラへ。取材用の新しいデジカメを買うためである。いま持っているヤツは古く、ズーム機能もついてないもんだから、イマイチ仕事用にはならないのだ。総合館に行き、いくつか見てまわるうちにひとつ、価格・機能・デザインともに「これは!」というのがあったので、キミに決定! てことに。一式揃えて五万二〇八〇円也。安い買物ではないが、まぁ必要経費として申告できるものだからいいや。仕事する上でハッタリは大切。それなりにスゴそうな外見をした器機を持つことは不可欠なのである。
 六時すぎに帰宅。夕食、入浴後、雑用いろいろ。八時すぎ、『薔薇族』編集部S-2氏よりメールの転送あり。“COLUMN555”への読者投稿である(この日記の読者の方ならば当然、ご購読していただいているものと思うので、説明は省略)。ありがたし。投稿数が少ないとまたもやオレがしゃしゃり出なければならないところである。選者の原稿を間に合わせに載せなきゃならない投稿コーナーなんて、これほど見苦しいことはない。“555”といえば寄稿者のひとり、ヒデ・グラント氏から謝罪メールが来ていた。彼の口利きで八月号に一本採用した人物が、「一身上の都合でmixiからもホームページからも撤退します」という唐突なメールを一方的によこしてドロンしてしまったことの詫びである。オレのほうにもその旨の知らせが来ており、こちらには連絡先としてホットメールのアドレスが書かれていた。「変な人を紹介してしまって、本当にすみませんでした」とひたすら恐縮している様子なので、「べつにキミのせいではありません。変な人というのは世の中にはいくらでもいるし、そういう人間をいちいち気に病んでいたら何もできません」と返信。「彼はプロになりたいと思っているようだが、それに必要な“仁義”というものを欠いてしまっては話にならんでしょう」とも。それはさておき“COLUMN555”、まだ投稿数が少ないので、いつかは文章で身を立てたいという方はいまが絶好のチャンス! せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうような人間はプロにはなれんですゾ。
 連絡メールいくつか。ポット出版のレズ雑誌『カーミラ』編集長の井上メイミー氏より、献本のお礼メールの返信が来ていた。「本業がデザイン事務所だけあって、やっぱりポットの本はレイアウトがいいですねぇ」とのメッセージに、「や?ん、内容じゃなくてレイアウトをほめられちゃった!」と返してきたんで苦笑(さすがの切り返し!)。さらに「忌憚のないご意見をお待ちしております」と柄にもなく(失敬!)殊勝なことも。いや、ウルサ型オヤジとしては何かいっちょ手厳しいこととか言いたいんだけど、おもしろいんだよなぁ『カーミラ』。小難しくて「あるんだか、ないんだか、わからない」ような代物でなく、「きっちり肉眼で見えるもの」をテーマにして楽しい切り口で扱ってくれてるところがとてもイイ! なので、「苦言等についてはいつか寄せさせていただきます」との旨を返しておく。
 メール、web会社からも。あきれ果てるほど延び延びになっていた会員制ネットもいよいよオープン間近とのこと。教えてもらったURLで仮アップされている画面を見ると、なかなかイイ感じに(想像以上に)なっている。これはかなり楽しみである。というか、オレもピッチを早めねば。漫画の原作、ずっとサボってたんだよなぁ。
 その後、仕事に使う用に『さぶ』などの過去の切り抜きをファイリングしはじめるが、面白いものが多く(自分が「面白い!」と思うものばかりを切り取って残してるんだから当たり前だが)ついつい読みふけってしまう。ことに某氏の漫画は絶品! 自分を含めて“ゲイ”というものをこれほど冷静に描けるのは「すごい」の一言。大黒堂ミロ氏、桜田ラブ氏に通ずる力量である。今はあまりそちら方面の意欲はなさげだが、せっかくの才能をこのまま埋もれさせてしまうのは惜しい。なんとか口説き落としてみようと決意する。プラス、過去の作品を一冊にまとめてみたい、という欲望もムラムラ。
 資料本を読みながら、テレビ東京『きらきらアフロ』。松嶋の“レッサーパンダ進化説”に抱腹。風太くんたちが直立するのは、彼女に言わせると“ヒト”になっていく過程なんだという。どんな姿をしてるんだろう“レッサーパンダ人類”というのは。一時ちょっと前、就寝。金曜日の本番に備えて撮影の練習しとかないとなぁオレ。
  1. 2005/06/14(火) 21:54:07|
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困った人々と宇宙大戦争

6月12日(日)

 ゆっくり目の起床。メール開くと、取材をお願いしていた劇団『フライングステージ』の主宰者・関根信一氏から快諾の返答が届いており感謝! 『魔法戦隊マジレンジャー』、今週で最期を遂げた“凱力大将ブランケン”に代って次回から新キャラがふたりも出てくるというのに、特番のせいで二週間放送休止。誰が演ずるのやら気になって仕方ない!
 普段は起きない京也が珍しく独りで起きてきた。シャワーを浴びて、九時、いったん家に帰ってから出勤するというのを送り出し、九時、朝食。その後、全面プロデュースしている会員制ネット用の仕事。といっても今日は原稿書きではなく、ビデオ編集である。唐沢俊一氏、伊藤文学氏、大塚隆史氏(老舗ゲイバー“Tac's Knot”のマスター)というお三方のコメント映像(唐沢氏は「珍しいゲイ文献」、文学氏は「薔薇族創刊夜話」、大塚氏は「七〇年代の二丁目」について)を流すのである。これはかなり面白いし貴重でもあるので、オープンのあかつきには皆様、ぜひご入会いただきたい(全ページスキャンされた初期『薔薇族』本誌二号分&別冊一号分のダウンロード料とあわせて月額わずか五〇〇円!)。
 トーストをかじりながら『ウチくる!?』。ゲストは大山のぶ代。懐かしの『ハリスの旋風』の映像が流れたが、オレ的には『ザンボット3』を流してほしかったなぁ。オレが中山ヒデだったら、絶対に訊いたことだろう。「どうして神勝平役をプロフから消してしまったんですか?」と。サプライズゲストの毒蝮三太夫が「オレのはもうレッサーパンダみてぇには勃たねぇよ。ぎゃははははは」と風太くんを下ネタの道具に。蝮はババアだけでは飽き足らず、獣までもイジりはじめたぞ! そのうち動物公園までロケに行き、「長生きしろよヨ、このクソレッサーパンダ!」とか突っ込みはじめるのかもしれない。それにしてものぶ代との交遊歴が五〇年とは恐れ入った。敗戦から一〇年後にはもう友人つきあいしていたのか。
 仕事、五時頃まで続く。編集しおわったものをDVテープに書き出して終了。クライアントであるネット会社に連絡メール一本。その後、夕食。夕方のニュースで、今日は真夏日で、今年一番の暑さを記録したらしいということを知るが、洗濯物を干すためにベランダに出た以外は外気にふれなかったため、ぜーんぜん知らなかった。ややエアコンの効きが悪かったかな、という程度の認識しかナシ。都会生活者は病んでいるのぉ。
 ニュースは他に、例の山口県の高校爆破事件の続報も。県下の小売店はこの事件を受けて、当面、花火の販売を自粛するのだという。あー、そうですか。それは素晴らしい。是非おやんなさい。そういや火薬と釘をつめこんであったのは清涼飲料水の瓶だったそうだから、ついでに清涼飲料水の販売も自粛すればもっとよろしい。と、イヤミのひとつも言いたくなるような判断であるよなぁ。悪いのは花火ではなく、それを本来の目的以外に使ったガキのほうなのに、なんで花火のほうを問題視するのか? 人殺すのなんかはどんな手を使ったってできるんだから、まずガキのほうをなんとかしていこうと考えない限り、類似事件はいくらでも起こるぞ。教師も親も地域社会も、こんなにお気楽でいいのか? ほんとにダメな大人たち。
 ダメな大人たちといえば、最近、オレの周囲でネット上でトラブルを起こす人間が増えていてホトホト手を焼いている。直接関係のない場所へ、呼ばれもしないのにしゃしゃり出てきて、悪態をつくだけついて、そのなかにある自己矛盾(たいてい「特に感想はないけど」「興味ないけど」「見ていないけど」「読んでないけど」「買ってないけど」「行ったことないけど」というような前提で語りだすのが特長である。だったら何も語らなければいいじゃん、と思うのだが)にも気づくことなく、あとは知らんぷりを決め込む、という(JR西日本の関係者を、被害者よりも遺族よりも強い語気で罵倒していた記者のような醜悪な)やり方は、他のやつらは知らんがオレは許さん! そんなに他人から注目してほしいのなら、自分で場所を作って、そこで発言すればいいのである。その発言がおもしろければ、人は必ず訪れてくれるだろう。そういう人間のサイトにはオレは基本的に行かないから、その場所でどれだけ狭量で独断的でトンデモな発言をしたところで好きにすればいい。オレには関係ないことだから(オレは関係のない場所へ呼ばれてもいないのにノコノコ上がりこむような不作法なマネはしませんので)。また、オレの覗かない掲示板などで誰とトラブルを起こしても知ったことではない(京也は「見世物としてはたから見ているぶんには、これほど面白いものはない」と言うが)。しかしオレの預かっているような場所でそういうマネをするのは断じて認めん! そうしたやつにかぎって「自分には発言する権利がある」とか言ったりするものだが、縁もゆかりもない他人の家へ勝手に上がりこんで「この家のインテリアは趣味が悪い」とか「ここんチの主人はなっとらん」とかわめきちらすのと同じで、たんなる電波クン&電波サンである。また「権利」は「義務」と一対であり、行使する際にはそれなりの覚悟というものが必要なのだ。他人に対して失礼な口をきくからには、その人間とは縁を切るくらいのつもりでやっていかなければ困る(オレは現在のゲイマスコミの壁をぶち壊そうと決めた時点で「他人から好かれたい」なんて気持ちは捨てている)。自分が何者なのかよくわかっていないような若輩者ならばまだしも、オレがいま困っているのはいずれもオレより年上のイイ歳をした連中ばかりである。世間ではもう子どもを成人させているような年齢なんだから、そういう自覚を持ってもらわないとなぁ。オレもいいかげんピーターパンな男だが、そのオレから見てもひどすぎる人間が多い。五〇近くになっても何の将来設計も何もないんで、「アンタ、そんなんでいいのかい?」と訊くと、「いいの。いざとなったら身体でも売るから」とかホザいたおっさんがいたが、アホかっ! 世の中年族のように中流生活の維持におのれのすべてをかけて(たいして敬ってもくれない妻子に残りの人生のあらかたを捧げて)無味乾燥な日々を送るのも虚しいが、「好きなことしかしたくない」「いまが良ければとりあえずオッケー」なんていう甘チャンな人生もかなり問題アリだぞ。「世間のしがらみに左右されにくい」というのはゲイの利点だが、そのせいで「いつまでも大人になれない」のでは話にならない。もちろん人間には「不幸になる権利」というのもあるわけだから、そうなりたいヤツはなればいいんだが、のたれ死ぬならオレの預かり知らぬ場所でひっそり死んでくれよな、て感じである。とりあえず、そういった彼ら彼女らと顔見知りであることを周囲に悟られないよう、気をつけていかなければ。
 パソコン起ち上げ、連絡メールやmixiなど。この日記のスペースを提供していただいている『FC2 BLOG』さんのアクセスランキング表を見たら、“サブカル”というカテゴリーでの十五位だということだった(二〇時の時点)。それが比較的高いものなのかそんなでもでないのかはよくわからないが(そもそも全部でいくつのブログがあるのかも知らんし)、とりあえず見てくださっている人がそこそこいるということがわかっただけでも励みになるんである(まぁ、毎日こんな量の文章書いてるホモというのも他にいないから珍しいのかもしれんが)。最近、玄人筋の方々(こちらがファンの)から「読んでますよ」と言われることがしばしばあって恐縮しているのだが、その勢いで仕事でも貰えたらもっと嬉しいなぁ。版元の皆様、ご連絡お待ちしております(マジで)。
 『大改造!! 劇的ビフォーアフター』、本日はあふれんばかりの漫画本に侵食され、老夫婦がアップアップしている古本屋のリフォームに取り組んでいたが、出来上がりはまさにウットリするようなものであった。「ウチもこんなふうにしてほしい!」と思った書籍難民は決してオレばかりではないだろう。フジテレビ『EZ!TV』は、H.G.ウェルズ原作の映画『宇宙戦争』公開記念特集。オーソン・ウェルズの迫真のラジオドラマによってアメリカがパニックになったというあの有名な逸話の検証をしていた。いくらなんでも「パニック」というのは尾ひれがつきすぎてるだろうさ、とずっと思っていたのだが、生き証人のおじいちゃんによると、まんざらオーバーでもなかった様子。メディアというのが昔はそれほどまでに信用されていたのだなぁ、と感心。いや、メディアの言うことなんて話半分に聞いてちょうどいいのさ、なんぞとうそぶいている現代人だって、似たようなケースがあればきっと同様の反応をしてしまうに違いない。人間なんてそんなに進歩するものではないのだ。
 資料本などちょこっと読んでから、零時消灯。いろいろと考えるところが多いなぁオレ。
  1. 2005/06/13(月) 19:28:30|
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去った台風と父子の会話

6月11日(土)

 やや遅めの起床。天気予報では台風の接近によって今日も雨天のはずだったのだが、ほとんど上がっている。どうやら気まぐれな熱帯性低気圧クンは日本を迂回していったようである。
 昨日、mixiの日記で「明日は小休止を兼ねて仕事用の衣裳を買いにいこうかと思っている。だけど台風が来てるからなぁ」などと書いたが、やはり重い腰が動かず。懸念していた台風は去ってしまったのに、である。やっぱり服屋は苦手だ。「昨日、思ったより仕事がはかどらなかったから」という言い訳を自分にしつつ、本日もマジメに原稿書きをすることに。「ハイ、これとこれを買って!」「ハイ、これ着て!」とてきぱき指示してくれるような人間がいてくれればいいなぁ、と真剣に思う。
 途中、丸正まで昼食を買いに行った以外は夕方までひたすら仕事。会員制ネット用の原稿書き。初期『薔薇族』の解説文。この頃のものというものは、いやぁ、ほんとに面白いなぁ。トンチンカンだったかと思うと変に学術的になったり、ドロドロしたり、ウジウジしたりと、呵々大笑。こういうものを面白がれるということだけでも、オレは優等生体質に生まれなくてよかったと思う。不良バンザイ!
 六時すぎ、息子分の京也と会食するため二丁目へ。ウチの愚息は最近ムチャなことばかりしとるようだから、たまには父子の会話の場を設けて説教してやらんとな、ということで。ルミエール前で待ち合わせるはずが、御苑大通りの交差点でばったりと。こいつとは目的地の手前とかで出くわすことが多いなぁ。オレの御用達店となりつつある新宿御苑前駅出口そばの『和民』へ。意識して食おうとしないと全然食わなくなってしまう魚料理を中心に一時間半ほど。最近、めんどくさくてサラダとかカロリーメイトとかばかり食っているので、久しぶりにまともな食事である。やっぱりメシは誰かとでないと食う気にならないなぁ。八時、河岸を変えてバー“Tac's Knot”へ。出来たてホヤホヤだというレズビアン&ゲイ映画祭のパンフを頂戴する。一本だけ観たいのがあったが、予想される混雑を思うとイマイチ腰が上がらず。ソフト化されていない作品なんで、観たいことは観たいんだけどなぁ……。少し遅れてご出勤してきたタック氏に先日の『先端研』のことで「まぁ、いろんなところに顔を出してらして」とのお言葉をたまわったんで、「えぇ、顔だけは四方八方に出してまして、あちこちで煙たがられてます」と。そうです、私はこれまでいなかったウルサ型オヤジとしてあちこちに睨みをきかすのが役目ですからね。既得権に固執する保守層を中心に、憎まれたり怨まれたりするのが仕事なんです。オレ個人が憎まれることで、ずっと閉鎖的・排他的で“ムラ”社会的傾向の強かったゲイ界の風通しがよくなり、文化の底上げができるのならば本望である。
 九時半過ぎ、混んできたので辞去。しかし京也の具合が悪くなる。酔いがまわった(ジンフィズ一杯しか呑んでないんだけどな)のみならず、膝のサラが痛くてたまらんのだと。立ち仕事で蓄積した疲労が、飲酒で血流がよくなったせいで噴出でもしたのか? 明日も仕事があるんだから今日だけは電車で帰れ、とさんざん言ったのだが、歩いて帰る(距離はふた駅ぶん)と言って聞かないのでとりあえず歩かせる。が、やはりかなり危なっかしいので強引にウチに泊まらせることに。リビングに布団を敷いて寝かせつけたあと、寝室で日記つけや連絡メール等。『エンタの神様』を途中から観たら、陣内智則のコントの真っ最中。そこいらの小劇団なんかよりよっぽど手のこんだ、かなり大がかりなセット(やっぱり人間、売れると周囲の扱いが変わるんだなぁ、としみじみ)の中、いつものひとりコントを……と思ったら、もうひとり、禿げたおっちゃんが出てきてビックリ。どういう進化を遂げるんだろうか陣内コントは。フジテレビ『ブログタイプ』を観ながら、「こんな“ミラクルタイプ”のパチモン放送していいんだろうか」と老婆心ながら思いつつ、零時過ぎ消灯。これを読んでいる知人の皆さん、京也には今後アルコールを与えないでください、とお願いしておく保護者のオレ。
  1. 2005/06/13(月) 19:24:29|
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あせりとヒロポン

6月10日(金)

 一〇時半起床。だいたい六時間寝ると自動的に目覚めるなオレは。長谷川サダオ特集を最後に『薔薇族』八月号の仕事がひと段落ついたので、本日は滞っていた会員制ネットの仕事にかかることにする。眠気ざましにメール一本。川上進氏に、昨日のインタビュー時に言い忘れた事柄を。「一〇代の頃に好きだった雑誌は?」という質問を受けた際、なぜか『ビックリハウス』『話の特集』『宝島』という自分のルーツ的な三誌をあげ忘れたのである。ボケてるなぁ。まぁ「大伴昌司」「宮武外骨」「梶山季之」という敬愛するお三方を忘れなかっただけマシか。
 送信後、雨が降り出した中、丸正へ食料品の買い出しに。帰宅して、昼食を摂っているとケータイに編集S-1氏よりメール。「唐沢・伊藤対談の注釈キャプションをお願いするのを忘れていましたので、これから編集部まで書きにいらしていただけませんか」とのことだが、仕事がずいぶんたまっており、さすがにキャプション書きだけのために往復一時間以上費やすのはロスが大きすぎるので、メールにてご勘弁いただくことに。一時間程度で書き上げ送信。あちらもだいぶ疲労困ぱいな感じであるが、こちらもかなり切羽詰まっているんで、まぁアイコということでご容赦ください。
 食事の途中で原稿書きになってしまったため、味噌汁を呑み忘れていた。温め直すのも面倒なので、冷たくなったのを呑む。何度も書いているように食に対するこだわりがたいしてない男なので特に気にもならず。ワイドショー、花田家の確執にまたまた新展開。新キャラ「内幕を暴露する家政婦」の登場である。しかし本人いわく「家政婦は見た」ではなく「家政婦は見せられた」のだという。不倫も不仲もアカの他人にオープンにしてしまうあの家の連中って、ある意味すげぇな、と不毛な感心をする。ああなりたいとかは全然思わず。
 改めて仕事を始めるも遅々として進まず。パソコンに向かいながらも何度も意識を失いかける。どうも最近、このパターンが多い。日本列島には今、台風が近づいており、気圧が乱れまくっているわけだが、まさかその影響を受けるようになってしまったのか? そんなデリケートな身体だったっけ? 四時すぎ、ついにダウンして眠る。三〇分程度で復帰するつもりが、はっと目が醒めたら七時ちょっと前。かなりアセる。芯に鉛のはいっているような重い身体をひきずって寝床から這い出て、黒酢ドリンクで無理矢理覚醒をうながす。ヒロポンが普通に買えた時代の人はいいなぁ、とか半ば本気で羨ましく思う。
 サラダとヨーグルトとカロリーメイトで夕食後、ぼんやりとした頭のままパソコンに向かうがやはり原稿進まず。こんなていたらくでモノカキとして大成なんかできるのか!? と自身にハッパをかけるも、進まねぇモンは進まねぇよな。一〇時すぎ、ついにあきらめて『タイガー&ドラゴン』に集中することに。ついでに晩酌。といってもチオビタドリンクのオンザロックをちびちび、であるが。安上がりな晩酌じゃのぉ。その後の『メントレG』は布施明がゲスト。『仮面ライダー響鬼』の主題歌『少年よ』の話で、あの歌が四〇年の歌手生活の中で最大のヒットだと知って驚く。まさか『シクラメンのかほり』よりも売れているとは。ヒーローブームあなどれじ。『僕らの音楽』を観て就寝。気ばかりあせって実質ろくに進展のない一日であったなぁオレ。
  1. 2005/06/11(土) 23:22:50|
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南陀楼綾繁氏と久々の徹夜仕事

6月9日(木)

 七時起床。今日は夕方から取材を受けるので朝風呂に入る。写真を撮られる撮られないにかかわらず、取材のある日は必ず朝風呂に入ることにしている。これはオレなりの先方への礼儀なのだ。ワイドショーは、やっと貴乃花色が薄れかけたが、その代りというのがW杯。いずれにしても不愉快な話題である。「相撲取りの血族不和」も「国威発揚まつり」も、オレにゃぁどうでもいいことだわさ。
 ネットニュースにホモ関連記事ふたつ。【児童買春で元教頭逮捕=16歳少年に6000円?現職当時に・愛知県警…………16歳の少年に現金6000円を渡し、みだらな行為をしたとして、愛知県警少年課と碧南署は8日、児童買春・ポルノ処罰法違反の疑いで同県西尾市八ツ面町、元小学校教頭長坂実容疑者(55)を逮捕した。長坂容疑者は事実関係を認めたが、「18歳以下とは思わなかった」として容疑を否認している。同署などは余罪があるか調べている。調べによると、長坂容疑者は1月22日午後4時20分ごろ、同県碧南市内のゲーム機販売店で、16歳だった会社員の少年に声を掛け、現金6000円を渡し、車の中でみだらな行為をした疑い。少年の家族からの通報で発覚した。県教育委員会によると、長坂容疑者は当時、同県知立市の小学校教頭だったが、2月16日、一身上の都合を理由に依願退職した。】 
【中2男子に「誕生日書いて」=付きまとい24歳男を逮捕?兵庫県警…………中学2年の男子生徒に付きまとい、「誕生日を書いてください」と要求するなどの行為を繰り返したとして、兵庫県警三田署は9日、ストーカー規制法違反の疑いで同県三田市乙原、無職高内能行容疑者(24)を逮捕した。同容疑者は容疑を認めているという。】
 前者はよくありがちなパターン。ガキというのはなんとも気まぐれな生き物で、急に変な良心とかがわいてきたりする(自分にもおぼえがある)ので、犯罪の片棒を担がせるのは非常に危険である。今回もきっと、急に噴出した良心の呵責かなんかのために、親にチクッた結果の露見であろう。男買うときはそこそこ歳くってスレたのを選ぶべきである。まぁ、そんなやつをわざわざ「買いたい」と思うかどうかは別にして。後者は、悪いけど笑ってしまった。「つきあってください」ではなく「誕生日を書いてください」というところがポイント高し! シュールというか、『大人計画』の芝居みたい。あるいは吾妻ひでおとか唐沢なをきの漫画に出てくる偏執狂とか。いずれにせよ、実際にそばに来られたらイヤだが他人事として聞くとかなりおもしろい。
 夕方まで出仕事。道すがら『夕刊フジ』購入。四日連続の『薔薇族』特集記事、今日が最終日である。相変わらずの“文学節”炸裂で、また「キ????ッ!!」となるゲイの皆さんがいっぱい出てくるんだろうなぁ、とニヤニヤ。しかし最終回なのにモノクロというのはなぜ?(これまではずっとカラー)まぁ、そのほうが文学氏らしいと言えなくもないが。
 五時半、メディアソフト『薔薇族』編集部。今日は『彷書月刊』という古書情報誌用の取材である。インタビュアーの川上進氏は、南陀楼綾繁(ナンダロウ・アヤシゲ)というペンネームで活躍する書物系ライターでもある。オレも数年来のファンで、以前、神保町の書店で著書を購入した際、ちょうど来店していた氏にサインを頂戴したことがある。
 こちらの手違いで、河上氏が道に迷うというハプニングがあったが(すんませんです)、なんとか無事にたどり着け、取材開始。奥様の内澤旬子さんも途中から加わり、例によって持論をまくしたてる。テープが終了してもなお延々と続くのだから、われながらお喋り野郎であるなぁ。ちと反省。オレは自分の立ち位置を見失わないために、つねに「タダ仕事」というのをやっていこうと思っている(とても面白いとか、意義があるという場合ネ)のだが、じつは河上氏はその道の大家である。「非営利でいいので、なにか、ステレオタイプではないゲイの姿をアピールできるようなものがあったらご紹介ください」とお願いしておく。
 お二人が帰られたあと、編集スタッフと雑談その他。次号の「探検隊」の取材先にアポ取りなど。今月もまた信じられないようなスケジュールになっているらしい。楳図かずおの漫画なら、おそらく「ひえっ!」といってひっくり返るところだろう。
 明日朝までに上げねばならない仕事のデータをMOに移して十一時四〇分辞去。山手線で零時半頃帰宅。パソコンを起ち上げると、『夕刊フジ』U記者より取材のお礼メールが来ていた。義理堅い人だなぁ。
 入浴し、カロリーメイトをかじりながら、仕事開始。99年にタイで物故したアーティスト「長谷川サダオ」特集の構成。先週チョイスしたイラスト類に文章をつけていくのだが、これが意外と難航。調子に乗って書きすぎ、掲載にあたって大幅に文章をカットされてしまった月光先生のときと違い、いまひとつ馴染みのない方なので、ところどころで筆が止まってしまう。それでもなんとか書き上げて、四時一〇分、編集部へ送信。歯を磨き、白みはじめた空を見ながら半頃、就寝。こんな時間まで仕事したのは久しぶりだなぁオレ。
  1. 2005/06/10(金) 12:18:10|
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小説と石立鉄男

6月8日(水)

 九時起床。しまった、ノンキに六時間も寝てしまった! バナナ・クッキー・牛乳で朝食を摂り、あわてて仕事。小説は後まわしにして他の原稿に取りかかる。ひとつのことばっかやってると、いかに好きな仕事とはいえ飽きてくんのよ。『渡鬼』再放送も、すでに第二部に突入。長子(藤田朋子)と敵対する兄嫁を、子どもの頃から大ファンの声優・岡本茉莉さんが演っている。岡本さんは後のシリーズでも加津(宇野なおみ)に嫌われまくる担任の先生という、やはり憎まれ役を演じているが、昔は“花の子ルンルン”だとか“ヤッターマン二号”といったヒロインを正統派の美声で彩っていた人気声優だった。ずっと前にアニメの第一線からは退いてしまっているが、ホントに惜しいことである。
 溝口哲也くんからmixiメール。連載ページで使う彼の写真を初回だけ『QUEERJAPANreturns』用に撮られたものを流用させてもらう(急に今月から、ということになったのでこちらでの撮影が間に合わないのだ)という件、先方のOKがとれました、とのこと。とりあえず助かった。関係者の皆さんに「迅速な御了承、ありがとうございました」とお伝えください、と返信。さっそくダウンロードしてみる。おぉっ、エッチな姿の溝口くんがいっぱいだ。これはきっと●●くん(個人の名誉にかかわる問題のため自主規制)が欲しがるだろうなぁ、と思う。文字だけ組んであったレイアウトへ張り付け、とりあえず溝口原稿完成。
 丸正へ買い出しに行って昼食。『徹子の部屋』のゲストは西島秀俊。ずばぬけて美形でもないし、特に華があるというわけでもないのに、なんとなく息が長いなぁ彼は。『あすなろ白書』で同性愛者役をやっていたのはすでに十二年も昔のことになるのか。
 薔薇族映画評論のため、ビデオ鑑賞一時間。観賞後、執筆開始。『少年ドラマシリーズ』やら『ウルトラセブン』の十二話だのとかなりオタク色の強い切り口から書いてみることにする。なぜそうなったのか、どんな映画を取り上げたのか、というのは今月末発売の八月号を読んでのお楽しみ。タダで教えてやるほど親切な男じゃねぇぜ。
 四時過ぎ、ドラッグストアへ行きがてら、駅で『夕刊フジ』購入。今日の登場は櫻田宗久くんである。彼についても、かなり好意的に書かれている。これを読んで『薔薇族』を買いにいく、元ファンのリーマンゲイとかいたらおもしろいなぁ。しかし記者のU氏は絶対、櫻田くんのファンだったと思うぞ。インタビューの様子からも伝わってきたが、文章のはしばしからもそのあたりの想いが伝わってくる感じ。
 編集S-1氏からケータイに、“困っちゃいました”メール。対談のテープ起こしの先方チェック作業が滞っており、弱っております、と。最悪の場合の打開策を練って、とりあえず返信。今月もキツキツのスケジュールで進行している模様。それでも最後は本になるのは、現代の七不思議のひとつであろう。
 一般公募コラムに、mixiを通じて六本も送ってきてくれた人の原稿、うち一本を採用。プロフィールを至急送られたし、とメール。
 夕食後、先日取材したヨシダヨシエ先生の原稿まとめ。テレビはフジテレビ『超豪華競演!堺正章&井上順の時代を飾ったあの名曲たち歌って笑って生放送!2』。サッカー北朝鮮戦にぶつける対抗プログラム(三時間生放送!)なのだが、“中尾ミエ、小林幸子、九重佑三子、小川知子、中村晃子、園まり、じゅん&ネネ、黛ジュン、中条きよし、岡崎友紀、桜木健一、辺見マリ、日吉ミミ、大信田礼子、渚ゆう子、欧陽菲菲、山本リンダ、あべ静江、太田裕美、城みちる、松本ちえこ、あいざき進也、アグネス・チャン、リリーズ、ほか全40曲”という惹句は七〇年代歌謡曲マニアとしてはかなり魅力的。ほとんど全曲、いっしょに口ずさんでしまって仕事に多大なる支障が。個人的には岡崎友紀の『なんたって十八才』と桜木健一の『コンクリートジャングル』が聴けたのが嬉しかった。岡崎友紀のサプライズゲストとして石立鉄男が登場したのだが、なんか見た目がRPGゲームに出てくる鍛冶屋みたいになっていて笑った。歌舞伎町の火事の一件は、もはやなかったことになっているのだろうか。あと、中村晃子がなんかヤマンバみたいになっていて、ファン(はじめて唄ったカラオケ曲が彼女の『恋の綱渡り』だった)としてはちょっとショック。まぁ、彼女ももう還暦だもんなぁ。『可愛い魔女ジニー』を演るのはもはやキツいのかな? いや、あれは声だけだからべつに問題ないか。観ながら無性に歌謡曲が唄いたくなってきて困る。誰か誘ってカラオケにでも行きたいところだが、このジャンルに通じた友人知人というのはあいにくオレの周辺にはいないのだ。悲しい。
 一〇時過ぎ、ようやく仕事に集中。『パレット』の仕上げ。今日のテレ朝はサッカーのせいで『マシュー』も『正直しんどい』もナシ。まぁ、そのほうが仕事に身がはいってイイのだが。ヨシダヨシエ原稿、京也の原稿と阿部くんのイラストと合わせてレイアウトにかかる。明日も早いので一時には終わらせたかったのだが、そうもいかず。結局、二時近くまでかかってしまう。ヨレヨレ状態で就寝。とりあえず後は特集の構成だけになんったぞオレ。
  1. 2005/06/10(金) 12:16:25|
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記事になったオレと『ガラスの仮面』の謎

6月7日(火)

 いつもの時間に起床。ワイドショーでは相変わらず花田家問題を。貴乃花の中途半端な長髪と子ども時代のVTRはもういいかげんに見飽きたぞ。なにか別の話題のところはないかとチャンネルを変えても、どこも似たりよったりの内容。横並びが好きなのは日本人の常ではあるが、こんなんでいいのか!? テレビ屋さんたちよ。
 朝から夕方まで出仕事。帰りの電車に乗る前、キオスクで『夕刊フジ』を購入。自分の記事のレイアウトをチェック(文章はすでに見せてもらい済み)する。小さいながらも顔写真入り。新聞に犯罪がらみでなく載るというのは、オレみたいな芸能人でも文化人でもない一介のモノカキとしてはあまりないことだろうな。これを読んで『薔薇族』を買ってみようと思う人間はまずいないと思うが、「ゲイマガジン=男の裸とセックス記事だけが載っている公衆便所臭い本」という旧来の認識を少しでも払拭できればいいなぁ、と思う。昔と違って精神的にちっとは余裕が出てきましてね、いまのホモが求めるのは必ずしもヌキネタだけではないんですよ、オトーサン!
 最寄り駅でさらに四部ほど買い足しして(都合、五部購入。小物と言われても結構! 自分大好き人間なもんで、紹介してくれた記事の載ってる媒体はいつもこのくらい買うのです。)五時半頃帰宅。サラダ、ヨーグルト、カロリーメイト、牛乳、チオビタドリンクなどで夕食を済まして(味気ないなぁ、我ながら。でも、基本的に食べることには興味ないのだ。誰かと食べるとき以外は“燃料補給”以上のことを食事には求めない)、仕事開始。今日は延ばし延ばしになっていた小説『パレット』の執筆。挿絵発注の都合があるので、今夜中に書いて支持出さないとヤバイのだ。
 ノンフィクションと違い、自分の頭の中で上映されているドラマを観ながら文章化していく(オレの場合は、そう)作業なのでサクサク進むことは進むのだが、そこそこ文字数があるのでなかなか終わらない。日付けが変わってもまだ終わらず、テレビはいつの間には『ガラスの仮面』に。火曜日は遅くまで仕事してることが多いので、あれだけ「つまんない」「ケレン味がない」とか言ってるくせして、ここんとこ結構観てしまっているなぁオレってば。キャラデザイン変更によって「単なる女の子になってしまった!」と原作ファンに不評な青木麗役が『デカレンジャー』の“ジャスミン”こと木下あゆ美だということを知って仰天。どういう狙いによるキャスティングなんだろ。またひとつ、アニメ版『ガラカメ』に新たな謎が加わった。
 二時半、いいかげんくたびれたので、九割方できたところで原稿とイラスト指示を担当の阿部一彦くんに送信。「無理のない範囲でちょっち急いで」と、『トムとジェリー』の“仲良くケンカしな”並に矛盾したメッセージを添えて、それとなくプレッシャーも添付しとく。歯を磨いてベッドに入るが、ちょっと考え事をしたせいでなかなか寝つけず。たぶん三時頃、眠りにおちる。「ゲイの人」と紹介されながら新聞に載る、なんてなかなかできないような経験ができて良かったなぁ、オレ。
  1. 2005/06/10(金) 12:15:12|
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ビデオレビューとテレビ

6月6日(月)

 定刻に起床。本日も夕方まで出仕事。六月六日だが雨ザーザー降ってはおらず(最近の子たちって、あの絵書き歌を知ってるのかしらん?)逆にピーカン。まぁ、ここンとこ雨ザーザー降りっぱなしだったから、たまにはこういう天気もなくてはな。予報によると、この好天はつかの間の恵みであるという。週の後半は台風が接近するらしいが、昨年みたいなのはゴメンだぞ。
 夕飯の買物をして六時頃帰宅。食事と入浴を済ませ、原稿書き開始。挿絵を早く発注しなければならない関係で小説から取りかかるつもりだったのだが、メディアソフトのS-2氏からビデオレビューの仕上り予定を問い合わせるメールが来ていたので、急きょ予定変更。預かっていたDVDを観ながら解説を書きはじめるが、これが出来不出来の差が著しい。ナニがどうということはオレも大人なんでここでは控えるが、これで金とるのはいかがなものか? と思わされるものと、チェック中、何度もヌキたくなって困る(ヌイてしまうと後がしんどくなるので、終わるまではヌカないけどね)ものとの違いが歴然すぎる。駄作を観るといつも思うことだが、「金なんか安くてもいいから、オレに撮らせろ!」と言いたくなる。いやいやマジで。ものすごく良いモデルをものすごく勿体ない使い方しているようなもの(オレはそういうのを『愛のエプロン』型AVと呼んでいる)を観たときには特に。メーカーの皆さん、オレの「それなりのブランド性」を買ってみやせんか?
 レビュー三本分、一〇時過ぎに終了(文字数的にはたいしたことないが、いちいちチェックしなければならないので時間をくうのだ。しかし、こういう仕事も続けていかないと世間からつまらないレッテルを貼られる危険があるので、やめるわけにはいかない。というか、仕事の質自体は楽しいものなのだ。ひどいものを見せられるときがややシンドイだけで)。担当のS-2氏に送信すると、すぐに受領のメールが来る。相変わらず遅くまで働いてンなぁ。オレも似たようなもんだけと。
 その後は連絡メールをいくつか打ったり、送られてきた溝口哲也くんの原稿をおおまかに割り付けたり、「売文」という行為に関心のあるという人にアドバイス(なんて言うとおこがましいんだけどね)をしてみたり。あと、帰りがけに買った『夕刊フジ』をじっくり読み込む。四日連続の復刊『薔薇族』の紹介記事の初回分が掲載されているのだ。自体は非常に真摯かつ冷静な構成で、同性愛(に関するメディア)の現在と未来ということについてなかなか適格にまとめられていると思う。文章まわりの装飾が、「なるほど夕刊紙」という感じのいかがわしさをかもしだしているけれど、これは評価の分かれるところか。まぁオレは嫌いじゃないけどね。
 そうこうしているうちに一時半。日本テレビ『先端研』のオンエア時間である。オレはこれに『薔薇族』がらみと『ゲイの老後(未来)を考える会』がらみの両方で出ている(正確には「映っている」)のだ。ディレクターの大島氏は「可能な限り、真面目に作ります」と言っていたが、基本が「見世物」であるテレビメディアの中で、果たしてどこまで実現されているものか。仮に現場がそう思っていても、上の判断でチャカされることだって充分ありうるし。そもそもテレビ欄に書かれた“ゲイ最先端文化と苦悩母が地獄へ ”というおどろおどろしい惹句はなんだろか。心霊番組じゃないんだから。
 で、感想をいくつか。
(1)放送内に出てきた“ド短髪”なるものがほんとうに「ゲイに人気の髪型」であるとするなら、“前髪フワリ”にしかソソられないオレとしてはかなり悲しい時代である。全体ペリーショートで前だけちょろっと長い、というのはオレには「たこ八郎」にしか見えんのよ。残念ッ!
(2)髪型つながりで言うと、スタジオゲストの橋口亮輔監督が丸坊主になっていてびっくり。『ハッシュ』の頃にはまだショートのレベルだったのに。一〇年前の長い髪の頃はかなりイケたんだが、ここまで来てしまうとねぇ。何があったんだろうか、彼に。監督つながりで言うと、『ザンボット3』や『ガンダム』でおなじみ富野由悠季氏もある時期からずっとスキンヘッド。まぁ、あちらがそうしたのにはそれなりの理由があったわけだが、橋口氏の場合は? やっぱり最終到達地点はスキンヘッドなんだろうか。
(3)どんな堅いテーマでも、出てきただけでグズグズでダメダメのオチャラケムードに変えてしまうアンガールズの無気力オーラは「ある意味」たいしたもんだ。
(4)放映を観て、ようやくあのテレビ欄が何について言っていたのかを知った。現場で聞いていたときには特にたいそうな話でもなかったので(わりとありがちな親子喧嘩)、普通に聞き流してしまっていたのだが(それも失礼な話だがね)、ヘテロの皆さんにしてみると、花田家の確執並にスキャンダラスなものとして映ったのだね。意識の差異というものを改めて知りました。
(5)画面の中のオレ、なんかバカみたいにただボーッと映っているだけ。編集部でも老会でも、いつも通りずいぶんと喋ったんだけど、あれだけ観ると、とても物静かでイイ人みたいに感じられる(自分で観てても)。それはそれで得か? いや、ビートきよしサンみたいでもあるなぁ。それはかなりイヤだ。
(6)オレのアップを撮らなかったのは、スタッフ側の気遣いだったのだろうか? なんかあの撮り方だと、ヘテロであるS?1氏、S?2氏のほうがゲイに見えてしまう感じ。まぁそれも面白いけど。いししし。
 でも、老会で顔出しで職場での出来事を語ってくれた参加者くんは立派だったと思う。福祉ボランティアの現場で「こういう場所にゲイがいるのは不愉快だ」と言った初老の男性に、「あの、僕、そうなんですが」と躊躇なく口にした彼だ。放送はされなかったが、現場では「それはあまりにも迂闊だ。そういうことをやるなら戦うための準備をあらかじめキチンとしておかなければ!」という意見(反論、とまではいかない)が出ていた。しかし、それは違うのだ。彼はべつに相手をやり込めようとか謝罪させようとかいう了見でカミングアウトしたわけではない。「足を踏まれたから反射的に、痛い、と言った」だけなのだ。彼はその後、くだんの男性と心の交流を図ろうと頑張ったという。これも偉い。話を聞くとなかなか複雑な背景をもった人なんだが、しっかりそれを乗り越えられている。彼のように「いきり立たずに、ヘテロと融和を図ろうとする」ような若者が増えてくれば、きっと未来は明るくなるはずだ。
 総評としては「詰め込みすぎ」という感じ。エロビの巻末のオマケの予告ダイジェストみたい。なんか、次回にちゃんとした本編が流れるんじゃないのか、とか思ってしまいそうである。いろんな角度・切り口から「ゲイたちの現在」を探っていこう、という主旨はわからんではないのだが、しかしやっぱり多いよな。あの半分、いや1/3でもいいくらい。以前、老会で「レギュラー枠で、ゲイをテーマにした番組を作ってほしい」ということを言っていた子がいたが、ホントにそうなればいいのになぁ。奇特なスポンサーが現われるか、もう一度ゲイブーム(ゲイバブル)でも起きないかぎり望み薄ではあるが……。
 二時半就寝。もうすでに日付けも変わり、六月七日の火曜日である。今日は未明にテレビ、夕方に新聞記事と、メディアづいてるなぁオレ。
  1. 2005/06/07(火) 19:01:15|
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ノートPCと同性婚

6月5日(日)

 七時半起床。『スーパーヒーロータイム』を観ながら朝食、mixi、連絡メール。HDDレコーダーをチェックしたら、昨夜の『めちゃイケ』、SPモードで録ったつもりがLPだったことに気づく。武田真治のスパイダ?マンコスプレ(変なところで字切りしないように)にけっこう萌えたのに。チッ。
 三時まで原稿書きして、徒歩で外出。二丁目で買物してから、靖国通りのペローチェで溝口哲也くんと待ち合わせ。コラム連載の最終的な打合せである。「QJRのカヴァーボーイになって、いろいろと反響があったんじゃないの?」などと持ち前の野次馬根性でニヤニヤしながら訊くと、「えぇ、まぁ、ちょっとは」と。「表紙モデルになってくれ、と頼まれたときにはちょっと迷ったけど、まぁこういうことはそうそうないと思ったんで」と言う彼に、「そうそう、若いうちは写真、撮っとくもんだよ」とオレ、林月光センセイのようなことを。でも本心である。人間、求められてるうちが華。だからオレも取材はなんでも断らないのだ。なんだったら脱いでもいいぜ(もはやそのニーズはあるまいが)。それにしても溝口くん、プリンターが壊れてるからと言って、原稿を見せるためにノートPCを持参するとはカッチョイイことはなはだし。なんか「デキるビジネスマン」という感じ。来週末のNLGRにゲストで呼ばれているというので、そのリポートを書いてくれともお願いする。
 五時一〇分、aktaに行くという溝口くんと別れて地下鉄の駅へ。別れ際、彼が口にしたとてもイカした提案にシビれる。こういうことをサラリと言える溝口くんは、ほんとに業界ズレしてないんだなぁ、と感動。こういう人がもっと増えてくれば、ゲイ界もずっと住みやすくなることだろう。「オレのほうは全然問題ナシ。それができたら、彼もたいしたもんだよ」と答えて新宿御苑前駅へ向かう。
 丸の内線、南北線を乗り継いで後楽園駅。文京区民センターで開催される「同性婚」のシンポジウムを傍聴するのである。会場の場所がよくわからず(地図がわかりにくいのよ)一瞬あせるが、なんとかスタートの六時ぎりぎりに到着。たいして広くない会場に、あとからあとから人がつめかけ、あっという間に満員。立ち見はもちろん、桟敷席(なんて上等なもんじゃない。単なる最前列)の「座り観」までも出る盛況ぶりである。
 今回は、『STOP!憲法24条改悪キャンペーン』という女性団体(?)が主催する、昨年『同性パートナー』(社会評論社)というDP法に関する本を共著で出版した土屋ゆき氏と赤杉康伸氏をゲストに迎えての集会なのだが、いやー、内容がかなり難しい! 法的知識の皆無なオレには特に、ね。また、質問者も難解な擁護を早口でまくしたてたりするもんだから、なんかお経を聞いているような気になってしまったりする。一瞬、法事に来ているような感じになってしまった。きっとお勉強はよくできる人なんだろうが、もうちょっと「他人との意志の疎通」というものに重点を置いてもいいのではなかろうか(こういうところに市民運動というものがなかなか一般人の関心を得にくい理由があるような気がするんだよなぁ。市井の者にはとてもじゃないがついていけない)。参加者のゲイの男性が「ふだん“男同士で結婚したい?”とか言ってるような人間が、こういう集まりには知らんぷりをしているという現実はどうしたものか」という憤りを口にしていたが、それはたぶんこういう催しがあること自体「知らない」からでしょう。本来、キチンと追っていくべきゲイ雑誌にしても、ごくたまに、気まぐれのような感じで、わずかなスペースに、ある程度の知識がなければわからないような記事を載せるだけ。これでは問題意識なんて持ちようがない(一部のインテリ樣を除いて)。たとえば「婚姻」「パートナー法」「PACS」の違いのわかるゲイなんて、『噂の東京マガジン』で正しく料理できる女の子よりも少ないはずである。たぶん。これもまた、声を発する術を持った人間が、本来声を届けるべき相手(一般ゲイ)に、声を届ける作業を怠ってきたことの結果であると思う。オレがある程度の権限を持っている今のうちに、この部分もフォローしていかねば、と堅く誓うのであった。こうしてオレの仕事がまたひとつ増えていく。ま、こちとらワーカーホリックという名のキチガイだからいいんだけど。
 九時、終了。水道橋駅まで歩き、総武線経由で九時半過ぎに帰宅。入浴後、一ヵ月ぶりのmixi日記をつけたり、連絡メールを色々と打っているうちに零時過ぎ。あわただしい一日だったが、最後にテレビで木の実ナナの『うぬぼれワルツ』を久々に聴けて嬉しかったなぁ、オレ。
  1. 2005/06/06(月) 19:03:32|
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東宝特撮ドラマとトンデモ本大賞

6月4日(土)

 五時に起きて仕事しようと目覚ましをかけるも、ベルを止めて「ふぅ?」とひと息ついた瞬間に再び眠りの国に引き戻され、目覚めたときには……九時。ひぃぃぃぃぃっ、と一瞬、楳図漫画のキャラみたいな顔で凍りつくが、ま、済んじまったモンはしょーがねぇ、と早々に立ち直り、『幻星神ジャスティライザー』を観ながら朝食。目覚めて五分でカレーライスをモリモリ食えるのは我ながら立派! しかしこの番組、いつも思うのだがなんともいえないチープ感がつねにつきまとう。東宝の制作なんだが、これはあそこのテレビ作品全般に言えることである。昔なら『流星人間ゾーン』、ちょっと新しいところで『七星闘神ガイファード』。なんでかなぁ、と考えたら、宇宙人がとにかく安っぽいのだ。まだ二〇代の奥田瑛二が主演した『円盤戦争バンキッド』に出てきた連中と大差ない感じ。二十一世紀でこれはねぇべさ?、と思う。マジで。東宝特撮ドラマでチープさが良い方向に働いたのは『レインボーマン』だけだろうな、きっと。あれは「ヨガの修行で超人となった高校中退のプータローが日本人全滅を狙う外国マフィアと闘う」というひじょーにスケールの小さな話だから、逆に安っぽさがある種のリアリティを生んでいた気がする。また、脇をかためる俳優陣(平田昭彦、塩沢とき、小泉博、曽我町子、大月ウルフ、木田三千男……etc.)も重厚だったし。東映がやたらスケールのでかい話を作るなら、東宝はその逆を狙うのがいいと思うぞ。
 朝ブロを済ませ、連絡メールなどを送っているうちに外出予定時間に。今日は唐沢俊一氏よりご招待いただいた『2005年トンデモ本大賞授与式』があるのだ。総武線で飯田橋、そこから徒歩で九段まで。昨日までの悪天候が嘘のように晴れていて気持ちがいい。会場が近づくにつれ、「いかにも」な感じの面々が多くなってくる(むこうもそう思っているかもしれんけど)。たぶん、行き先はおなじなんだろうなぁ、と思っていたらその通りだった。武道館のそばの千代田区公会堂の九階ホール。受付に行くとソルボンヌK子先生がいらして、「ようこそ、オタクの世界へ」と。オレは確かにオタクだが、じつはこの手のイベントというのは八四年の「第二回特撮大会」以来なんで、会場の雰囲気にかなり気圧される。開場を待つ間に、物販スペースでこのイベントの副読本と同人誌を二冊購入。うち一冊は「談話室滝沢」の追悼本。閉鎖直前に友人つらねて用もないのに(いや、「滝沢へ行くこと」自体が「用」なんだが)出かけていった者としては、これは買わねばなるまい。
 正午、開場。なのだが、主宰者側にちょっとした不手際があって、一部の客からブーイング。まぁ、こちらはご招待いただいた身なんで、とくに腹も立たず。真ん中へんの席につくと、周囲が見る見るオタな人々で埋まっていく。今ここにミサイルとか打ち込んだら、日本の濃いオタクは一掃できるだろうなぁ……とふと思う。
 二時、開演。と学会の催しを見るのはもちろん初めてだが、会員の方々のトーク上手ぶりに舌を巻く。客いじりもじつに巧みで、人心掌握術に長けていて感心する。こういったところが現在のゲイ界には不足しているのだ。「女装する」「おねぇで喋る」それだけでもうすでに何かを成し遂げてしまったような気になっているような人間なんかも中にはいたりして、「オイオイ」と思わされることもしばしば。言うなれば、ユニフォーム着て、ランニングシューズ履いただけでフルマラソンしおわった気になっているようなものである。その先が肝心なのだ。自己満足でない、内輪受けでない、ドラァグショーというのをもっと観てみたいものであると切に思う。そしてオレはトーク技術をもっと磨こう。
 しかし客が濃ゆいなぁ。普段、楽しみが少ない(話題を共有できる仲間が学校や職場にいない)のか、みんなとにかく「楽しもう」という意欲に満ちている。誰も聞いていないし、誰からも求められてもいないのに、発表者がなにか言うたび、「そりゃあ●●だよぉ?」といった具合にツツコミを入れ、ひとりでウヒャウヒャ受けている。あるいは、そんなに可笑しくもないようなことにも笑い袋のごとく爆笑する(こういう人、ゲイ界でもひとり知っているが……)。今日はオタクの数少ない「ハレ」の日なんだろうなぁ、と思う。「今日楽しまずにいつ楽しむか!」という覚悟で来ているんだろうなぁ、きっと。
 五時、終演。唐沢氏にひとことご挨拶とお礼を、と思うが退出する人の流れがすさまじく、断念してそのまま出てしまう。外に出ると、朝のピーカンはどこへやら、いまにも降り出しそうな曇天である。二、三歩歩き出したところでポツポツ落ちてきた。靖国通りに出る頃には本降りに。オレはいつでも雨具を持っている男なんで大丈夫だが、朝の晴天にだまされた人々はかなりあわてている模様。飯田橋まであと五分くらい、というあたりでバケツをひっくり返したような土砂降りに。この急変ぶり、やっぱり日本はもはや亜熱帯なんだな、と思う。
 総武線で五時半過ぎに帰宅。濡れた服を洗濯機に突っ込み、入浴。その後、朝できなかったぶんの仕事にかかる。テレビではサッカーW杯の話題。「3-0、4-0で日本は勝ちます! 絶対です!」とかカメラにむかってホザいているバカども。なぜ選手でも関係者でもないお前にそんなことが言えるのだ。こういうヤツらがいるかぎり、オレはスポーツは死んでも応援できない。零時過ぎ、一段落ついたので就寝。自分はそんなに濃いオタクではないのだ、と再確認できたなぁオレ。
  1. 2005/06/06(月) 19:01:39|
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唐沢対談と歴史的資料

6月3日(金)

 やや遅めに起床。半端な時間なんで朝食ヌキで仕事開始。唐沢・伊藤対談、とにかくヤバイ話とそのまんまでは使えない名前多すぎ! 実名であげたらすンごく面白いのだけれどそうもいかず、支障のある部分をすべてイニシャルに変える。それでもまだまだ面白く、含蓄があるんで、皆様、発売をお楽しみに(一部の保守派や原理主義者たちからはきっと相当な反発をくらうだろうが、それもまた楽しみじゃ、いひひひひ)。
 昼食を挟んで対談リライト続く。四時半頃になってようやく完成。しっかし今月は対談原稿に関わることが多いなぁ。
 出来上がったぶんの原稿をMOに入れて五時すぎ外出。天気、降りそうで降らない感じ。六時、上野・メディアソフト。今日は故・長谷川サダオ氏の特集のためのイラストチョイスを手伝いに来たのだ。来週のテレビ放映の話題の中で、外部デザイナーの女の子がいきなり「直腸にも宣伝してきました」とか言い出すのでたまげる。が、よく聞いてみると、「(ほかの出版社の)局長にも宣伝してきました」の聞き間違いなのであった。まぁ、いくらエロ出版社とばかり仕事してる子だって、そんな器官に宣伝はしないもんな。♪空耳アワ?。
 七時、撮影から帰社した編集S-1氏が倉庫から、長谷川氏のイラストが入っているであろう段ボールを持ってくる。開けてみると、これがとんでもない宝箱! 長谷川イラストはもとより、『薔薇族』創刊号の版下(印刷用の元版をつくるための原画のようなもの)やらグラビア写真がゴロゴロと。なんとまぁ物持ちのいい雑誌なんでしょうか。「これは貴重な歴史的資料だから別に分けて保管しといたほうがいいでしょう」と進言する。しかし、一〇代の頃、オカズとした使ったグラビアの元写真が見つかったのには驚いたわ。意識がスーッとタイムスリップしてしまった。
 ひと通りの作業が終わって、一〇時過ぎ、辞去。S-1氏ともども山手線で帰途に。新大久保で氏と別れて十一時帰宅。『バディ』編集部から連載原稿のゲラFAX、南陀楼綾繁氏から『彷書月刊』用のインタビュー日程の候補が書かれたメールがきていた。あと、『夕刊フジ』の記者氏から掲載記事のチェック用の文面も。しかし文字化けしていて読めないので「恐縮ですがもう一度送ってください」と返信。氏はこの日記をチェックしてくださっている模様。こういう人が増えて、ステレオタイプではないゲイの実態を非ゲイの人々に知ってもらえたら嬉しいところである。
 入浴後、仕事しようかと思ったのだがどうもかったるく、その気にならない。明日、五時に起きてやることにして就寝。今日は珍しいモンを見せてもらったなぁオレ。
  1. 2005/06/04(土) 20:25:28|
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長者夫人コナンとポコポコおやじ

6月2日(木)

 ワイドショーはまだまだ二子山関連。元夫人の藤田憲子が涙で声を詰まらせながら「三〇年分の幸せをもらった代わりに、三〇年分の苦しみもウンタラカンタラ……」と劇場版『銀河鉄道999』のメーテルみたいなこと(女王プロメシューム「娘のお前までも、私を裏切ったのか。永遠の美しさを与えたこの私を……永遠の命をお前に与えたこの私を……!!」メーテル「そして、永遠の苦しみも……くださったわ……!!」)を言っていた。その物言いがあまりにも芝居がかっていて(それも安っぽい村芝居)、途中から観た人間は二時間ドラマの再放送か何かだと思うんじゃないのか、とお節介ながら危惧。同時に、元身内の葬儀の場でこんなに自己陶酔できるこのヒトは、やっぱり根っからの女優なんだなぁ、と感心する。優れた女優かどうかは別の問題だが。
 今日も朝から夕方まで出仕事。途中、『女性セブン』を立ち読みしたら、『名探偵コナン』の作者・青山剛昌とアニメ版でのコナン役・高山みなみが結婚! という記事が。ネットのほうでも、以下のような記事が。
【人気アニメ「名探偵コナン」のコナン役で知られる声優高山みなみ(41)と、同アニメの原作者で漫画家の青山剛昌氏(41)が結婚していたことが1日、分かった。関係者によると、3月に高山が、青山氏に逆プロポーズ。高山の誕生日の5月5日に、都内の区役所に婚姻届を提出した。2人が出会ったのは10年以上前。青山氏の漫画が原作のアニメ「YAIBA」のアフレコ収録だったという。長く忘年会やイベントなどで顔を合わせる程度だったが、昨年1月ごろから交際に発展。映画を見に行くなど、デートを重ねるようになった。関係者は「お互いに少しずつ意識するようになったようです」と話す。2人とも大の巨人ファンということも、距離を縮める要因だったようだ。挙式・披露宴の予定はない。妊娠はしていない。高山はコナン役のほか、宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」のキキなどを担当する人気声優。「名探偵コナン」は94年から週刊少年サンデーに連載され、49作発表された単行本は1億部を超える大ベストセラーとなっている。】
 そうだ、高山みなみは初の青山原作アニメ『YAIBA』でも主演してたんだっけ。ずいぶん長いつきあいになるんだなぁ。とはいえ長者番付の漫画家部門トップとの結婚であるから、色々とやっかみ、勘ぐる連中も多いことだろう。「財産目当て!」とかいう声はきっと出続けることだろうさ。しかしまぁ、口さがない連中というのはどこの世界にもいるものだから、気にするだけバカである。原作者と声優、という組合せとしては『キャンディキャンディ』のいがらしゆみことアンソソニー役だった井上和彦という先例があるが(じきに別れたけど)、サテこちらはいかがなりますことか。
 ネットニュースには、さらにこんなものも。
【さらばウォーターボーイズ!瑛太主演で今夏に完結編──男子高校生がシンクロに打ち込みながら成長する姿を描き、映画&連ドラでヒットした「ウォーターボーイズ」のスペシャルドラマ「ウォーターボーイズ2005夏スペシャル(仮)」が、フジテレビ系で8月19、20日の2夜連続で放送される。主演は連ドラ第1弾に出演した瑛太(22)。同局では、「今作が見納め」といい、新ボーイズの華麗な水の舞から目を離せなくなりそうだ。平成13年に映画で公開されて以来、一昨年と昨年の連ドラ化ですっかり“夏の風物詩”となった「ウォーターボーイズ」。今回で足掛け5年となり一応の一区切り。ドラマは“完結編”として物語の舞台を南の島に移して展開する。主人公は、連ドラの第1シリーズに登場した瑛太演じる元唯野高校シンクロ部員・田中昌俊。大学生になり、ひょんなことから訪れた南の島で新ボーイズたちと出会い、島の夏祭りイベントであるシンクロ公演を一緒に築きあげていくという内容。瑛太は「皆さんに笑って泣いて感動してもらえるよう新しい作品を作っていきたい」と気合が入る。一方、新ボーイズに扮するのは、小出恵介(21)、平岡祐太(20)、俳優・柄本明の長男、柄本佑(18)らフレッシュな顔ぶれ。彼らを含む24人の新ボーイズは、7月上旬のクランクインを前に早くも合宿に突入。1日で25メートルプールを75往復するなど猛練習を重ねており、本番では力強い男の舞を見せてくれそう。】
 さらばウォーターボーイズ、なんていうと何やら競パン姿の若者たちが白色彗星帝国に特攻していくドラマを想像しそうだが(おたくジョーク)、フジテレビも引っ張るねぇ。よっぽど旨味のある企画なんだろう。そしてそれを主に支えているのはたぶんゲイたちに違いない、と思う。ただ、瑛太の競パン姿はパート1ですでに見慣れてしまっており、いささか新鮮味がなくなっているので、ゲイ視聴者たちの支持がどれだけ得られることか。彼らはおしなべてワガママなものなのだ。
 五時半頃帰宅。またまたネットニュースを見て抱腹。
【部下を酒席で1時間殴る 道開発局職員が懇親会で──北海道開発局農林水産部の課長補佐(42)が懇親会の酒席で部下の男性職員(24)の頭を約1時間にわたり殴り続け、札幌簡裁から暴行罪で罰金10万円の略式命令を受けていたことが2日、分かった。開発局や札幌・中央署によると、課長補佐は昨年10月、課の懇親会の二次会が開かれた札幌市の飲食店で、男性職員の頭などを拳で約1時間にわたり断続的に数十回殴った。男性の頭にはこぶができた。課長補佐は「酒を相当飲んでいて覚えていない」と話しているという。開発局は昨年11月、課長補佐を出先機関に異動させた。男性が昨年末、中央署に被害届を出していた。】
 わはははははははっ、笑っちゃ悪いがこれが笑わずにおられるかっ。まるっきり田村信の漫画みたいな世界ではないか。四十路のおっさんが息子みたいな歳の部下の頭を一時間もポコポコ殴り続けている図というのはかなりマヌケである。というか手が痛くならんのだろうか? しかも相手の頭には「こぶ」だって。ぎゃははははっ、たぶん当人は痛いんだろうが「こぶ」ってキミぃ、これほど深刻性の希薄な傷害もないわい。どこまでギャグ漫画な事件なんであろうか。そもそもネットで全世界へ配信するようなネタなんだろうか、これは。ひょっとしたみんなを笑わせるために載っけたのか? と勘ぐりたくなってくるようなニュースであった。
 入浴後、原稿書き(先々週の北丸雄二講演会の感想)を開始。そこそこ仕上がったあたりで、編集S-1氏からメールあり。日曜日の唐沢・伊藤対談のおおまかなテープ起こしが上がりました、とのこと。さっそくテキストを開くも、う?ん、これは露骨に「とりあえず起こしただけ」という感じである。かなり雑音の多い場所での収録だったため、聞き取り困難な部分がかなりあったのはわかるが、ずいぶんとまたアバウトな。家にたとえれば、柱だけ建ってる、という感じである。壁を塗り、屋根をつけねば人は住めない。
 ぽつぽつ始めるも、なかなか進まず。范文雀、ではなく半分弱ほどやったところで時刻は二時半過ぎ。草木も眠る丑三つ時である。いいかげん頭が煮詰まったので、草木と一緒に眠ることにする。今日は面白いニュースが読めて楽しかったなぁオレ。
  1. 2005/06/04(土) 00:05:30|
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秘宝館と夕刊フジ

6月1日(水)

 八時過ぎに起床。朝風呂を済ませて朝食。ワイドショーはやっぱり二子山関連。貴乃花が表情もなく「喪主は兄が……」ではなく「喪主は、長男である花田勝氏が……」と背筋が冷たくなるようなことを口にするあたりに、この家の確執の深さが伺える。この家に生まれなくて本当によかった、とつくづく思う。
 雑用をこなすうち九時四十五分。外出予定時間になってあたふたと家を出る。古本屋を数店まわりながら(途中、目白駅前で万引き犯が店員に捕まるところを目撃)十一時半、徒歩で池袋西口公園(IWGP!)に到着。噴水前で阿部一彦氏、京也、菊池マリ氏と合流。今日はこれから菊池氏の案内で美術評論家ヨシダヨシエ氏のお宅を訪問し、世界のちんこコレクションを拝見するのだ。
 東武線の急行に乗ってちょうど四〇分(車中、菊池氏からセンセイの面白エピソードをいろいろと伺う)、こんな用でもなければおそらく一生降り立つこともんかったであろう埼玉の奥地に到着。コンビニはほとんどないがクリーニング屋だけはやたらあるという、ある意味シュールな街並を抜けてヨシダ邸へ。“埼玉秘宝館”という趣のそこは、センセイのキャラクターに負けず劣らずファンキーなお宅であった(どのようにファンキーなのかは『薔薇族』八月号を読まれたし。もちろん「買って」であるよ)。おとなのおもちゃにコティカ(ペニスケース)に宮武外骨の性文献など、秘蔵のコレクションを山ほど見せてくださるセンセイは良い意味で「イカれたおじいちゃん」であり、オレもこんなふうになりたいもんだわい、としみじみ思った。書庫にも入れていただいたのだが、ぶっとい丸太を使って作られた、あきれるほど頑丈そうな書棚に圧倒される。地震が来て家が倒壊しても、きっとこの棚だけはびくともしないで残っているんだろうなぁ、と思う。
 サービス精神満点のセンセイに、おでんをふるまわれながら珍談・奇談を伺っていると、午前中の会議を終えた編集S-1氏がようやっと到着。なんでも電車で寝過ごし、先の駅から引き返してきたんだそうだ。疲れているのだろうなぁ、と老婆心ながら気にする。S-1氏、ひとしきり写真を撮る。京也はセンセイと馬が合うらしく、席をはずして戻ってくると、二人で何やら話し込んでいた。ヤツの「構えずスルリと他人の懐へ入っていける」部分というのはオレにはないものなのでかなり羨ましい。
 菊池氏にお礼を述べて、五時ちょっと前にヨシダ邸を辞去。途中、S-1氏のケータイに、『夕刊フジ』の記者さんがもう来てしまっている、という連絡が入る。五時から六時くらいに、という話だったらしいのだが、五時きっかりにいらしてしまったらしい。『夕刊フジ』というのは、電車の中で帰宅途中のサラリーマンのおっさんたちがよく読んでいる新聞であるが、そこで来週、四日間にわたって“復刊『薔薇族』の経緯”みたいな記事を掲載するんだそうだ。S-1氏、伊藤文学氏の取材はもう済んでおり、今日はオレと櫻田宗久くんが話をする番なのだ。
 池袋で阿部氏と別れ、六時半、メディアソフト着。ほぼ同時に櫻田くんもやって来る。トイレの中でヒゲを剃って着替えて出てくると、すでに櫻田くんがインタビューを受けていた。オレも同席し、例のごとく全盛期の吉田栄作の五倍くらいも熱い話をベラベラと。記者氏、櫻田くんにかなり関心がある様子で(けっこうファンだったのかな? と思った)熱心に質問していた。もしも伊藤氏がその場にいたら、きっと後で「あの記者の人は、そのケ、あるんじゃないかなぁ」とか言うに違いない。それはともかく、オレの記事はたぶん水曜日に掲載されるらしい。櫻田くんは記事の内容を気にし、事前チェックを申し入れていたが、オレは写真の映りのほうが気にかかる。これから一応「売れていく」予定なんで、ヤな写真にならなけりゃいいなぁ、とちょっとドキドキ。こういう部分を「小物じゃのぉ」と申されるなら、わたしゃ一生“小物”でけっこう!
 記者氏が帰ったあと、櫻田くんに先日の早とちりを改めて詫び、同時に「しかしオレは見聞きしたことはバンバン書くよ」とも宣言。ゲイマスコミから虚像をなくし、キレイな部分もキタナイところも白日に晒していかねば、真の意味でのゲイリブなんかできっこないのだ。ゲイが自らの内にある「清」も「濁」も容認できたとき、異性愛者(=社会)との融和が果たせるのである。そのためなら、オレが一部の保守派連中から憎まれたり憾まれたりすることなんざァたいした問題ではない。もともと他人に好かれたいとかはほとんど思わない男であるしな。ということで周囲の皆さん、「これだけは書かれたくない!」という事柄の場合は、「このことはオフレコでね」とあらかじめ断っといてください。「これはみんなに知らせておいたほうがいいな」と思ったことは情け容赦なくここに書きますんで。コワイ男ですよ、オレは。まぁ、今までそういうコワイ人間がいなかったことがおかしかったんだけど。たとえ親友のことであっても、「おかしいんじゃねぇの、これは?」と思った事柄はスパッと斬る──。ノンケマスコミでは当たり前に行なわれてるこんなことがなされていないところに、ゲイマスコミの問題点があるんだと思う。批評精神なくして健全なマスコミ運営なんかできるものか。仲間同士のかばい合い体質など、とっとと捨ててしまいなさい。
 地震が取材中、および打ち合わせ中、微震数回。しかしこちとら鬱者で生に対する執着が希薄なのでとくに動じず。
 先週撮った櫻田くんの新作写真をチェック。「あんなヤツがこんな風になるのか!」と写真マジックに改めて感心。特に驚いたのが室内の映り具合である。その場で見ると単にオシャレな部屋なのだが、写真だとまるっきり「ビーチリゾートのコテージ」に見えるのだ。実際には世田谷の住宅街なのに、窓の外に真っ青な海があるように感じられる……。写真とはまっこと恐ろしいものよ。
 レイアウトされたページをプリントアウトして終了しようとするのだが、何度やってもプリンターエラーになってしまう。編集部内に設けられたパーテーションのせいで“気”の流れが乱れたせいなんじゃないの? などと軽口を叩いたが、帰り道、風水師でもある京也が「うん、そのせいです」とか言い出す。「今のままにしといたのでは電子機器にトラブルが起きやすいですよ」と。六角形の鏡を置けば乱れは軽減されます、とのアドバイスをしていたが、果たしてそれが置かれる日は来るのだろうか?
 山手線で帰る櫻田くん、S-1氏と別れ、我々は総武線で帰るべく秋葉原へ。しかし時刻表を見るとどうも深夜帯のそのルートは何やらリスキーなものらしいとわかり、結局、山手線に戻ることに。時間をずいぶんロスしたぜ。櫻田くんたちと一緒に帰っておけばよかった。
 最寄り駅で下車。途中、京也と別れ、零時帰宅。入浴後、パソコンを起ち上げると唐沢俊一氏から次号の原稿が来ていた。今回も面白く、「なるほど!」と膝を打つくだりもあった。氏の出来たテほやほやのコラムを誰よりも先に読めるというのは役得である。他のファンからはやっかまれてしまいそうだ。いっひっひ。
 連絡メールをいくつか打ったあと、一時半頃就寝。全盛期のピンクレディーには及ばないものの、かなり濃厚な一日であったなぁオレ。
  1. 2005/06/02(木) 18:33:23|
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早とちりとガラスの仮面

5月31日(火)

 通常の時間に起床。雨はほとんど上がったが、空模様はまだ回復せず。「どうも礼金目当てのガセネタらしいぜ」という報道がされて以来、潮が引くように収縮していった例の「フィリピン日本兵騒動」に変わり、今朝のワイドショーは「二子山親方死去」一色。相撲にまったく関心のない(『わんぱく相撲』のみ例外)こちらとしては、気になるのは花田勝・貴乃花親方兄弟の相克と、それに対して元おかみさん・藤田憲子はどのような行動に出るのか、の二点のみである。ある意味、これが最も正道なワイドショーの観方であると思うのだが。
 個人的に関心があるのは、昨夜ネットニュースで読んだ、次のニュースである。
【エイズ予防指針見直し案、都道府県の対策強化へ──。厚生労働省は30日、国のエイズ対策の基本となる「エイズ予防指針」の見直し案をまとめた。エイズウイルス(HIV)感染者、患者が累計1万人を超える中、都道府県など自治体が中心となってエイズ対策を充実できるよう、医師が提出する発生届に患者、感染者が居住する都道府県名を記入することや、都道府県ごとに中核拠点病院を指定するなど新たな取り組みを盛り込んだ。見直し案は、厚生科学審議会の審議を経て、来年4月にも施行される見通し。見直し案は、同日、厚生労働省検討会(座長・木村哲国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター長)がまとめた報告書を受けたもの。報告書では、対策の実施は地方自治体が中心になり、国は技術的支援を強化するべきだと、国と自治体の役割の明確化を求めた。中核拠点病院は、全国に370か所あるエイズ治療拠点病院の中から、原則として、各都道府県ごとに1病院が指定され、人材育成など各自治体の診療体制の向上に向けた中心的役割を担う。】
 あたしにゃぁ難しいことはよくわかりませんが(林家こん平)、これって当事者にとってイイことなんスか? 実践的な治療を地方自治体に委ねて中央はその後方支援にまわる、というのは別に「国が面倒なことを都道府県に丸投げする」ということではないんスよね? 地方財源を食いつぶす元凶として感染者や発症者が厄介者扱いされて疎まれる、なんてことにはならないんスよね? いずれおエライ方々が智恵を出し合ってまとめた新案なんでござんしょうから、よもやひどい事態になるようなことはないでしょうけれど、地域医療にとてつもなく大きな課題が投げかけられたことには間違いなかろう。治療のレベルに地域格差なんてものが出ないことを祈りたいもんである。他人事ではないのだぞ、キミたち!
 ネットニュースといえば、もうひとつこんなのもあった。
【『スター・ウォーズ』シリーズでスターの地位を獲得したヘイデン・クリステンセンだが、「ハリウッドは面白くない。代わりに建築を勉強しようかと思っている」と発言。「ひとつの映画はひとつの生産物で、役者は自分を売ることができて初めて映画を売ることができる。始める前には、誠実さを捨てないといけないんだ」と、ハリウッドへの幻滅を語った。】
 うーむ、デビュー六年で芸能界に嫌気がさしたか。これってハリウッド版“千葉麗子”か?
 夕方まで出仕事。途中、櫻田くんからケータイに電話が。一昨日の日記に一部、事実誤認があるので、そこのところを直してほしいとのこと。正式に決まったことならそのときはいいんだけれど、という彼に早合点を詫びると共に、いま自分はゲイマスコミ内でこれまで隠ぺいされてきていたような事柄を一般の人々に知ってもらうべく、できる限り「ありのまま」に書き記すことで患部から膿みを出す作業をしているので、多少の痛痒を伴うことはご勘弁ください、といった旨のことをお願いする(いまアップされているものは、その部分を修正したものです)。
 スタミナドリンク等を買い込み、六時頃帰宅。今夜はたまった原稿をとにかく片付けねば! 預かったまま寝かせておいた(というと聞こえがいいが、要はいじる気力がなかなか湧かずに放置プレイ状態だったのだ)他人の原稿数本を一気に割り付け、自分の原稿にかかる。ガガガガッとまではいかないものの、そこそこサクサクと進む。やればできンじゃん、とニンマリしつつ仕事を進める。
 テレビはアニメ『ガラスの仮面』。話は「たけくらべ」の章まで進んでおり、月影千草が“信如”になって北島マヤの“美登利”と読み合わせ稽古をするシーンがあるのだが、月影を演じているのが声優界における少年役の第一人者のひとり、藤田淑子なんで、まるっきりの男の子になってしまうのだ。たとえて言うなら「一休さんの声でしゃべる野際陽子」という感じでいささか気色悪し。そもそも月影役に藤田淑子ということ自体、前にも書いたがオレは納得しとらん。北浜晴子か来宮良子が適任なのだ! それにしても今回のアニメ版はアニメなのにアニメならではのケレン味というのがほとんどない。オープニングも地味だし(最初のアニメ版は本編の出来はともかく、オープニングは歌も含めてカッチョよかった)、本編もあまり山場がない。というか、あってもそれが山場とは感じられない。原作者の美内すずえは怒っているんじゃなかろうか、と最初に観たときは思ったのだが、『テレビブロス』の特集によると、なんと美内センセが全話(おそろしいことに五十二話放映予定らしい)きっちり監修なさっているんだと! てことは、この地味さはイコール美内テイストなのか!? そう言われれば、淡々とストーリーが進むこの感じはアニメというより「漫画」の味わいだ。テレビで雑誌の味を出してしまう美内すずえ、おそるべし……。
 二時半頃、とりあえず一段落ついたので就寝。今日は久々に「仕事したぁ?!」という気になれたなぁオレ。
  1. 2005/06/02(木) 18:31:23|
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