本日の○○(仮)

いろんなモノを書いたり『薔薇族』作ったり、幅だけはやたら広くやってるおっさんの身辺雑記です。オレに関心ない方にはあまりお勧めできないかもね(笑)。

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たっぷり睡眠とからくり人

9月28日(水)

 ゆっくり目の起床。時計をみると、午前八時。なんと一〇時間も眠ってしまった! 普段の倍近い時間である。しかし、そのせいか体調がすこぶる良い。いつもは朝起きてまっさきに思うのが「……あ?、疲れた」なのだが、今朝は「あー、すっきりした」であった。私の体調不良の原因、慢性睡眠不足と判明いたしました。
 テレビをつけると、各局こぞって昨日行なわれたタイゾーくんの記者会見。
【杉村太蔵議員、目が充血、神妙に反省会見 党本部で………………「料亭に早く行ってみたい」に始まる数々の“放言”で物議をかもした自民党の新人衆院議員、杉村太蔵氏(26)が27日、「反省の気持ちを示すため」党本部で記者会見した。「国会議員としての自覚が足りないまま幼稚で無責任な発言を繰り返し、心からおわび申し上げます」と神妙な態度で受け答えして、集まったワイドショーのリポーターらを驚かせた。新入社員のような濃紺のスーツ姿で、世耕弘成・党広報本部長代理に付き添われて姿を見せた杉村氏は「品位のある言動を心がけ、政策を死ぬ気で勉強します」と充血した目を時おり用意した紙に走らせた。借りてきた猫のような態度に「ありのままの姿でない」と厳しい質問が飛んだ。しばらく絶句した杉村氏は「私は幅広い人間です」と。連休中に本を読み、自分を見つめ直したという杉村氏。しかし、読んだ本は「1冊」で、書名は「プライベートなこと」と明かさなかった。「しかられた生徒のようでかわいそうですね」と質問されると、「全然かわいそうではありません」ときっぱり。 記者会見は約35分。レポーターやカメラマンら100人以上がごった返す横を通りかかった河野太郎衆院議員は思わず苦笑した。「党三役が出てきても、こんなに報道陣は集まらないな」】
 なんか怖いねー。北朝鮮の言論統制みたいな感じで。当選直後とはまるで別人のように表情というものを失い、誰が聞いても「言わされてる」って感じ。こういうのを観てしまうと勝谷誠彦の“小泉純一郎の金正日化”という一文が脳裏に浮かんでしまう。勝谷氏はタイゾーくんのことを「自民にとっては、見せたくない部分から世間の目をそらさせるのにうってつけの逸材」と評しているが、サテどうなりますことか。
 昨夜買っておいた賞味期限間近プライスの太巻きをかっこみ、さっそく仕事開始。窓をあけて原稿書きするとやたら気持ちいい。午前中はまず、『バディ』の連載原稿である。体調がいいせいか、サクサクと進む。テレビは『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』の再放送。mixiの必殺コミュで“このシリーズの最高傑作”と謳われている第11話「甲州三坂の水面」を観る。これがまたひどい話で、甲州の村の庄屋が代官や商人と組んで年貢米を水増しして取り立て、私服を肥やしているんだわ。規定より二百五〇石からの上乗せをしてるもんだから、百姓たちは当然のごとく払いきれなくなる。するとこの悪徳庄屋は、村に古くから伝わるという“言い伝え”に従い、労働力の衰えた年寄りを身内の手で“口減らし”させる。富士山を水面に映した湖の、頂上のあたりまで息子とかが舟で連れていき、そこでジーサマやバーサマは子や孫たちを生かしていくために入水自殺するのである。これを村では「富士に登る」という隠語で語ってるのであるが、じつは言い伝えというのは庄屋が勝手にデッチ上げたマガイモノ。その企みをからくり人たちが看破するわけだが、まーやり口の汚さに彼らの怒るまいことか。踊子のうさぎ(真行寺君枝。でも四話までは高橋洋子)が取り乱すのは仕方ないとして、つねに沈着冷静な職業殺人者(すごい字ヅラだなぁオイ)であるはずのお艶(山田五十鈴)までもが思わず「殺してやる!」と口走るほどの激昂ぶり。で、代官や商人どもは山田先生や雁之助はんたちの通常の技で殺されるのだが、庄屋だけは沖雅也のこぐ舟に乗せられ、「富士に登らされてしまう」のである。特に巨悪というようなものは出てこない、というより「小悪党が無知な農民をみみっちく騙す」セコい話ではあるのだが、だからこそ虐げられた民の悲哀がひしひしと伝わってきて、ストレートな怒りがふつふつと湧いてくる。なるほどコレは「必見!」と言われるだけのことはある。『必殺仕事人』の「情技・衣替え地獄落とし」に匹敵する切ない話であった。
 一時頃、書き上げ、送信。小休止がてら昼食。月曜に買ったDVDの『UTAKATA』を観る。中村うさぎ氏のカラダの張り方はねとにかくすげぇなぁ。見習わねぇとなぁ。特典映像は次回にまわし、仕事再開。『メゾン・ド・ヒミコ』座談会のテープまとめ。これがなかなかはかどらない。が、きっちり睡眠をとったおかげで、仕事中オチたりすることがないだけ助かる。途中に夕食・入浴をはさんで、十一時半頃まで仕事。零時すぎに就寝。もちっと自分の身体をいとわないとなぁオレ。
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  1. 2005/09/30(金) 07:40:15|
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『anan』への懐疑心と早寝

9月27日(火)

 定刻起床。空はどんよりと曇り、気温も低め。「本日は長袖で出かけたほうがいいでしょう」と天気予報のオネーチャン。季節は雪崩をうって秋へと移行しつつある様子。ゲイ系掲示板でやたらとナルミヤ、ナルミヤとかまびすしいので検索すると、こんな記事が。
【成宮寛貴セクシー“半ケツ” 「anan」でオールヌード初挑戦………………俳優の成宮寛貴(23)が、28日発売の女性誌「anan」(マガジンハウス刊、350円)で、初のオールヌードに挑戦した。「禁断のオールヌード! 成宮寛貴の体に恋をする」と題し、ヌード写真は表紙を含めて計4点。全裸でベッドに横たわっているものや、パンツをずらした際どい“半ケツショット”など、引き締まった肉体美で男のエロスをふんだんに披露している。今回の「anan」は売り上げが激増するという年に1度の「SEX特集」。同特集に合わせて昨年は米倉涼子(30)、一昨年はV6岡田准一がセクシーショットを披露している。今回「人気も実力もある」ということで「anan」に“指名”された成宮は「いい意味でイメージを裏切っていきたかった。ドラマや映画などでも常に新しい役柄に挑戦していきたいと思っていて、その意味でもヌードという新しい挑戦ができてよかった」と満足げ。撮影も恥ずかしがることなく堂々とこなしたという。】
 『anan』のセックス特集って、たしか数年前、誌面の全面リニューアルをしたときに、「もうやりません」とか高々と宣言してなかったっけ?(ラストの回はたしか池内博之がヌードに……) だから岡田がハダカになったとき、「ケッ、こんな簡単に撤回するくらいなら、最初からカッコつけてんじゃねぇや」と毒づいたものであった。人は「オシャレ」だけでは生きてはいけぬもの。エロに代表される“俗”で“生臭い”部分を排除しようとする雑誌なんかに未来はないのだ。もう金輪際エラソーな口たたくんじゃねぇぞ『anan』!
 ネットニュースには、他にもこんなスゴイものが。
【軍用イルカ、ハリケーンで逃げ出す=毒矢装備、ダイバーに危険も………………英紙オブザーバー(電子版)は26日までに、超大型ハリケーン「カトリーナ」が8月末に米南部を襲った際、米海軍が飼育する軍事用イルカがメキシコ湾に逃げ出した可能性があると報じた。イルカは水中でウエットスーツを着た人間に向けて毒矢を放つ訓練を受けており、ダイバーやサーファーが襲われる恐れがあると懸念されている。】
 米軍にはこんな部隊までもあったんですねぇ。不勉強で知りませんでしたワ。毒矢をはなつ刺客イルカ……。“抜け忍”となった彼を討つのは、やはり他の仲間なのでしょうか。ぜひ白土三平の筆で劇画化してほしいものである。
 本日も朝から夕方ま出仕事。帰途、高田馬場に途中下車し、『バディ』の原稿資料を探しに古本屋をまわる。てんやで食事をすませ、明日の食糧を調達し(外出せず一日中原稿書きの予定なので)、八時帰宅。入浴後、雑用をすませていると、やたらと眠くなる。それが尋常ではないので今夜の仕事はあきらめ、まだ一〇時ながら就寝。最近、どうも体調がよくないなぁオレ。
  1. 2005/09/30(金) 07:39:25|
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先行き不安と先入観

9月26日(月)

 定刻起床。台風は関東から去り、天気は上々。しかし陽気は秋めいて、外へ出ればひんやりと肌寒い。東京新聞のこんなネットニュースが、さらに背筋をつめたくしてくれた。
【『信条』より『党』重視65% 自民新人議員本紙調査『刺客』は全員忠誠型………………本紙と北海道新聞、西日本新聞は合同で、先の衆院選で初当選した自民党新人議員八十三人を対象にアンケートを行った。党の政策決定と自らの信条が違った場合、「党議決定」に従うとした人が約三分の二の65・3%を占めた。「自らの政治信条」を優先するのは一割に満たず、党への帰属意識が高いことが分かった。「地盤(支持組織)、看板(知名度)、かばん(カネ)」が必須条件とされた従来の自民党の常識が崩れ、まったく新しいタイプの候補が大量に立候補、当選を勝ち取ったこともあらためて浮き彫りになった。「党議決定か自らの信条か」の質問では、郵政民営化反対派への「刺客」として出馬・当選(比例復活も含む)した議員の中では「自らの信条」を挙げた人はいなかった。先の通常国会での民営化法案の採決では、自民党から大量の造反者が出たが、「郵政選挙」を経て、党議を重視する機運が高まったことをうかがわせる。(中略)アンケートは十四日から二十五日にかけて実施。七十五人が回答を寄せた。回収率は90・3%だった。(数字は小数点二位以下を切り捨て)】
 信条にむけてまい進するのが政治家である、とオレらは教えられて育ってきたはずである。なのに、このザマはなんなんだい? 昨日も書いた通り、自民党は優秀(=従順)なロボットの大量生産工場化に成功しているようで、小泉工場長のらつ腕には敬服するしかない。勝谷誠彦という人のことをあまり好きではないオレだが、しかし氏の【自民党の支那共産党化と小泉さんの金正日化】という指摘には「うん、そーだねー」と素直に頷きたくなる。かの国の将軍サマも「民意」によって選出されてるんだったよねぇ確か?  なにはともあれ、この数字を見てもなお自民に票を入れ続けられるような人とは、オレは絶対に友達にはなれないと思う。
 知人の書物系ライター・南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)氏のブログ日記「ナンダロウアヤシゲな日々」に、かの気骨雑誌『暮しの手帖』の発行元「暮しの手帖社」を訪問したくだりが出てきたのだが、じつは同社がわが家のめちゃめちゃ近所にあるということを初めて知って驚く。『暮しの手帖』自体はちょくちょく読んだりするのだが(母親が愛読していたので、最初に手にしたのはもう三十五年くらいも前だったりする)、奥付とかはあまり注意して見たことがなかった。ていうか、なんか勝手に世田谷あたりにあるのだろうと思い込んでいたのだ。中央線系人間のオレから見ると、『暮しの手帖』はセタガヤ的匂いを発しているのである。先入観にまどわされるな、とか普段エラソーに言ってるくせしてこれだからね。たいした男じゃありやせんよ。
 本日も朝から夕方まで出仕事。帰途、新宿で降り、高島屋内のHMVでドキュメント映画『UTAKATA ?女王★中村うさぎ「愛のショック療法」?』のDVDを購入し、高層ビル街をぬけて徒歩で六時帰宅。夕食、入浴を済ませて仕事。『薔薇族』から送られてきた『メゾン・ド・ヒミコ』座談会の大まかに起こした原稿に手を入れはじめるのだが、これがけっこう時間がかかる(かなりの凝り性なんで)。十二時過ぎまでかかってやっと六分の一くらい。明日も早いので本日はそこで打ち止め。夜はけっこう冷えるようになったので、掛布団を夏用から秋冬用へ交換し、『きらきらアフロ』を観ながら就寝。「自由」「平和」というのが当たり前に享受できるもの、なんて甘い認識をぼちぼち捨てないとトンデモないことになるぞ日本人! と最近とみに思わされてるオレなんである。
  1. 2005/09/27(火) 20:44:51|
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大間違い発覚とおにぎり三個

9月25日(日)

 まぁまぁの時間に起床。気圧は乱れているが、とりあえず雨は上がった模様。天気予報を見ると、「一日雨、ところによって強く降る」だったのが、「雨のち曇り」に変わっていた。台風の影響は想定していたよりも小さかった模様。今日は八王子で“ゲイの老後(未来)を考える会”なのだが、さすがに台風だったら欠席しようと思っていた。しかし回復したのだから、これはまぁ行くべきだろうな。そうと決まれば早急に片付けなければならぬものが山ほどある。今日は一日仕事にあてようとノンビリかまえていたのだが、老会に行くとなれば、出かけるまでにある程度のところまでやっておく必要があるのだ。久々にテキパキと仕事をすすめる。テレビは勝谷誠彦初登場の『サンデージャポン』。自民党の新人議員向けマニュアルの中身を公開していたが、これがまた微にいり細をうがつガンジガラメ的規則書で、すべて遵守したらさぞや優秀なロボットが誕生するだろうなぁという感じ。まぁ、もともとイエスマン的資質のありそうな連中が多いので、特に不満には思わんのかな。そして我らがタイゾーくん、彼もおっかない先輩たちから体育館裏に呼び出されてヤキを入れられたためか、記者の質問に陰鬱な表情で口をとざし、「沈黙は金」を体言していた。いかんねぇ、チミの利点は唯一「口が軽いこと」だけなんだから、そこを無くしたら、国民にとってはなんの存在(利用)価値もないではないの。歌を忘れたカナリアは裏のお山に捨てましょか。
 一時に外出。徒歩で京王新宿駅まで。いつもの通りに各駅停車でのんびりと八王子を目ざす。ふだん、なかなか本を読む時間のとれない状況だから、八王子行きの時間は貴重なる読書タイムなのだ。読むのは金曜に引き続き『定食バンザイ!』(今柊二著・ちくま文庫)。読みながら、ひとつ大きな間違いをしでかしていたことに気づいて蒼くなる。読者のミナサン、ゴメンナサイ。ワタシがこれまでこの日記の中で「うおや一丁」と書いてきたのはすべて「さくら水産」の間違いでした。何をどう勘違いしたものか、ちゃんと「さくら水産」という看板を観ながら店に入っていたというのに、なぜか文にすると「うおや一丁」としてしまっていたのです。うおや一丁なんて美味くもないくせして無駄に高いので、自発的に入るようなことは絶対ないはずなのに、なぜ??? なんかの呪いでもかかってたんかしら。
 二時半頃、京王八王子駅到着。ろくに物も食わず定食本なんか読んだせいでむしょうに腹がすく。しかし、老会のあとには食事会があるので、メシ物を食べてしまってはまずい。仕方ないので、とりあえずキャラメルを買って腹の虫をやしなう。三時、会場であるバー“Chez Stream”入り。今日は人数が少なく、主宰者の勝山氏を入れても五人。まぁ、こんな日もあるだろ(参加者は途中、二人増えて最終的には七人になった)。休憩時間にはゴーカな巨大チョコレートケーキがふるまわれる。聞くと、昨夜の“九月生まれの常連メンバー”誕生パーティーからのお流れなんだそうな。しかし、かんじんの主賓である九月生まれの人間は誰ひとりとしてこなかったらしい。当事者不在のまるで“陰膳”のような祝賀会。まぁ、そんな月もあるだろ。
 老会終了後、ふだんは自炊するのだが、今日は勝山氏の体調がすぐれず、また時間もかなりおしてしまっているので外へ食べに行くことに。向かったのは、こういう場合にいつも行くスパゲティ屋。行くたびになんらかのサービスをしてくれる店なのだが、今日もまたピザトーストやヨーグルトなどをおまけに付けてくれた。かなり満腹に近い状態で店に戻り、バータイム。けっこう食ったのに、まだ豆やら果物やらチーズラスクやらのお通しをつまむオレ。あげくの果てには、九時すぎにやってきたお客さんの差し入れであるおにぎりを、あまりの美味さについ三つもペロリとたいらげてしまう。腹は九分くらい一杯だったはずなのに、好物というのはまた別腹なのである(むかしの女学生みたいなこと言ってんなぁ)。一〇時ちょっと前に辞去。中央線で帰途に。十一時前に帰宅。部屋に入ると、今まさにソルボンヌK子先生の漫画のネームがファックスされてくるところであった。入浴後、パソコン起ち上げ連絡メールなどをいくつか。またちょっと風邪っぽい感じがしたので薬を服んで零時頃に就寝。季節の変わり目、もうたいして若かねェんだから体調管理には気をつけないとなぁオレ。
  1. 2005/09/26(月) 19:33:23|
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外出しない日と三代目金田一

9月24日(土)

 早めの起床。予報通り天気悪し。ほんっとに久々に『ウルトラマンマックス』を観る。この番組は初代ウルトラ世代にノスタルジーを喚起させて数字を稼ぐ、という方法をとっており、だからレギュラーに黒部進(ハヤタ隊員)や桜井浩子(アキコ隊員)を立てたり、懐かしの怪獣を登場させたりしているのだが、今回もやはりゼットンやケムール人などを登場させていた。これを観て原典に興味を持った新世代が初期作品のソフトでも買ってくれれば万々歳であろう。まんまと計算通りにいってくれれば、円谷もバンダイも笑いが止まらないだろうなぁきっと。
 雑用を済ませて原稿書き開始。『王様のブランチ』では、かねがね注目しているイラストレーター・五月女(そおとめ)ケイ子氏の特集が見られてちょっと得した感じ。気圧の乱れのせいか(我ながら詭弁くさいなぁ)、あまり調子が上がらない。途中、仮眠したりしながらとりあえず九時頃まで。終了後、堂本剛・松本潤につづく三代目となる亀梨和也版『金田一少年の事件簿』を観る。主演の亀梨からしてそうなのだが、星野真理やら小西美帆やら、なんか金八系役者がやたら目につくなぁ、というのが第一の感想。そして第二は、亀梨も進歩したもんだなぁ、というものであった。金八のときはやたらめったら棒読みだったが、それに比べると格段の進歩を遂げている。三年たてば子は三つ、か。
 家から一歩もでないまま、十一時頃、就寝。明日の天気がどうなるのか、ちょっと気がかりだなぁオレ。
  1. 2005/09/26(月) 19:31:47|
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掘出し物とタモリ倶楽部

9月23日(金)

 早めの起床。本日は夕方から、二丁目のコミュニケーションセンター「akta」において月イチ恒例の公開ミーティング“薔薇族・補習”があるので、出かける前にある程度の原稿書きを済ませなければならない。……のだけれど、雑用にかかっていたらいたずらに時間ばかりがすぎていき、なおかつ仕事に割くべきパワーがさっぱり湧いてこない。ダメだこりゃ、といさぎよくあきらめて、一時すぎにちょっと早いが外出。気分転換に新宿エリアの古本屋をハシゴすることにする。
 ぶらぶらと徒歩にて代々木エリアへ。小田急線踏み切り脇のブックオフを久々に覗くがイマイチ食指をそそられない。店を出て、高島屋ゾーンを抜けて南口エリアへ。古書畸人堂にて、ちょっと高いので古本で見つけるたびにちょぼちょぼと買い揃えていた某雑誌が、どかんと大量に、しかもも超美本で、そのうえ破格値で出されていたので一気にアドレナリンが上昇する。これで欠けていたほとんどのピースが揃うぞぉ! とホクホク顔でまとめて九册買い込むことに。正価で買ったらかなりの散財となるが、三分の一程度の値つけなのでサイフにとっても優しいの。他にもなんか掘出し物はないかしらんとレジ脇の美術書コーナーなどを覗いていると、店のおばちゃんとイマドキ系の腑抜けた男子学生の会話が聞こえてきた。そいつは授業で使う資料を探索しているようなのだが、どうやらこの店には置いてない模様。だったら他を当たればいいものを、そのガキは図々しくも「ほかの店にはあるのか調べてほしい」とか言い出しやがった。おばちゃんもヒトが好いことに帳場のパソコンを提供し、検索ページを見せてやったりしている。そういうのって古本屋世界では当たり前のことなんですかね? 検索くらいテメェんトコでやれよ他人の厚意に甘えるのが当たり前だとか思ってんじゃねぇぞクソガキ、と思うのですが私は。またその学生のチンタラしていること。「あ、これウチの教授の本だ?」なんておばちゃん相手に友達ヅラで呑気に軽口をたたきやがって、自宅で気のおけない友人とのどかな午後のひとときを過ごしてるわけじゃねぇんだぞ。こういう態度を最近はフレンドリーとか言うんですかね? もしもそうなら私は反フレンドリー主義を一生つらぬきたいと思います。勘定すますのにすっげぇ邪魔なんだよ片肘ついたリラックスモードでタラタラと際限なくレジカウンター前の五分の四も占領されてっと!
 イライラしつつも精算を終えて外へ出る。さすがに九册もいれるとバックがぱんぱん。てゆーか早く帰って読みふけりたい衝動にかられて困る。本読みって人種はこれだからイカンね。今日なんて祝日とはいっても金曜日だから誰も“補習”になんて来やしないよ、帰ったって文句言う奴なんているもんかい、と囁く心中の悪魔を必死にひねりつぶし、正気をたもつ。その後も数店をまわっていたら、いつの間にやら時刻は四時過ぎ。食事してから会場入りしよう、と思っていたのだが、開始時刻である四時半が間近に迫っていたのであきらめてaktaへ。閑散としている中、テーブルをひとつ取り、誰か来るまで読書。今柊二氏の『定食バンザイ!』(ちくま文庫)。この人の文章テンポはオレの読書リズムにすっごく合うんだよなー。読んでいて心地よい。読みふけりつつ、ときおり意識を現実に戻すも、だーれも来る様子はナシ。案の定、である。しかしまぁ、この試みのキモは「人数を集める」ことではなく、「集まらなくてもやり続ける」ことなのだから別にいいのだ。いつも盛況なイベントを続けていくのはたやすいこと。誰も来ないのに継続させていくというのはかなりの精神力を擁する業だ。意欲が著しく失せてしまうからである。だから、この手の企画は大抵のものが途中で頓挫してしまう。「人が集まらなくても投げ出さずにいられるか」というのは、主宰者の志のホンモノ度を図るための有効なる試金石であると思う。どんなに立派なことを言ってたって、途中でイヤんなってしまうようではしょせん偽者である。いつもお邪魔させていただいている八王子の“ゲイの老後(未来)を考える会”にしても、過去には参加者二人というようなときがあったというが、それでも投げ出さなかったのは偉いと素直に思う。だから少しづつではあるが輪が拡がっているのだろう。「継続は力なり」とはよく言ったものだ。
 五時すぎ、仕事上がりの京也が来る。六時過ぎまでお喋り、とりあえずここまでいたんだからいいだろう、ということで辞去し、西口へ移動。途中、書店で『きょうの猫村さん』(ほしよりこ著・マガジンハウス刊)を見せると、やたらウケていた。いつもの通り、うおや一丁へ。九時過ぎまでだべったあと、二人で徒歩にて帰途に。青梅街道まで歩き、西新宿駅のところで別れる。台風が近づいているとのことで、どんよりとねばっこいイヤな大気状況。九時半すぎに帰宅。入浴後、ネットを覗いたりしているうちに零時すぎ。好きなミニコミのひとつである『酒とつまみ』(およびその編集部)の特集だということで楽しみにしていた『タモリ倶楽部』を観る。「これぞタモ倶楽の神髄!」とでもいうべきゆる?い雰囲気で、なかなか面白かった。井筒カントクという人は根っからの酒好きであることがわかったし。一時頃就寝。明日は台風の影響で一日雨だそうだから、今日できなかった分を取り戻すぞオレ。
  1. 2005/09/26(月) 19:30:50|
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補足と上野呑み

9月22日(木)

 定時起床。mixiを覗くと、昨日の日記に対するコメントがけっこう付いていた。やっぱりみんな、こういうものを読みたいのかな? ということで、昨日の補足をもうちょっと。ご存知(かな?)の通りオレはホモゲイ文化研究家という一面をもち、過去の出来事の文書化に日々余念がないのであるが、ゲイブーム期以降はまだしも、それ以前、たとえば四半世紀くらい前の事柄となると記録が極端に少ないのよコレが。情報のカオスであるはずのネット海に網をなげてもほとんどボウズ状態だったりするから悲しい。これはひとえに先人たちが「後世にむけて」の資料編さんを怠ってきたからに他ならない、と思う。あえて言わせていただく。「雑誌ってものがちゃんとあるんだから、特にそーゆーのは作らなくてもいいんでねぇの?」と言われるかもしれませんが、雑誌はあくまで月単位で「消化」されていくことを前提としたメディアだから、基本的に次の号が出るまでの命である。バックナンバーとて時がたてば入手困難となり、古いものは、たまに古書店に並んでもベラボーに高かったりして個人では揃えることが困難である。だからなのか知らないが、ゲイという人種は自分たちの歴史について驚くほど知らない。雑誌という「現在を刻むもの」しか読まない人間は特に。それすら読まない者はなおのこと。ずっと抱き続けてきたそういう部分に関する不満を解消するためにオレは集め、書き、出すのである。皆様、資料の蒐集協力、よろしくお願い致します。
 『めざましテレビ』では滑稽なメガネ顔で誤魔化されているがよく見るとかなり人相のよくない軽部アナが槙原敬之にデビュー十五周年記念インタビュー。質問が覚醒剤逮捕の件にもキッチリおよんでいたのはまぁヨシ。傑作だったのは、「『世界で一つだけの花』のなかで“ナンバーワンよりオンリーワン”という有名なフレーズがありますが、ずっと昔には確か『No.1』という歌を作ってましたよね」と突っ込まれた際、「過去に言ったことでも間違いだと気づいたらすぐに撤回するのがアーティスト」と堂々と言い切ったところ。うん、このくらいツラの皮が厚くなきゃ人前に出て何かするなんてこたぁできない。この心臓があればマッキーは政界入りしたらソコソコいいトコまで上がるかもしれないな。オレは全然わかんないのだけれど、ゲイには人気みたいだから、票も集まりそうだし。……前科? ンなもの、気にしない気にしない。清美だって宗男だって永田町にはいるじゃないの。
 永田町といえばタイゾーくん。「自分の感情に正直なのところに好感持てる」「紋切り型の優等生タイプより、こういう奴のほうが大化けする可能性がある」等々、このところお茶の間ばかりか、ジャーナリストの間からも期待する声が上がりはじめている模様(「議員なんてべつに聖人君子でなくてもいいんだ、チチョリーナだっていたじゃないか」との意見もあったが、久々に聞いたなぁその名前……)。それも一理あることはあるが、しかしあれが「平均的庶民像」と言われてしまうのにはいささか抵抗アリである。仮に実際そうであったとしても信じたくないなぁ。彼の存在価値があるとすれば、普通ならば黙して語らぬ政界の内幕を、あの卓越した口の軽さでペラペラ吹聴してくれることである。かつて中山千夏氏は「あたしは国民のために国会内をスパイしてくるんだ」と宣言して参議院に行ったが、彼にはぜひ生来のお喋りを活かして、つ●ぼ桟敷におかれている我々のために「国民のためのスピーカー」となってほしいものである。
 『やじうまワイド』では、昨日書いた“全裸特訓”に続く、高校野球関連の不祥事発覚報道。部員の窃盗事件を隠ぺいしていたとのことだが、べつに驚くこともあるまい。野球部というのがチンピラの寄合所であることくらい、高校に通った経験のある者ならば誰でも知ってるはずである。そもそも、物事の善し悪しもつかないガキに「野球さえ強ければいいんだよ」なんて指導をしてれば、マトモな風に育つわけがない(高校大学へのスポーツ推薦なんて、そもそもあってはイカンと思う。学校は学問をしたいと思う人間の行くところ! 野球をしたけりゃ中卒と同時に実業団かプロへ行け)。だから球児が空き巣をしようと盗撮しようと、今さらトヤカク言う資格なんかはないのだ。特に高野連は。歪んだ人間を量産しといて、「歪んどる!」と正義ヅラしてほざくなんざぁ笑止。とはいえ、もちろん罪は罪として裁かれねばならんよ。だから、試合中のアナウンスとかで、「バッター、●●。恐喝で補導歴アリ」とか世間に公表すればいいのだ。なぁに、高校野球なんて元々が「チンピラ同士の出入り」なんだから、たいして世間も驚きゃせんさ。それで万事丸くおさまる。これでいいのだ。国会で青島幸男が決めたのだ。
 本日も朝から夕方まで出仕事。五時半、上野・メディアソフト『薔薇族』編集部。S-1氏と特集に関する打ち合わせその他。最近ブレていた方向性について他の一同もまじえ、かなり突っ込んで話し合う。雑誌とは「きちんと金を払って買ってくれる」人間の意向をくんでいくものであり、ギャーギャー言いたいことだけ言って立ち読みで済ませるような人間にすり寄っていく必要なんかはないのである。そこのところを改めてふまえ、「本当の“お客様”はどんな層なのか?」「彼ら彼女らの嗜好とはなんなのか?」という事柄について初心に立ち返って考えてみる良い機会であると思う。方向修正まだギリギリ間に合うはずだ。
 九時、S-1氏が帰宅したあと、残りのメンバーと近場の居酒屋へ。水木しげるや『ガロ』から、アカデミズムの現実との乖離など、例によって雑多な内容について、例によって楽しく十一時頃まで話す。『薔薇族』関係者の酒のみ代表・櫻田くんとおぐ氏とじっくり呑みたいなぁ、とS-2氏が言っていたのが印象的。オレは酒のみじゃないから一緒に呑みたいとは思わないけど、近くで見物はしてたいもんである。面白いから。店を出て、S-3氏、K女史と山手線で帰途に。零時ちょっと前に帰宅。入浴後、日記をアップしたりmixiを覗いたり書き込んだり。なんだかんだやっていたら、いつの間にやら一時半。ただいま睡眠時間アップ月間中なのであわてて就寝。上野飲みはやっぱり楽しいなぁオレ。
  1. 2005/09/23(金) 08:15:13|
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タイゾーくんと新たなハードル

9月21日(水)

定刻起床。ワイドショーでは、本日初登院の新選出議員たちの姿を追っていた。新人議員の目玉といえば、先の日記でもふれたタイゾーくん。こう書くと植田まさしの漫画の主人公みたいだが、当人は漫画よりも漫画っぽい人物である。失言連発だった彼も自民党での研修を受けはじめたそうな。
【最年少26歳杉村氏ら83人、小泉学校でお勉強スタート………………今や“時の人”となった杉村氏は20日、党本部で開かれた新人研修会に表情を引き締め、参加した。「一生懸命勉強します」。そう抱負を口にすると、片山さつき氏(46)や佐藤ゆかり氏(44)らとともに、小泉純一郎首相(63)の話を拝聴。いつもの天然ボケとは違い、真剣そのものだった。比例南関東ブロックの35位。誰も当選を予想していなかったところ、小泉旋風の追い風に乗り、“棚ボタ当選”した代表格だ。最年少当選だったこともあり、注目の存在に。テレビのニュース番組やワイドショーで再三取り上げられ、「タイゾー先生」は瞬く間に“全国区”になった。発言はユニークそのもの。「国会議員はJR乗り放題。しかも全部グリーン車ですよ! 乗ったことないっスよぉ」「議員宿舎が楽しみで。だって3LDKですよ!!」「武部勤幹事長から『ナンパはするな』『女には気をつけろ』と注意されました」「地味なヒラリーマン人生から(議員になって)、人類史上これほどの上げ幅はあったのか」…。ワンルームの散らかった部屋を公開し、料金未払いでガスを止められていることまで堂々と告白。ところが、研修会後はいつもの“タイゾー節”が聞かれない。実は、あまりに開けっぴろげなタイゾー氏に激怒した武部幹事長が「もうマスコミに出るな!!」と直々に言い渡し、ここ数日間は取材対応を“自粛”することになっていたのだ。この日、大勢の報道陣に研修会の感想を聞かれても「いろいろ教えていただいて、勉強になりました」。何を?と問われると「アー」と5秒ほど考えた後、「将来的に有名であることが必ずしも有力ではない、と。なるほどなぁーと思いました」。その後は「あんまり話すと怒られるので…」と逃げるように党本部を後にした。研修会前には、武部幹事長が会見で杉村氏について「初登院もしていない段階で安易にマスコミに登場し、誤解を招いてはいけない」と苦言を呈していた。まさかの当選の歓喜から一転、執行部からすえられた“お灸”。26歳の新人議員には相当ショックだったようだ。】
 こんな愉快なタイゾーくんのことを、“失言”の大先達であるヨシローくんは苦々しく思っているらしい。お株を奪われちゃったからかなぁ。
【森前首相、杉村氏に不快感………………森喜朗前首相(68)は20日、都内での森派議員のパーティーで「歳費がこれだけもらえてよかったとか、宿舎がこんなに立派でよかったとか、こんな愚かな議員がいっぱいいる。名前だけ入れといて(選挙運動をせず)当選した人もいる。内心じくじたる思いだ」と不快感をあらわにした。明らかに杉村氏を念頭においた発言だ。森氏は「こういうバカなことをやっていると、必ず国民からしっぺ返しが来るような気がする」とも指摘した。】
 いろんな意味でインパクト大(国民に「選挙をおろそかにするとエライことになるよ」と教える、という意味では存在価値も大)なタイゾーくんのプロフィールはこちら。 
【杉村 太蔵(すぎむら・たいぞう)………………昭和54年8月13日、北海道旭川市生まれ、26歳。歯科医の長男。札幌市立藻岩高校在学中の平成9年の大阪国体で、少年男子テニスで優勝。筑波大学に入学するが中退。ドイツ証券の契約社員で9月に正社員になる予定だったが、8月中旬に自民党の候補者公募を知り、会社からファクスで応募。福岡1区の公認候補に決まりかけたが、結局、南関東ブロック35位に回った。選挙戦中は山梨2区の長崎幸太郎氏の事務所スタッフとして活動していた。】
 ネットニュースでは他に、体育会SM小説マニアゲイの皆様が狂喜しそうなこんな報道が。
【監督命令「全裸で走れ」おかやま山陽高野球部………………岡山県鴨方町、私立おかやま山陽高校野球部の元監督(35)が今年6月、約40人の部員全員に全裸でグラウンドをランニングさせていたことがわかった。同校などによると、元監督が就任した2002年7月以降、夜間練習中、「メンタルトレーニングの一環」と称して、同県金光町にある同校グラウンドを走らせるなど、これまでに少なくとも3回、全裸ランニングをさせていたという。】
 趣味でやってんのかな、この監督。じつはこっそりビデオ撮りとかして一人楽しんでるとか?
 本日も朝から夕方まで出仕事。帰途、新宿西口に寄り道し、DVD-Rなどを買い込む。書店で『新潮45』を。中村うさぎ氏の人妻デリヘル体験記に感嘆。丸正で「本日に限り冷凍食品、四割引き!」というセールをやっていたので、お気に入りの冷凍餃子をフリーザーに収まる限界量までとりあえず買っとく。六時過ぎに帰宅。夕食、入浴後、原稿書き少々。mixiに久々の長文日記を書く。未(非)入会の読者もいらっしゃると思うので、こちらにもおなじものを記しておこう。
【来年アタマに自費出版します! と、宣言しておきます。自分にハッパかける意味で。敵前逃亡できなくなるように。内容は「年鑑」。2005年に起こったゲイがらみの出来事(業界内外問わず)を可能な限り「すべて」挙げつらねていくつもりです。本来ならばこういうのは「ゲイのために」と標榜しておられる版元サンがおやりになるべきことなんですけどね、いつまで待ってもどこもやってくれないので、しびれをきらしてオレがやることにします(いつものパターン)。つきましては協力者を大募集! といっても、費用捻出を分担してくれとか(いないでしょ? たぶん)、編集執筆を手伝ってくれとか(してくれないでしょ? きっと)いう話ではありません。掲載するニュースの収集に手を貸してほしいのです。オレもそこそこ集めてはいますが、そこはやっぱり個人ですから、どうしても見落としが出てくるでしょう。だから皆さんから「●月にこんなことがあったけど、知ってる?」というようなタレコミをしてほしいのです。特に謝礼はできませんが(オレだって持ち出しの手弁当なんですから)、このジャンルの必要性・意義性を感じられている方はぜひ御協力ください。あと、もしも、これを企画まるごと引き受けてくれる出版社があられましたら、ぜひお声をおかけください。喜んでお預けしますよ!】
 ゲイがらみの出来事というのは一般社会からみれば些末、というか極めてどーでもいいことなんで「後々のためにキッチリまとめて文書化」という作業を通常の出版社の方々はやってはくれない。ならば当事者側の版元が、と思うが、そちらもやってはくれない。リサーチをするまでもなく「儲からない」ことが想像できるからである。「ヌキ要素のない出版物」というものに、ゲイ側各社はいまだに及び腰である。着手するのは「ヌキ物」か、さもなければ「学問オタクがムリヤリ小難しくこねくりまわしたせいでその辺のニーチャンにはさっぱりワケわかんない学術書モドキ」。これじゃ「もっとも見聞を深めなければならない層」の知的好奇心なんて育ちませんよ。
 てなわけで、またぞろオレがやるんです。金もないのに自腹をきって。オレと同様の不満、危惧観を抱いていらした皆様のご協力、お待ちしております。いちばん嬉しいのは、新聞・雑誌等の記事の切り抜きのコピーなどをお送りいただくことであります。二番目に嬉しいのは、完成の際にお買い上げいただくこと、かな。できれば複数册。
 気圧の関係か、どうも今ひとつ調子がでない。ひたすらダルく、やたらと眠い。一〇時をちょっと過ぎたあたりでギブアップ。あっという間に夢ん中(songby小林旭)。また新しいハードルを設定しちゃったなぁオレ。
  1. 2005/09/23(金) 00:19:08|
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説教と意外な訪問者

9月20日(火)

 定刻起床。ワイドショーの芸能ニュースで以下の事柄が伝えられていた。
【「ギター男」キター!劇団ひとり主演“番外編”制作決定!………………22日に最終回を迎えるフジテレビ系人気ドラマ「電車男」(木曜後10時)で劇団ひとり(28)が演じているアニメオタク、松永勇作を主人公にした1時間半の特別ドラマが制作されることが19日、分かった。松永がかつて掲示板を賑わせた『ギター男』だったという大胆な発想で描くオリジナルストーリー。10月6日に「電車男・アナザーストーリー」(仮題)として放送される。劇団ひとりが演じる松永は名古屋在住のアニメオタク。上京して秋葉原に通い、友人の剛司に様々なアドバイスを与える師匠のような存在だ。同局の若松央樹プロデューサーが「松永はサブキャラクターとしておもしろく視聴者の人気もあったが、電車男とエルメスという本線のストーリーを追わなければならず、十分にそのキャラクターを生かしきれなかった」との思いから、松永をメーンに据えた。特別編では松永が「電車男」が登場する前の掲示板で話題をさらっていた『ギター男』と呼ばれる人物だったという設定。同氏によると、現実の「2ちゃんねる」に「輪ゴム男」「モグラ男」などと呼ばれる恋が成就せず悲惨な経験をした男たちがいることに目をつけ、松永の過去を描くことに。『ギター男』の意味、過去に松永を襲った恋の悲劇をコミカルタッチに綴られる。】
 なんだろうねぇ、これは。もはや“実話”(であると伝わってきたもの)としての『電車男』は影も形もなくなっているではないの。さすがは節操ナシを強みとするフジテレビ。『踊る!大捜査線』の外伝がのきなみヒットしているのを受け、おこぼれにあずからないでどうするか! てな感じで立てられた企画なんだろうが。それにしてもテレビというのはホントにご親切なもので、物事を噛み砕きに砕いて原形をとどめないまでにして、自分たちの解釈した形に作り替えて「ほら、こーゆーのが皆様の疑問に思っていらっしゃるアレの本性なんですヨ」と示してくださる。そして考えるのが嫌いな視聴者たちは、それをまんま鵜呑みにして、納得してオシマイ。ドラマ『電車男』における「オタク」は『同窓会』における「ゲイ」とおんなじ。わかりやすい記号。当事者的にはものすごく反論があろうけれど、テレビという拡声器の前に、個人の声などかき消されてしまう。
  本日も朝から夕方まで出仕事。仕事を終えて五時半、中野へ到着。駅を出ると強い雨が降っていた。ブロードウェイ内部で漫画や雑誌などを買ったのち、六時、改札。今日は久々に休みのとれた息子分の京也とメシを食う約束なのだ。毎度おなじみ『うおや一丁』へ。ちょっと注意しておかねばならないことがあったので、まずは説教モード(くだらない連中の尻馬に乗るな、無節操な行動はとるな、等々)。そのあと、雑談をいろいろと二時間半ちょっと。京也とは駅前で別れ、総武線経由で九時過ぎ帰宅。mixiを覗くと、見ず知らずの方の足跡が。踏み返すと、相手はなんと某有名特撮ヒーロー俳優氏。騙り者かな、と最初は思ったが、紹介文を見ると、どうもホンモノらしい。著名人も数多く入会しているmixiであるから、彼がいたところでなんら不思議はないのだが、どこをどう通ってオレのところまで到達したのか、それが不思議で仕方ない。リンク、リンク、リンクでわけわかんないところへ迷い出てしまうネット世界ならではの話である。
 「ネット」「特撮」と言えば最近、激しい議論がかわされているのが、現在放映中の『仮面ライダー響鬼』のテコ入れ問題である。「これまでの作品に比べて収益的にイマイチだった責任をとらされ、東映側のプロデューサーとメイン脚本家がすげ替えられてしまった」という裏事情(といってもあくまでネット間での情報だが)が広まるや、改革賛成派と反対派に分かれてカンカンガクガクやらかしているわけだ(最後のトコだけ読むと政界の話だねまるで)。これについては『伝染るんです』で知られる漫画家、吉田戦車氏も自分のブログ(http://spi-net.jp/cgi-bin/inspi_diary/View.cgi?CT=sen&RN=00351&LP=0)の中で憤慨しておられる。
【『仮面ライダー響鬼』の雰囲気が変わってしまった!
なにこれ?
映画の宣伝を兼ねた、今週来週と2週だけのスタッフ交替ですか?
完全交替、というイヤな噂が聞こえてくるんだけど・・・
『響鬼』は傑作ですよ。
そりゃ満点とはいいませんが、きわめてアラが少ない、雰囲気のいい優良なドラマですよ。
今オモチャの売り上げが伸びないのは重大問題だろうけど、作品全体が長期に渡って財産となりうる場合もあるでしょう。DVDとかで。
せっかくのそれほどのものを「テコ入れ」みたいなもののために変質させてしまうのは、本当に大損ですって!】
 じつは吉田氏、気鋭のミニ出版社「フリースタイル」発行のカルチャーマガジン『フリースタイル』の二号において、響鬼リスペクト原稿を書いておられる。その発売に合わせたような今回の改編劇であるから、落胆もひとしおなのではなかろうか。ちなみにオレは改革反対派(小泉さん、刺客はおくらないでくださいね)。『龍騎』から『剣』までえんえんと続いた殺伐的ストーリーにはいささか食傷気味だったので、今年の『響鬼』の路線変更(第一作『クウガ』への原点回帰?)にはかなりホッとしていた。じっくりと丁寧に綴られる“中学生日記”的物語は、ケレン味には確かに欠けるが、それはそれでアリだと思っていた。これまでけっこう儲けてきてんだから、噂としてもれ聞いているように、ちょっとくらいオモチャの売れ行きが悪かったとしてもブーブー言うなよバンダイ! と思う。「おなじキャスト、おなじキャラクターで作られる別の物語」なんかにしてしまうくらいなら、いっそ打ち切ってもらったほうが良かった、というあるファンの意見は悲痛であり、しかし同感である。とはいえオレとて、過去にあったものにテコ入れし、「同名異物」にしているわけだから、過去の形にこだわる人間から見れば破壊者なんだろうけど。
 今日は原稿書きはお休み。なので入浴後は読書タイム。『赤塚不二夫120%』の続き。不二夫ちゃんの生き方はステキだなぁ。この域に達するためには、果たしてオレは何をすればいいんだろうか。零時半頃、やたらと疲れ、くずれるように就寝。説教すると著しく体力を消耗するんですオレ。
  1. 2005/09/21(水) 19:34:18|
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オタク大移動と不二夫ちゃんとの共通点

9月19日(月)

 ほどほどに起床。午前中は雑用いろいろ。昼食後、原稿書き。ネットニュースにこんなものが。
【「インパルス」板倉が堤下を激写!………………お笑いコンビ「インパルス」が、初の単独写真集「男写」の発売記念握手会を行った。板倉俊之がカメラマンとして相方の堤下敦を激写したもので、新宿2丁目かいわいで爆発的人気といわれている堤下の“セクシーショット”が満載。板倉は「出来は、良すぎてむかついたので1点マイナスの99点」と評価した。】
 日テレ『@サプリ!』内だけのお遊びかと思っていたら、ホントに出てしまった堤下写真集。青木さやかのときに匹敵する冒険である。たしかに「イケる?」というデブ専連中はいるけれど、ひとつの市場を形成できるほどの数を持っているかは不明である。オレはべつにデブ専ではないが、とりあえず資料として買っておこうかとは思いますが。けど、新刊では買いたくないなぁ。
 なんかかったるく、書いては寝て、寝ては書いての繰り返し。ウトウトしていたら、もう五時。東京MXテレビ『5時に夢中』(コメンテーターは布川敏和)を観ながら夕飯。秋葉原の再開発によってすみかを追われたオタクたちが、今度は中野へ移住しつつあるというニュースを報じていたが、さて、どうなりますか。秋葉にはさる元やんごとなきお方が引っ越してこられるであらせまするとの噂もあるし、浄化作戦は進行中なのかもしれませんが。
 宮崎吐夢の『今夜で店じまい』DVDをちろっと楽しんだあと、七時、『TVタックル』の三時間スペシャルを観ながら再び原稿書き。民主の新代表となった前原ってヒトは誰かに似てるなぁ、と思いつつ、その誰かがわからないという気持ちの悪さ。あー、気持ち悪い。あまりにも気持ち悪いので一〇時半で仕事をやめ、読書。昨日買った赤塚不二夫のエッセイ集『赤塚不二夫120%』(アートン)。こないだ読んだ『赤塚不二夫のことを書いたのだ!! 』(文藝春秋)は元小学館の赤塚番記者だった武居俊樹氏が、赤塚の全盛期を外側から描写したものだったが、こちらは当人がおなじ時代について内側から描いたもの。二冊を併せて読むと、とても面白い。トキワ荘の兄貴的存在だった寺田ヒロオ氏の晩年の話など、モノを創る者としては身につまされものがあったりする。それはさておき不二夫ちゃんという人、冒頭の自己分析のくだりを読んでいると、なんだかオレのことを言われているような気がして妙な気持ち。人生のスタンスだとか「笑い」というものの捉え方などもかなり似ている気がする。いや、天才と自分をひき比べるほど自惚れてはいないつもりだが、時折ギョッとさせられる部分が出てくるのだ。いろんな意味で恥ずかしいので具体的には言わないが。
 半分ほど読み終わったところで零時をまわったので就寝。今日は仕事したような、しなかったような妙な一日だったなぁオレ。
  1. 2005/09/20(火) 21:45:20|
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久々の自転車と愚か者よ汝の名はオレ様なり

9月18日(日)

 寝坊。しかし昨日の疲労困ぱいを思えばやむをえなしか。十一時半、気分転換に自転車でちょっと遠出することに。ここのところ忙しく、自転車に乗るのはなんと半年ぶり! そりゃあタイヤの空気もかなり少なくなりますって。目白を皮切りに、要町、南長崎、江古田などを経由して、練馬区役所前まで。まわるのは当然、古本屋である。半年ぶりに行ったところもあって、商品はかなり入れ代わっていた。資料として買いたいが、ちょっと高くて躊躇していたようなものがホイホイ見つかって、かなりホクホク顔。しかし、その中には以前、「もー要らないだろ」と判断して捨ててしまったものもあったのである。本というのは不思議なもので「もー要らん」と思ったものほど、あるとき急に必要になったりする(その反対に、いつか役立つだろうととっとくが死ぬまで使わないものもあったりする)。だからなかなか処分する踏ん切りがつかないんだよなぁ。しかし、ひとつ確実に言えるのは、いっぺん捨てた本を再度買いなおすオレはかなりの愚か者であるということよ。
 二〇ン册を買い込んで、三時過ぎに帰宅。買ってきた昼飯を喰らい、ちょっと昼寝をしてから、雑用。夕食。入浴。それから原稿書き。ネットを見るとこんなニュースが。
【中村うさぎさんがデリヘル嬢………………豊胸、整形手術などを明かして話題になった作家・中村うさぎさん(47)が、今度はデリヘル嬢として働いたことを告白した。17日、都内で行われたタレント山崎邦正(37)との共著「うさぎ・邦正の人生バラ色相談所」(大和書房)の発売イベントでのこと。中村さんによると、ヘルス嬢派遣会社の面接を受けたのは、約1カ月前。「仮名で『32歳の人妻』として受けたら(素性が)ばれちゃって、47歳と正直に言って合格した」という。デリヘル嬢をやろうと思ったきっかけは「この年で男にもてなくなった」ことで、最近は「1年以上セックスしてなくて、今さら私にお金を出してくれる人がいるのかな、って。今の価値を知りたかった」そうだ。面接後、すぐに“デビュー戦”が訪れた。「いきなり犯されたらどうしよう、とか考えて、ドアを開ける瞬間が一番怖かった」。相手は「ひょろっとした優しそうな男」で、最初は「私も捨てたもんじゃない」と気を良くしたそうだが「(空いていたのが)お姉さん(中村)しかいない、と言われた」と苦笑いした。中村の衝撃告白を聞いた山崎も「びっくりしました」と、ただただ目を丸くしていた。】
 先週末よりいろんな人から「知ってますか?」と言われたうさぎ氏のデリヘルデビュー。いやー、相変わらずスゴイですなぁ。先日の打合せの際、「身体張ってますよねぇ」とソンケーの念をこめて言ったときには、「身体張ればいいってもんじゃないけどねー」と答えておられたが、いやいや、やっぱモノカキは身体張ってナンボですよ。オレも見習わなくては。といってもオレは、ウリセンを一晩、個室マッサージを二日でギブアップしてしまったヘタレですけど。
 テレビはアニメ『雪の女王』。この番組は前の『名探偵ポアロとミス・マープル』同様、職業声優以外のキャストを毎回ゲストに出すのだが、今回の出演は元宝塚のこだま愛。ちょっと前に観たときには、主人公ゲルダを自分の娘にしようと躍起になる魔女の役を、白石加代子からネバッこさを抜いたような感じの女優がやってて、「誰だろう?」と思ってたら、池内淳子だった。なかなか良かったなぁ。ひどかったのは『ポアロ』のときの伊藤美咲と中山忍。なんでキャスティングしたんだこいつら? と頭の中が「なぜ?の嵐」であった。song by吉沢秋絵。
 フジテレビ『EZ-TV』は今夜で最終回。森本毅郎の今後にちと不安あり。『スパスパ人間学』も今春終わってしまったし、あとは『噂の東京マガジン』だけか? 昔は朝ワイドの司会者として奥様キラーなんて呼ばれたが、そのモテっぷりが仇となり、不倫スキャンダルで退陣してしまった。これからどうするんだろ。なんか政界入りとかしそうで不安。
 十一時半頃、就寝。秋の自転車乗りは気持ちよかったなぁオレ。
  1. 2005/09/20(火) 21:43:52|
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憤りと先行き不安

9月17日(土)

 今日も早めの起床。やはり七時前から原稿書き。ネットニュースに、ちょっと残念なニュース。
【グレチキ解散………………お笑いコンビ「グレートチキンパワーズ」が正式に解散、12年の活動に終止符を打ったことが16日、分かった。同コンビは2年前から活動停止していたが、今年3月に渡辺慶(29)と北原雅樹(29)が話し合い、別々の道を歩むことを決めた。本名の「渡辺啓」に戻し、脚本家として活躍している渡辺は、10月に角川書店から小説家デビュー。今後、芸能活動をする意向はなく「書くことが楽しい。(タレントに)未練はまったくない」と新天地での活躍を誓った。渡辺は2003年秋、正体を伏せ応募した「日本テレビシナリオ登龍門」に入選。その後、本名で同局の「優しい便り」でデビューし、脚本家としてのキャリアを積んでいた。ひそかに脚本家に転身した渡辺はコンビ休止後、表舞台には登場しなかった。相方の北原は2004年にタレントの杉本真紀と結婚。最近では映画「劇場版・仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」に出演している。】
 けっこう好きだったんだよなぁグレチキ。ここ最近、北原しかテレビでは見かけなくなってたからどうしたのかとは思ってたんだが、まさか脚本なんか書いてたとは。お笑いから文筆家への転向といえば、元“ABブラザーズ”の松野大介を思い出すが、そういや彼もあんまり近頃は噂を聞かないなぁ。どうでもいいが、「渡辺慶」が芸名だなんて初めて知った。
 一〇時頃、原稿アップ。あたふたと雑用にとりかかる。一時ちょっと前に外出。ヤマト運輸で資料を発送したあと、徒歩で新宿駅へ。今日はいつもゲイの老後を考える会でお世話になっている八王子のバー“Chez Stream ”をお借りして、『薔薇族』主催の“伊藤文学編集長を囲んで映画『メゾン・ド・ヒミコ』を語る会”が開かれるのだ。京王線の各停でゆったりと二時過ぎ、八王子入り。古本屋を何軒か覗いたあと、昼食を摂ってから三時、会場入り。オーナーの勝山氏たちは立川まで鑑賞に行っていてまだ戻っておらず、S-1氏も伊藤氏も来てはいなかった。座談会場である和室を覗くと、ふだんは置かれていない花瓶があって、黄色い薔薇の花が生けられていた。伊藤氏への歓待の意を表わしてくれているのだろう。ありがたいことである。ちょっと休憩しているとS-1氏がやってきたので、伊藤氏のことを訊くと、別々に来るのだという。勝山氏らが帰宅しても、いっこうに伊藤氏の現れる気配はない。さすがにS-1氏も不安になったのか、自宅に電話すると、まだそちらにいる模様。電話をきったS-1氏に事情を訊くと、「のっぴきならない事情ができて、外出できなくなったらしい」とのこと。勝山氏に事情を話し、謝罪。とりあえず予定通り、座談会は決行されることにはなったが、場内は一気に険悪な雰囲気に。当然である。勝山氏は前夜の営業を終え、たぶんロクに寝ないで(あるいは一睡もせず?)電車に乗って映画を観にいったのだ。ほかのメンバーだって似たりよったりだろう。映画代こそ編集部持ちだが、それよりもずっと貴重な時間と電車賃をかけて、皆集まってきてくれたのだ。中には、伊藤氏と逢うことを楽しみにしていた人間だっているはずだ。それを、なんの連絡もなしに(自分の都合によって約束を守れなくなったのなら、相手から問合せがくる前に、反古にする側のほうから連絡を入れるのが礼儀である)ドタキャンしたというのは、やはり読者(支援者)を裏切ったと言われても仕方あるまい。
 オレはハナから、伊藤氏というのは水木しげるや植草甚一などと同様、社会の常識などという既製のモノサシでは測れない(測りようがない)種類の人々、いわゆる「怪人」であると捉え、そのハミダシぶりをむしろ面白がっている人間であるから、ちっとやそっとのことでは驚きも失望もしない。逆に「いいネタができた」と喜んだりもする。そもそも日本初の同性愛専門誌なんてトンデモないシロモノを作り得たのは、氏がそれ以上にトンデモな人間であったからだと思っているし、前人未到なことをやらかした氏を深く尊敬してもいる。
 しかし、今日集まってきてくれたのは皆、常識の範囲内で生きておられるカタギの衆である。オレのような怪人マニアと違い、常識の範囲内において、礼をつくして伊藤氏を迎えてくれようとしていた。ゲイの世界においてはバッシングの対象となっている氏を、しかし彼らは心より歓待しようとしてくれていたのだ。それを裏切ってしまった罪は、やはり軽くはない。勝山氏はケジメとしてきっちり怒りを露にし、しかし会は会として予定通り決行してくれた。「伊藤文学氏を囲んで」という惹句で人を集めたのに(そもそも伊藤氏が若い人たちとあの作品について語りたがっていると聞いたから企画したのだ)、肝心の主賓がこないのでは、これは詐欺と言われても仕方ない。開催を白紙にされたとしても文句は言えないのだ。オレの顔がつぶれる、つぶれないの問題ではなく(といってももう二度と、オレの人脈を使ってはこういう企画はしないけれど)、こういうことが今後も起きたとしたら、『薔薇族』という雑誌そのものの命取りになりかねない(口コミというものは恐ろしいのだ)ということを、もっと深刻に受け止めなければならないだろう(非難の矢面に立たされてしまったS-1氏には気の毒だったが)。どうも最近、編集部内に安易な楽観的思考があるような気がしてならない(いまの時代、気をぬけば雑誌なんか簡単にポシャるのだ)。他誌の安直な模倣や追随なんかやっていてはイカンのだということを、もっとよく考えねばイカン(特に若い連中!)。
 ずっと卓上の薔薇が心に刺さって痛かったが、それでも六時頃、座談会はなんとか終了。勝山氏のご厚意で夕食会をし、その後、バータイム。本日の紅一点であるとやまみーやさんと、とある困った人間について相談を受けたので「気にするな。気に病むだけばからしい」とアドバイスしたり(これは彼女が懇意にしている小説家氏からも同じように言われているらしい)、アル中からの脱却を図っている某氏に「我慢しないで飲め飲め。酒はおいしいぞ」と悪魔のささやきをしたりしたあと、一〇時半辞去。中央線で経由で十一時半頃帰宅。自分では気づかなかったが、かなり疲れているのか、入浴後、倒れるようにして就寝。今日はもうなんにも言いたくないですオレ。
  1. 2005/09/20(火) 21:43:14|
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変な誌名とやっと納得

9月16日(金)

 早めに起床し、七時前から原稿書き。テレビに映った、比例区棚ボタ当選した杉村太蔵の小物ぶり(発言・リアクション共に)に大笑い。いや、ここまで見事なスネ夫キャラというのがよもや現実に存在しようとは。ある意味、感動。「高額年俸」だとか「グリーン車乗り放題」だとか「月百万円のナントカ手当」だとかいう余禄にばかり興奮しているこういう男があっさり通ってしまう現在の選挙システムを憂い危惧する気持ちはもちろんあるのだが、しかしまぁこれも「民意」とやらの産物なのだから、誰にもどうこうは言えないんだよね。アレがいまの日本国民のレベルにはふさわしい議員、ってこと。考えナシに自民に入れ、あとになって後悔してる(ガンダム風に言うと「自らの行為に恐怖した」)人間もいるそうだが、甘受せねばならんでしょ。多数派の意見は、その質がどうであれ受け入れなければならない、というのが「民主主義」ってもんなんだから。それにしても小泉ジャイアンに杉村スネ夫、ではのび太は誰だ? ドラえもんは……やっぱり真紀子? 声も大山のぶ代系統だし。
 ネットニュースで、ちょっと気になっていた正月ドラマの最新情報が。
【タッキー、押尾ら“八犬士”決定!………………TBSが来年1月に放送する新春5時間ドラマ「八犬伝」(放送日未定)の“八犬士”が15日、決まった。鈴木早苗プロデューサーは「バラエティーに富んだ若手俳優の方々に出演していただくことができた。ふん装した8人の姿を見て手応えを感じている」と話している。江戸時代に書かれた滝沢馬琴の長編伝奇小説「南総里見八犬伝」を初めてドラマ化。悪女・玉梓(たまずさ)の霊にとりつかれて死んだ伏姫(ふせひめ)にまつわる“仁義礼智忠信孝悌”の8つの霊玉を持つ八犬士の戦いを描く。伏姫役は仲間由紀恵、玉梓役は菅野美穂が決まっている。(仁)犬江親兵衛役=山下翔央 (義)犬川荘助役=佐藤隆太 (礼)犬村大角役=勝地涼 (智)犬坂毛野役=山田優 (忠)犬山道節役=小沢征悦 (信)犬飼現八役=押尾学 (孝)犬塚信乃役・滝沢秀明 (悌)犬田小文吾役=照英】
 八十三年の角川映画版は、真田広之扮する犬江親兵衛を主役にしていたが、今回はNHKの『新八犬伝』同様、犬塚志乃が主役。ちなみに角川版の志乃は京本政樹でした。さて今回の玉梓役の菅野美穂は前回演じた夏木マリに勝てるのか?
 食事と、ちょっとオチた以外は夕方までひたすら原稿書き。使っている資料を明日の昼に宅配屋に持ち込まねばならんので、とにかく急ぐのよ。五時過ぎ、ようやくひと段落ついて小休止。東京MXテレビ『5時に夢中』をチャンネルをかえる。金曜のコメンテーターは週替わりなのだが、この日は雑誌『新潮45』の編集長、中瀬ゆかり。唐突だけれど『新潮45』って変な誌名だよな。今までは字ヅラでしか見てこなかったから気づかなかったが。ぼーっとしながら、いきなり「しんちょうよんじゅうごのなかせゆかりさんです」と聞いたもんだから、「えーっ、身長四十五!? いくらなんでも成人にしてはちっちゃすぎねぇかオイ!」とたまげてしまったよ。
 テレビの上のケータイを見ると、あっ! 『薔薇族』編集部・S-1氏からのメールが入ってるじゃねぇの(水木漫画風表現)。「夕方、櫻田宗久くんの次回撮影の打合せがしたいのですが」と。受信時刻は正午ちょっと過ぎ。仕事に没頭してたんでちーっとも気づかなかったんだわぁ(角川アニメ『幻魔大戦』のタオ=原田知代風表現)。もう間に合わないだろうなぁ……と思っていたら、再度メッセージ。仕事もまぁなんとかメドがついてきたんで、あわてて支度して行くことに。
 山手線経由で六時半頃、上野・メディアソフト『薔薇族』編集部。部屋へはいると女子編集員のK女史がひとりで十一月号の発送作業をしていた。編集部搬入はたぶん連休明けと言われていたのだが、前倒しで今日はいってきたのだという。最新号を眺めていると、S-1氏と櫻田くんがいっしょにやって来た。世間話(開口一番、「なんかすごく疲れてません?」と言われてしまった。まだそんなに疲労感をまとっているのだろうか。櫻田くんはいま『薔薇族』のグラビアを見込まれ、仕事が増えそうだという。自分のスカウトした人によそからも依頼がくるというのは嬉しいね。自分の眼が狂っていなかったという証明だもの)をしたのち、打ち合わせ少々。九時頃、辞去。櫻田くんと共に山手線で新宿まで。構内で別れ、三丁目のバー“タックスノット”へ。最新号の献本とあわせて、明日、座談会の司会をすることになっている映画『メゾン・ド・ヒミコ』に対する意見・感想を、マスターの大塚隆史氏に聞かせていただこうと思ったのだ。これまでは、「まだ観てない人に先入観を与えてはいけないから」と口をつぐまれていたが、オレもようやく鑑賞を終えたので、はれて伺うことができる。
 十一時半、タックスノットを辞去。なにを伺ったかというのは企業秘密なので言いませんが、「は?、なるほどねぇ」という感じであった。明日、座談会が終わった後、皆に語って聞かせようと思いつつ、徒歩で零時頃に帰宅。入浴後、ネットをちょっと覗いてから就寝。明日も早く起きて頑張らねばオレ。
  1. 2005/09/20(火) 21:37:15|
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納得いかない宣伝と室井滋の声

9月15日(木)

 定刻起床。ネットニュースにこんな不快な記事。
【「ファンタスティック・フォ?ゥ!」レイザーラモンHGが関西宣伝隊長………………9月17日に公開の迫った「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」の関西宣伝隊長に、「フォ?ゥ!」でおなじみ、現在人気上昇中のハードゲイ・タレント、レイザーラモンHGが任命されることとなり、9月9日、そのお披露目イベントが大阪・YESNANBAで開催された。レイザーラモンHG宣伝隊長としての仕事はもちろん「ファンタスティック・フォー」を強烈にPRすること。衣装につけた「4」のマークを強烈にアピールしながら、おなじみの超人的な腰の動きで作品をPRした。なお、レイザーラモンHGのこの宣伝隊長としてのギャラは9月17日初日の三番街シネマの初回上映で満席にすれば、映画の数字「4」にちなんで444万4444円。しかし満席に出来なければ4円と、こちらも強烈。「芸能界、このハードゲイとして生きていくこと自体過酷だけど、それを上回る4円。頑張らざるを得ないですね」とコメントした。結果発表式は9月17日三番街シネマでの9時25分の初回上映にて。】
 昨日も書いたように、原題マンマという『宇宙忍者コームズ』ファンには納得のいかない同作に、もぉっと納得のいかん男が合体してしまった。不愉快な。ムッシュムラムラ!
 本日も朝から夕方まで出仕事。夕刻、高田馬場に寄り道し、古本屋をまわって資料探し。しかし収穫はあまりナシ。それでも八冊ほど買ってしまうのは本読みのサガである。本屋に入って手ぶらで出てくるのはなーんかイヤなのよ。腹が減ったので某激安ラーメンチェーンに初めて入り、ラーメン・餃子・チャーハンのセットを頼むが、これがなんとも味気ないシロモノ。究極的にクソ不味いラーメンというのを知っているので、それに比べればまだマシだが、ラーメンはカップラーメン並、餃子は百円ショップのチルド食品並、チャーハンに至っては冷凍食品以下。二度と入らん、と心に誓って店を出る。
 スーパーで賞味期限が迫って値引きとなった食品などを買って八時前に帰宅。テレビ朝日の『科捜研の女』『菊次郎とさき』がともに最終回。『菊次郎』のラストはなぜか再び少年編へ逆戻りする。というか、このドラマは少年時代だけえんえんと描いてればいいのである。あのドラマは、もはやお伽話となりつつある“年寄り同居の子だくさん家族”というものを通じて“旧き良き日本”を懐かしむ(若い世代は珍しがる)ためのものであり、ビートたけしの少年期云々ということすら実はさほど重要ではないのだ。祖母が逝き、長兄夫婦や姉も去ってしまった核家族の北野家なんて特に観たくはない。青年編での唯一の収穫は「荒川良々のビートきよし」という稀代のハマり役を見られたことだけだ。しかし何度聞いても室井滋の声というのは野沢雅子に似ているなぁ。野沢御大亡きあと、孫悟空も風大左衛門も室井が演ったらいい。あと、小泉純一郎は興奮すると、長門裕之そっくりの声になる。
 十一時過ぎまで原稿書きしたあと、体調がまだ完全ではないので就寝。明日は早く起きて仕事しますよオレ。
  1. 2005/09/20(火) 21:35:36|
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映画鑑賞とビックリ婚約会見

9月14日(水)

 早めの起床。朝食後、雑事を片付けていたら疲れてしまい(あるいは服薬のせいか)、八時半頃、ちょっと小休止。横になったらウトウトしてしまい、気がつけば九時半すぎ。しかし気分的にはもはや夕方のような感覚なのであった。メンドくささをこらえて、あわてて支度し、一〇時ちょっと前に外出。歩いているさなか、オレが任されている会員制ネットの運営会社から原稿催促のTELが入る。風邪のせいでメチャ遅れになっていたので急がなくては。一〇時一〇分すぎ、JR新宿駅前のミニシアター、新宿武蔵野館へ到着。今日は週末に司会をする座談会にそなえて犬童一心監督作品『メゾン・ド・ヒミコ』を鑑賞するのだ。それにしてもこの映画、おなじ日に、おなじ犬童監督の『タッチ』が封切りになるのだが、いったいどういう扱いになってんのだろう? フツー、しないよなぁ。兄弟映画がライバルとしてぶつけられてくるなんてこと。
 さて『メゾン・ド・ヒミコ』。いろんなことを思ったが、詳細については『薔薇族』や来年発行予定のミニコミ誌上で触れるつもりなのでここでは割愛。興味ある方はちゃんとおアシを払って読んでね。
 一時、映画館を出て、西口のてんやにて昼食。昼定食を待ちながら、さっき観た映画のことを反すうする。映画といやぁ最近、『ファンタスティックフォー』なる洋画のテレビスポットがよく流れるが、あれのアニメ版が昔(三〇ン年前)、『宇宙忍者ゴームズ』という邦題で放映されてたのをご存知か? ゴムみたいだから「ゴームズ」、スーッと消えるから「スージー」、火炎男だから「ファイヤーボーイ」、岩石人間だから「ガンロック」というステキすぎるネーミングセンスで大好きだったんです少年時代のオレは。『チキチキマシーン猛レース』など数々の名作日本語版を手がけた高桑慎一郎という天才ディレクターの仕業(?)なんであるが、ガンロックの声優をやった浅草ボードビリアンの関敬六氏が決めゼリフとして連発した「ムッシュムラムラ!」は、その後ダチョウ倶楽部発の流行語として一斉を風靡した(というのはいささかオーバーか)。配給会社は原題をまんま使うなんて芸のないことやってないで、早く日本公開名を『宇宙忍者ゴームズ』に改めなさい! いやさ戻しなさい!
 丸正で食糧調達して二時に帰宅。テレビをつけると、こんな仰天の芸能ニュースが!
【安達祐実&井戸田できちゃった婚………………女優の安達祐実(24)と、お笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤(32)が14日、電撃結婚した。2人は都内のホテルで記者会見し、妊娠2カ月の“できちゃった婚”を発表。交際5カ月のスピード婚を象徴するように、婚約指輪も会見直前の控室で渡すドタバタぶり。自らの誕生日に婚姻届を出した安達は「結婚すべき人と出会った」、井戸田も「全力で守る」と語り、自慢のギャグ同様に“あま?い”会見となった。
 二人の出会いは今年4月。安達がスピードワゴンのファンであることを知った友人が引き合わせる形で交際へ。井戸田はデートのたびに花束を贈ったそうで、「そんな人は初めてだった」(安達)と、ハートを射抜いた。安達が妊娠に気付いたのは先月下旬。井戸田が喜んでくれたことが「何よりうれしかった。仕事などいろいろあるので悩んだが、大好きな人の子供だから産みたかった」。翌日にプロポーズされたという。出産予定日は5月。急きょ来月いっぱいで一時休職することになり、スピード婚へのさまざまな意見があることにも「覚悟した上での結婚です」とキッパリ。井戸田も「何か言われても全力で守っていく」と男気をみせた。会見には井戸田の相方、小沢一敬(31)も駆けつけ、即興漫才で祝福した。「潤、安達祐実さんと結婚して不幸な男。こんなきれいな女性に2度とプロポーズできないんだから?」とお決まりの“甘いセリフ”を発すると、井戸田も「あま?い!」と得意のリアクションをみせ、取材陣を笑わせた。】
 もうすでにどんなハレンチな体位を試してもドコからもおとがめナシの年齢であることは頭ではわかっているのだが、しかしなぜか安達祐実と性行為におよぶのは“犯罪”であるような気がしてならん。同感の士は多いのではないか?
 汗になったのでシャワーを浴びて、とりあえず仕事。資料を何冊か選び、漫画の原作を書いていく。さまざまな支障によってリニューアルを余儀なくされていた連載で、ここのところ考えあぐねていたのだが、さすがに切羽詰まってきたので、とりあえずのところで見切り発車しなければ。まぁ、なんとかなるでしょ。四時すぎに書き上げ、資料画像とともに、作画のソルボンヌK子先生に送信。
 五時、『5時に夢中!』を観ながら夕食。岩井志麻子の上海紀行も今週がラスト。ずっと志麻子女史の相手をしていた現地の青年はホントに可愛いなぁ。入浴後、原稿書き。一〇時すぎ、風邪薬の副作用かたまらなく眠くなり、ベッドにつっぷし、そのままオチる。しかしまぁ、今日は有意義に使えたほうかなオレ。
  1. 2005/09/15(木) 20:15:48|
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検閲と珍しいツーショット

9月13日(火)

 定刻起床。どっかの朝ワイドに小池百合子が生出演していた。小池といえば、こないだ観たニュース映像で、ものすごい“センセイ”ぶりを発揮してたなぁ。わざわざ応援に来てくれていた登山家の野口健に対し、とんでもねぇ横柄な態度。なにかちょっとした用が生じたらしいのだが、「野口クン、ちょっと!」と遠くから指先をチョイチョイと動かし、呼びつける始末。呼ばれた野口も野口で、パシリよろしく駆け足でやって来るんでやんの。これを観たとき、オレは非常に不快なものを感じたね。パシリにされるのに慣れている人間ならばそうは思わないんだろうけど、あいにくこちとらそんな経験ないんでムカつくことこの上ない。きっとこの女は今後どこへ行っても万事「●●クン、ちょっと!!」で他人を使役しまくるんだろうね。用があンならテメェで走れババア!
 勝谷誠彦Blog『勝谷誠彦の××な日々。』(http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174)を見ると、
【今日で最後の日記かもしれないので心して読むように(笑)。理由は下記参照のこと。】
 と冒頭にあったので「下記」を見てみると、スペースを提供している“さるさる日記”の運営元から、今になってなぜか突然、内容に関してクレームがついたらしいとわかった。
【これまで5年3カ月の間いっさい検閲のなかったさるさるの管理人からかかる強圧的なメールが来るのが偶然だと思えるのはよほどおめでたい人だろう。私の長い読者ならばこれまでと何ら変わりないのにと内容を読んで首をひねるかあるいは独自に「消したい箇所」を見つけて苦笑するか。私へだけではなくネット論壇への規制と圧力は一気に強まるだろう。その道を選んだのは日本国民の方々であるので愛国者たる私は笑って俯くのである。】
 引用しているものはこちら。
【勝谷誠彦 様 アカウント:31174 『さるさる日記』をご利用いただき、有り難うございます。『さるさる日記』の管理人です。勝谷誠彦様の日記には、当サイトの利用規約の禁止行為に触れる内容が書かれております。■ 規約 http://www.diary.ne.jp/rule.html・特定の個人や団体、国や人種などを中傷する表現があった場合。
「2005/09/12 (月) まだこれは終わりの始まりの第一段階に過ぎないのだ。」本来、このような内容の日記は、連絡無く削除いたしますが、今回は「警告」とさせて頂きます。9/13の17:00に再度確認させていただき、対応がされていない場合は即刻削除させていただきます。今後も、規約に反する内容が確認された場合は事前の連絡なく、削除させて頂きますのでご了承ください。】
 これがどこからかの差し金によるものなのか否かはわからんが、しかし解せない話ではある。国民諸君が待ちかねていた“改革”とやらがいよいよスタートしたのか!?
 本日も朝から夕方まで出仕事。午後、『勝谷誠彦の××な日々。』を再度覗くと、下記のように事態は進展していた。
【以下引用します。

勝谷誠彦 様
ご連絡ありがとうございます。管理人のばななです。修正していただきたい箇所は以下となります。
「しかし実際に票を入れたのは今回ニューオリンズで佃煮になっている太った黒い人たちである。」
それでは「さるさる日記」をよろしくお願いいたします。
引用おわり。

だそうです。
みなさん興味がおありだようで膨大な同様な指摘を頂戴しましたが、もちろん私が検閲を受諾して訂正などするわけはありません。
「佃煮」にしたのが誰かという姿をそこで思い浮かべる批判的想像力を持たない方々に媚びて文章を書くつもりはありませんし、いかなる解説を自分の文章に加えるつもりもありません。
というわけで歴史的な選挙の結果を書いた勝谷誠彦の9月12日の日記がさるさる日記から削除されることを、私は承諾しました。
検閲というのがどういうものかを知る言い機会でしょう。】
 だそうです。過激な物言いではあるがそれが勝谷流であり、五年以上やってきて今までなんのおとがめもなかったのに、いきなりそれを「まかりならん!」とおっしゃるのは、勝谷氏ならずとも「なんで?」と思うはずである。なんで? 余談だが勝谷コラムにくらべればオレの書くものはなんてソフトなんでしょ。天使の筆致・ウィーン少年文章団といってさしつかえないくらいのはずなのに、それでもキツいと悲鳴をあげられる方がおられるのが不思議。「いじめられた」の「悪口言われた」のと被害妄想をたくましくするのはご当人の勝手であるが、そんな打たれ弱い甘ちゃん根性じゃ海千山千の一般マスコミでなんかマトモに仕事していけませんぞ。これ、オレからの最後のエール。こんだけ諭してもわかんないようなら仕方ない。取り巻きの方々といっしょに佃煮にでもなっちゃいなさい。
 五時半、上野メディアソフト『薔薇族』編集部。ちょっとした打ち合わせのあと、旧『薔薇族』時代のお宝資料をひとしきりアサる。とんでもない負の遺産などを掘り当て、ちょっとヒいてしまう一幕も。七時半、辞去。食事をして八時半帰宅。テレビをつけると、えなりかずきと伊藤淳史のツーショットが! 彼らはまだ小一くらいのころ、『渡る世間は鬼ばかり』で不仲な従兄弟同士を演じていたのだが(しかし伊藤はその頃の記憶はないらしい)、第二部を最後に伊藤が母親役の沢田雅美ともども姿を消してそれっきりになっていた。たぶん同じ画面内におさまるのは干支ひと廻りぶりくらいか!? いやー、これは珍しいものを見せてもらった。
 入浴後、連絡用のメールを打ったり原稿書きしたり。今週はまだ風邪治療週間なので早寝。十一時には就寝。世間がどんどんキナ臭くなってきているような気がするのは思い過ごしかなぁオレ。
  1. 2005/09/14(水) 07:09:27|
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文化大革命といつものふてくされ

9月12日(月)

 定刻起床。昨夜は出口調査の結果を聞いたところでひどい脱力感におちいり、早々に寝てしまったのだが、テレビをつけるとやっぱり「自民圧勝」という結果に間違いなかった。芸のない九官鳥みたいに「ユーセイ、ユーセイ」としか言わないオヤヂを直接間接の別はあれど、どうしてみんな支持してしまうのか? 「郵政改革」という派手な打ち上げ花火で大衆の注意をそらし、その陰でいろいろと画策しているキャツラの魂胆なんて、ちょっと考えればわかるはずなのに。いまの日本は「法治国家」というより「放置国家」もっと言やァ「呆痴国家」という感じだなぁ。勝谷誠彦Blogによると、今回の結果をある政治記者は「文化大革命」と評したというが、うーむ……。“郵政からの物体X”、さぁどんなおっそろしいクリーチャーがそこからとびだし、国民に襲いかかってくるのか!?
 昨今の選挙は「政策よりもイメージで勝負」なんだという。味とか栄養よりも、とりあえず見た目の良さを重視。インチキなデコレーションケーキみたいである。そういった現状をただ「情けない」と憂うのは簡単だが、しかしそれが現実であるのならば、やはり野党もコイズミ以上のタレント性・アイドル性を持った人間をぶつけてくるしかなかろう。選挙はとにかく勝たなきゃ意味がないんだから。いまや「ヨン様かジュン様」と言われるくらいのインパクトを持ったアイツを打破できる人材を見つけるのは容易なことではないが、しかしそれができない限り、自民を与党の座からひきずりおろすことはできないだろう。進物品はソッコーで送り返すような“愚直さ”しか売りがないジミな岡田氏が大将では、そもそも今回の戦に勝つことなんぞは夢のまた夢であったのだ。
 岡田氏の引責辞任を受けて後任人事に取りかかっている民主だが、管や小沢なんかを候補に上げているようでは本当の意味で今回の敗因を理解していない感じである。これからの選挙は「イメージ決戦」なのだとわかったんだから、その部分で勝負できる人間でなくてはね。広告界から有能なブレーンを雇い入れるというのもマル。つーことで、いっそ真紀子を担ぎ上げてみてはどうかね? 問題の多い人物であることは百も承知だが、コイズミでインパクト的に太刀打ちできるのは彼女をおいてないと思うのだが。真紀子の横にいると、さすがのジュンちゃんもずいぶんと薄まって見えるもん。
 それにつけても末期的なのが共産党であった。テレビCMを観た瞬間にひっかかったのだが、有権者に存在感をアピールできる絶好の機会において「確かな野党」とか自ら口にしちゃってるあそこはもうダメだね。野党の地位に完全に甘んじて、はなから政権取る気もない政党になんか誰が投票するかってェの! べつの意味で情けないのは公明党。「そうはイカンザキ」なんて羞恥心がカケラでもあったら絶対に言えないようなフレーズを嬉々として口にしてしまう(してしまえる)親方のいるところなんざ、オレだったら恥ずかしくていられやしないわさ。「ゆくゆくは単独与党に」と野望だけはそれなりに抱いてはいるらしいが、しょせんは道化者、もしくは幇間(たいこもち)、株式会社小泉商事の宴会部長以上にはどうアガいてもなれそうもない感じである。
 閑話休題。さて、広島六区。下馬評通り、亀井静香の勝利であった。オレ注目の伊藤クン、こちらも案の定最下位で、獲得票数3.433とトップの静香チャンとはケタが二つも違ったのであるが、しかしあの拡声器ナシで公約を訴えかけていた“熱さ”だけは今後も持ち続けてほしいものである。どっかで逢ったらガリガリくん買ってあげっからクサんなよ!
 今回、唯一「安堵した」のがホリエモンの敗北であったが、まぁ、当然のことか。「(自分は残念ながら落ちたけれど)いつもより投票率が上がったというのは素晴らしいことだと思います」とかホザいていたが、著書(となっているが、まぁ、いいトコ口述だろうが)の中で、
【ちょっと頭のいい人は、やっぱり政治家なんか、やりたくないでしょう。損だから。面倒くさいし。少なくとも僕は絶対やらないな。だって政治家になるインセンティブがないじゃない。】(『僕は死なない』より抜粋)
【選挙にはほとんど行ったことがありません。面倒くさいからです。】(『ホリエモンの新資本主義!』より抜粋)
 なんぞと得意げにフイてやがったヤツがどの口で言うか!?
 ムカムカしながらmixiを覗くと、以前にも取材した『ゲイである自分を語る会』の第二回が昨日開催されていた。ちょっと参加費がお高めなんで、覗いてはみたかったが躊躇していたら、終わってしまった。もうちょっと先の開催のような気がしていたのだが、うーむ……。
 本日も朝から夕方まで出仕事。ドラッグストアなどで買物したあと、六時ちょっと前、予約してある歯医者へ。いつものように歯石掃除で出血したあと、六時半帰宅。今日からはじまった『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』の再放送を観ながら夕食。山田五十鈴はいつも通りの冴えっぷりだし、最後のレギュラー出演となった沖雅也もイイねぇ。高橋洋子の投げる“火炎ザル”(火のついた猿ではない。ドジョウすくいの竹ザルに火薬を仕込み、点火して飛ばすのだ)が意外にカッチョイイのに感心。この番組、関東で再放送されるのはホントに久しぶりである。前回観たのは確か、上京してきて間もない頃(たぶん土曜の午後)だったような……。
 入浴後、原稿書き。mixi日記に今回の選挙のことを書いたら、いつになく色んな人間からのコメントがつく。皆それぞれ思うところが山ほどある模様。一〇時からは日テレ『スーパーテレビ』。今回は衆院戦をふりかえる生放送だが、中継インタビューに出てきたホリエモンがまたいつものふてくされを発揮。「今回の選挙では、堀江さん側にはどのようなメリットがありましたか?」というような司会陣の質問(暗に「要はライブドアPRのための宣伝行為だったんだろ?」という)を「くだらない」「下品だ」「あなたたちは心根が卑しい」などと、おなじみの仏頂面でクサすことクサすこと。ああいう表情を、デパートのおもちゃ売場とかに行くとよく見かけるなぁ。欲しいものを買ってもらえず「もう幼稚園行かないから!」とかスネてる幼児。コイツはいつもこうだね。自分にイイ風が吹いてるときにはしたり顔で説教臭いこと言うくせして、頓挫するとすべてを周囲に責任転化し、被害者ヅラすんの。まぁ、図星をつかれたから黙秘権使ってるだけというのもあるんだろうけど。むしろ当選なんかしないほうがライブドア的にはオイシイんだから。このやりとりはとても面白い見世物ではあったから、あれが観れただけでも四チャンネルにしといた価値はある感じ。デーブ・スペクターも大喜びしてることでしょう。
 零時頃まで仕事。しかしmixiにレスをつけたり書き込んだりしてたおかげであまり進まず。反省。『きらきらアフロ』を観ながら就寝。いろんなものの底を見せつけられていいかげんイヤんなっちゃってるなぁオレ。
  1. 2005/09/13(火) 20:55:33|
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じつは御近所さんだった人と出口調査

9月11日(日)

 六時頃起床。体調はそこそこイイ感じ。『はやく起きた朝は…』『マジレンジャー』『響鬼』などを観てから朝食を摂る。雑用などをこなしたあと、一〇時ちょっと前に投票所へ。比例区では「とりあえず結果を残してきた」人間のいるところへ一票を投ず。そして小選挙区では……。「ぜひコイツに入れたい!」ではなく「このヤローよりはまだマシだから」という消極的選択しかできない状況は、今後、改善されることはあるのだろうか。薬局と丸正へ寄ってから、一〇時半過ぎに帰宅。原稿書きをしながら『@サプリ!』を観る。『さくら』で知られる川口恭吾のヒストリーを探る特集では、オレと彼が同時期、どうやら距離にして二〇メートルと離れていないような至近距離(新宿区富久町のおなじ一角。ウチのマンションの裏手のアパート) に住んでいたらしいと知って驚く。それ以上に驚いたのは、假屋崎センセのコーナーに『フラッシュ』ですっかり時の人となった鏡リュウジ氏をゲスト出演させていたことであったが。こんなソドミーな番組を(というかツーショットを)お昼時に流して良いのだろうか、と日テレの剛胆さにある意味、感心する。
 昼食を摂ったあと、午後、原稿書きをしているとやたらと暗くなってくる。天気予報では「午後からにわか雨」とあったが、この様子だと崩れの度合いはけっこうキツそうである。と、ほどなく強い雨が落ちてくる。風邪と気圧の乱れのダブルパンチで意識がモーローとし、そのまま横になる。朝日ニュースター『愛川欽也のパックインジャーナル』の再放送をつけていたのだが落雷の関係か映らなくなる。どうやら事態はかなり悪化しているらしい。あとでニュースを見たら、港区などでは路上が川になっていた模様。二〇年来の友人である下水道局員が言っていたが、都心部の下水道というのはもうずっと前から綱渡り状態であるそうな。亜熱帯気候になり、スコール的大雨が半ば慣例化しつつある今、現状でどこまで持ちこたえられるのかは定かではない(なんて他人事みたいに言ってるオレもやっぱりノンキな現代人だね)。
 四時頃、ようやく起きだし、夕食やら雑用やら。とりあえず身体を休め、風邪を治すことが先決であるということで、夜の作業は中止。ベッドの中で『ペヨトル興亡史』のラスト部分を読む。“ペヨトル工房”という版元は、どちらかと言えば……いや、言うまでもなくオレには縁のない種類の本ばかり出しているところだが(だから『銀星倶楽部』を何冊かしか買ったことがない)、しかしその成り立ちだとか内情というのはとても面白く、興味深い。七時半頃、読了。八時の投票締切にあわせて各局とも一斉に開票速報特番をはじめる(除テレビ東京)。キャスター的にインパクトが強かったのは、筑紫哲也&久米宏というTBSか。各番組ともまずは出口調査の結果からはじめるが、その惨たんたる内容に衝撃を受け、ひどい脱力感に打ちのめされる。mixiを見てまわるといまだに「投票しない」のを「カッコイイこと」「それが自分流の筋目の通し方」がごとく書いてある日記があったりするが、それは「一部の独裁者の命令を唯々諾々と容れる」ことであり、為政者の「家畜と成り下がる」ことであり、「有権者としての誇り」を放棄することに他ならない、と承知のうえで書いているのかね?「べつにいいよ」とか言ったヤツ、どんな理不尽な命令が下ったとしても文句言うなよ!
 日本国民よ、いいのかこんなんで!? という憤りがこみあげてきて気分が悪くなる。なので早々にテレビを消し、寝てしまうことに。日本の行末に不安感ではなく絶望感を抱いてますわオレ。
  1. 2005/09/12(月) 20:44:36|
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新連載企画と楽しい計画

9月10日(土)

 早めの起床。早々に朝食を済ませ、『バディ』の連載リニューアルに向けての企画書を仕上げる。十二時半頃、外出。ちょっと買物などして一時半頃、テラ出版『バディ』編集部。担当編集者のI氏から逢うやいなや「体調悪そうですねぇ」と言われてしまう。よほど疲れた顔をしているのだろう。そんな状況下でも色々と雑談を。堅い話から柔らかいものまで。新連載企画、ほぼ問題なく通りそう。ただし開始は、当初予定していた〇六年一月号からではなく二月号(十二月売り)からになる模様。なのであと二回、現在の『ヘテロッチ』は続き、“一文字カルト”というPNの余命もひと月伸びたわけだ。雑談の中で「最近、エロ方面が手薄になっているので、ボチボチそっちでも新機軸を打ち出さないと、そこいらによくいる“つまんないゲイ文化人”たちの路線(ドツボとも言う)にハマる危険がある」というようなことについて話すうちに、思いがけず面白い仕事に結びつきそうな感じになってくる。とりあえず一度、企画書を出すことになったが、本決まりになったらかなり愉快である。やっぱ自分のスタンスは、自らの手でプロデュース(コントロール)していかなければイカンねぇ。世間というのはとにかくその人間の一面だけしか見ず、第一印象で「この人は●●なヒト」と決めつけがちなものである。それを避けるためには常に「新しい側面」を提示し続けていく必要があるのだ。「エロ」も「リブ」も共に極北までに関わる男なんて今はまだ前代未聞だろうが、そういう人間がいっぱい出てこないことにはいつまで経っても旧態依然とした保守的状況に風穴をあけることなどできないのである。
 編集部を出たら、アララ、なんと三時になっていた。風邪っぴきのくせしてなんちゅう長話じゃ! 自分のおしゃべりぶりに呆れると同時に、I氏の仕事をずいぶん妨げてしまったであろうことを反省す。新宿公園を通りかかると、木陰ではヒマを持て余しているのであろう幸福な人々がのどかなひとときを過ごしていた。まるでムーミン谷のような光景である。とりあえず「風邪にはたっぷりの栄養補給を」と思い、取り壊しに向けて閉鎖され廃虚となりつつあるラシントンパレスの中で唯一、以前と変わらぬ営業を(なぜかいまだに)続ける“餃子の王将”へ。ラーメン・餃子・ミニチャーハンのセットを注文。こういうものを財布の中身を確認しないでオーダーできるようになるとはオレも裕福になったものよ、と内心にんまり。この喜びはビンボー人以外には味わえぬ特権である。食いながら思ったのは、「今後、どれだけ売れたとしても『書いてやってる』『載せてやってる』『読ませてやってる』というようなオゴリだけは持つまい」というものであった。今現在「売れている」方々と逢うたびに思うのだが、彼らに共通しているのは「腰が低い」ということである。打ち合わせなどで食事やお茶をしたあとには「ごちそうさま」の一言を決して忘れない。当たり前のことであるが、それができない人間というのも結構いる(というかオレもときどきウッカリ忘れて後で自己嫌悪におちいるのだが)。取り巻きを引き連れてフンゾリ返るようなみっともない真似を晒すようになったら最後である。武田鉄矢のご母堂ではないが「書く場を与えていただいて、ありがとうございます」と思える謙虚さを失ったら、「そんときは死ね!」と自らをきつく戒めておかねば。まぁ、オレは性格的にそうはなれないだろうけどな。
 徒歩にて四時半頃帰宅。汗になったのでシャワー。しんどいので薬を服んでちょっと休む。その後、ちょろっと原稿書きをしたり、本を読んだり、どうも落ち着かない時間が流れる。無理に起きて無為な時間を過ごすよりは、明日に備えて早寝したほうがよかんべ、と思い、九時頃、寝床に入るものの、テレビ朝日のスペシャルドラマ『零のかなたへ』をなんとなく観てしまう。俳優・今井雅之の戯曲『The WINDS of GOD』のドラマ化であるが、脚本を弘兼憲史の劇画『人間交差点』の原作者としても知られる矢島正雄が担当しているので、ちょっとソレ風な味付けが強い。が、やっぱり「見せる部分はキッチリ見せる」手堅さはサスガ。ついついラストまで観て(観せられて)しまった。森田剛が意外に良かった。
 十一時頃、就寝。『バディ』の企画、なんとかモノにしたいなぁオレ。
  1. 2005/09/12(月) 20:43:39|
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マウスパッドとボクちゃん候補者

9月9日(金)

 そこそこの時間に起床。朝食後、雑用あれこれ。一〇時、西新宿駅の“オフィスデポ”までマウスパッドを買いに出る。帰り、丸正で食糧を調達して帰宅。どうも風邪が抜けず、仕事に集中できず。原稿をちょっと書いては雑用をしたり、疲れて横になったりとわが行動ながら落ち着かない事はなはだしい。
 五時からはMXテレビ『5時に夢中!』。金曜日は毎回、週変わりのコメンテーターを迎えているのだが、今日は明日から主演映画『タッチ』が公開となる斎藤兄弟。徳光Jr.は今日ものっけから「鶴本直と殴りあったのはどっちですか?」とマニアックな質問でトバしまくる。
 六時台のニュースをあちこち観ていると、いちばん登場頻度の高いのがやはり「広島六区」。亀井静香(いつも思うが、ご面相とは真逆の深窓のご令嬢みたいな名前だねぇ)VSホリエモンの陰にかくれてしまっているが、オレが秘かに注目しているのは無所属の新人・伊藤洋二クンなのであった。もう二七才だというがとにかく童顔で小動物系。演説している姿を見ると、衆院選というより児童会(生徒会ですら、ない)会長選挙といった趣で、「暑いのによくがんばって偉いねぇ、ボク?」と駄菓子屋でガリガリくんソーダ味でも買ってあげたくなってくる。無所属ではたとえ当選したところで発言の機会なんぞは与えられないだろうし、また見るかぎり“一生懸命さ”以外の取り柄も今のところはなさそうだが、それでもホリエモンなんぞよりははるかにマシであろうと思う。実際には小泉自民の後ろ楯にガッチリ支えられているクセして「公認はいらない」だのと薄っぺらなカッコよさに酔いしれているクサレ成金(それは過分な仕送りを受けながら「男はハングリーでなけりゃいけねぇ」とかヌカすボンボンのようなもの)、あんなのが知名度だけでまかり通ってしまうほどに民度の低い国であるならば、とっとと滅んだほうが世の為。とも思う。
 九時近く、頭がいいかげん煮詰まったので仕事をやめて読書。先日来読んでいた『復刊ドットコム奮戦記 』(左田野渉著・築地書館刊)のラスト部分。この本は「絶版・品切れの本をユーザーのリクエスト投票により、復刊・復刻させる」サービスを行なうニッチ(隙間)企業“復刊ドットコム”の設立から現在までの軌跡を、その中心人物である左田野自らが記したノンフィクションであるが、『薔薇族』に掲載されていた山川純一作品の復刊のくだりがあり、伊藤文学氏のことにも触れている。ちょうど伊藤氏も自分のBlogで同書について触れていたが、「加速の一途をたどる消費社会の中で不本意な形で埋もれたものを掘り返し、広く知らしめていく」という行動は、もっと進めていかねばならないと思う。そういう努力の積み重なったもののことを「文化」と呼ぶのだよ。
 十一時過ぎ、読了。疲れ果てて就寝。昨今の文化の衰退にかなり気をもんでますオレ。
  1. 2005/09/12(月) 20:42:53|
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「完成形」としての死と親の愛情

9月8日(木)

 定刻起床。現金なもので昨日、ショウガ焼きでメシを久々に二杯も食ったからか、体調復旧のペースがぐんと上がった感じ。やっぱり最近、あんまりちゃんと食事せず、栄養が足りないのが風邪を長引かせている一因なんだろうか。うーむ、なんとか会食の機会を増やさんとなぁ。ひとりだとどうもメシを抜いてしまったりしがちだ。
 テレビをつけると、まずは台風関連。そして選挙関連。「何もわざわざこんな日にしなくても……」と思う人間も多いであろう9・11総選挙が近づき、各党・各候補者ともラストスパートに躍起になっている感じ。それにつけてもホリエモンの物言いのマヌケなことよ。「球団」「テレビ局」「議員バッジ」と“買収したいもの”(とあえて言わせてもらう)が移り変わるにつれて、メッキがどんどん剥がれ落ちている感じ。「馬脚をあらわす」という言葉のこれほど顕著なサンプルもそうそうあるまい。なんともマヌケなことよ。「政界」「マヌケ」といえば、ちょっと古いがこんな話があった。
【サスケ氏 岩手県議会で大マジUFO質問 ………………UFO論争が岩手県議会で始まった。プロレスラーで岩手議会議員のザ・グレート・サスケ氏(35)は6月28日の議会で、未確認飛行物体(UFO)について「県内で目撃情報が相次いでいるが、県はどう認識しているのか」と質問した。県側は「寄せられた情報については調査中」と答弁するにとどまったが、サスケ議員はUFOの存在を証明するため本気になっている。 「未確認飛行物体についてお尋ねいたします」。質問台に立つサスケ議員が語気を強めた。覆面のすき間からうかがえる表情は真剣そのもの。その質問に、議場では失笑が漏れたが、構わず続けた。「多数の県民がUFOを目撃している。私も95年に盛岡市上空で、88年に川崎村上空で目撃した」と主張。議員自身も見たとするUFOは超高速のジグザグ移動と瞬間移動を繰り返し、星の何倍もの明るさで光っていたという。02年5月には花巻市など県内各地から「光る飛行物体が上空に浮かんでいる」という複数の情報が関係機関に寄せられたと指摘した。
 そもそも議題にあげたきっかけは、3月10日の参議院総務委員会。民主党・山根隆治参院議員が「UFOを見たことがあるか」と質問、麻生太郎総務相が「私の母は見たことがある」と答弁した。これについても、地元県議会で取り上げ「UFO論争がやっと日本でも出てきた。県においても情報収集、分析が必要と思うがどう認識しているのか。また不測の事態に備えての対処法はあるのか」と質問。持ち時間300分で9つの質問をし、うちUFOについては約8分を費やして熱弁を振るった。しかし、時澤忠総務部長からの答弁は「UFOについて公的な確認情報はない。県に寄せられたものは調査中」と実に素っ気ない内容。議会終了後「あっさりした答弁だったね」とさすがに寂しそうだった。その上で「これをきっかけにUFOの真相が究明されれば。UFOについては20年間研究してきた。また機会があれば質問するよ」と話した。】
 岩手県の人々の多くは多分、UFOよりももっと身近な「未確認物体」であるサスケ議員の素顔のほうの解明を望んでいると思うのだが……。
 台風一過の晴天(激暑)の中、本日も朝から夕方まで出仕事。午後、ネットニュースでこんな報道が。
【<訃報>見沢知廉さん46歳=作家 飛び降り自殺か………………獄中をリアルに描いた小説「調律の帝国」などで知られる作家、見沢知廉(みさわ・ちれん<本名・高橋哲央=たかはし・てつお>)さんが7日、横浜市戸塚区の自宅マンション8階から転落し、死去した。46歳だった。神奈川県警戸塚署は飛び降り自殺とみている。葬儀は近親者のみで行う。喪主は母高橋京子(きょうこ)さん。82年、新右翼としての活動中、「スパイ粛清事件」などで逮捕。実刑判決を受け、服役した。獄中に発表した「天皇ごっこ」で新日本文学賞受賞。】
 …………。なんと言ったらいいのか、しかしまぁ、読者の「期待を裏切らない最期」と言えないこともない。「ファン」という存在を擁し、そこからのアガリによって口に糊している人間には、彼ら彼女らの望む姿を(それは虚像であっても)ある程度示してあげる義務があるとオレは思う。実際にはリリアン編みが趣味であったとしても悪役レスラーはやはり「年に一度はカナダまで熊を絞め殺しに行ってるぜ。がっはっは」と言うべきだし、どのようなヤリマンであっても清純派女優ならば「男の方とプライベートで向き合うと、緊張して何も話せなくなってしまうんです」くらいなことは言ってほしい。もちろん全ての要望を具現化するのは不可能であるから、だから「ある程度」と前置きしてるのである。見沢氏にはやはり「養老院でゲートボール三昧の果ての老衰死」などではなく、今回のような亡くなり方が最も似つかわしい気がする。こういう幕引きをもって、「見沢知廉」という物語は限りなく完全なかたちとして「完結した」のではないか。何はともあれ、合掌。
 五時すぎ帰宅。夕食(なんにもないのでオカズはフリカケのみ)、入浴、日記つけなどを済ませてから仕事。S-2氏より「編集後記の文章をお願いします」とのメールがあったのでパパッと(うそ)書いて送信。
 テレビは『菊次郎とさき』。こないだからずっと思っているのだが、「ビートきよし=荒川良々」というのは素晴らしいキャスティングだなぁ。昔、それこそウチの愚息どもがまだ生まれたか生まれないかというくらいの昔、やはりたけしの自伝ドラマがあった(『浅草キッド』)。そんときは、たけしが天宮良、きよしが布施博という配役でずいぶん不満に思ったものだった。見ていると、なんだか荒川はこの役を演ずるために生まれてきたような気がしてならない。あと、美保純もなかなか結構。デビュー当時は「ポッと出てポッと消える」ケーチョーフハク時代の徒花的存在としか見られていなかったが(オナドル、なんて呼ばれていたのを知ってるか?)、どうしてどうして個性派女優としてイイ味を出している。このドラマを観ていつも思うのは、「親が怖く思えるうちが、子どもにとって幸せな時期なんだなぁ」ということ。子が成長して力強くなっていくのに対し、親は老い、日に日に弱々しくなっていく。もはや悪さをしても引っぱたいてはもらえないのだなぁ……と思うと何とも言えない感傷がわきあがってくる。人はどんなに大きくなってもどれほどエラくなっても、親の前ではちっちゃな子どもである。たけしも数年前に御母堂が亡くなったとき、大勢の取材陣にかこまれるなか泣きじゃくりながら「いい子になります」と霊前に誓っていたが、そんなもんである。このドラマが人気なのは、大人(特に団塊の)たちをしばし「一番幸福だった時代」に浸らせてくれるからではなかろうか。
 風邪、なかなか抜けず。なので最近は「早寝早起き睡眠たっぷり」をできるだけ実践している。そんなわけで、昼間買った『編集会議』などを読んだあと、十一時前に就寝。早く完治させなくてはなぁオレ。
  1. 2005/09/09(金) 07:56:13|
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八〇年代讃美と意外な事実

9月7日(水)

 早目に起床。メールをチェックすると里見満氏から原稿(テキストとイラスト)が届いていたので、「確かに戴きました。ご苦労さまでした」と返信し、六時半頃から仕事開始。原稿は本当はメールで『薔薇族』編集部に送ってしまおうと思っていたのだが、よく考えるとデータではない素材(イラスト原画や紙焼き写真)があるのでそうもいかない。「誰かを受け取りに行かせましょうか?」とも言われたが、さすがにそれは恐縮なので、昼過ぎにチョイと届けに行くことに。途中、実家から送られてきた梨と薄いトーストなどをかじりつつ、レイアウトを済ませ、あとがきを書き終わったら一〇時半。風邪っぴきでもあるので身だしなみには目をつむり、ヒゲも剃らずに不安定な天候の中、外出。やけに早いのはせっかくだから本屋をまわって、新しい仕事用の資料探しをしようという魂胆があるから。
 山手線経由で西日暮里で降りて上野まで歩き、不忍通り沿いにある「古書ほうろう」「ブックオフ」「往来堂書店」「オヨヨ書林」などを廻る。資料的なものはなかったが、それでも数冊購入。 「ほうろう」では南陀楼綾繁の出品コーナー、「古書モクロー」で『歌謡曲という快楽 ?雑誌「よい子の歌謡曲」とその時代』を購入。すでに伝説となりつつある(よね?)八〇年代のアイドルミニコミ『よい子の歌謡曲』の軌跡をふりかえるムック本だ。あの頃の歌謡曲というのはとにかく完成度が高かった、と思う。たとえば今度、実写リメイク版が公開されるアニメ『タッチ』の主題歌。やはりどうやっても「♪呼吸をとめて一秒……」というアレを超えるものは作れなかったと見えて、ユンナとかいう韓国人の女の子による二〇年を経てカヴァー盤が発売された。映画では一応、「挿入歌」という扱いらしいが、はっきり言ってYUKI(元JUDY AND MARY)の唄うフニャフニャした主題歌(映画のCMのなかで流れてるよね)なんかよりも多分、観た者の脳裏にくっきりと焼き付いてしまうことだろうと思う。それほどあの歌は素晴らしかった(巣素晴らしすぎて、それ以降の主題歌、たとえば『愛がひとりぼっち』などがあまり印象に残らないくらい)。作詞・康珍化、作編曲・芹澤廣明という当時のヒットメーカーの作であるが、作品の本質やテーマをたったあれだけの文字数・秒数で明確に言い表わし、視聴者の胸にストレートに叩き込んでしまうのは、まさに神業に近いのではないか? とすら思う。きっとそのとき、二人の上には「神」が降りてきていたに違いない。康珍化も芹澤廣明も、そんなに好きな作家では正直ないんだけれど、あの楽曲に関してだけは双手を上げて絶賛するぞ。
 上野公園を抜けて(美術館前を通ったら、ちょうど彫像を搬入中だった。ロン毛のイマ風美青年の全裸像。思わずガン見してしまったが、今度ちゃんと“鑑賞”しに行こうかな)一時ちょっと前に編集部到着。渡すものを渡したあと、ちょっと雑談。S-2氏が不意に、「こないだ日記に、奥山貴宏のことを書いてたじゃないですか」と言ってきたので、「ん?」と思ったら、なんと彼は奥山氏と大学時代からの親しい友人であったのだという。これには仰天。ちょうど『薔薇族』の復刊作業でバタバタしていた頃に、氏は最後の入院をしたのだという。
 聞いてみると奥山氏というのはやはりオレの推察した通り、「書く」ということが「空気を吸う」「メシを喰らう」のと同様、日常の一部であった人らしい。キーボードを叩く体力を病魔に奪われてしまってもなお、口述という手段を講じて日記をつけ続けた(最後の日付けは亡くなる前日)のは、一部に邪推されているような「自己顕示への執着」でも「特別な執念」でもなく、ただ「生きている限り当たり前にしていく行為」、つまり「余計な気負いなどはない、ごくごく自然なこと」であったのだろう、という確信を新たにした。
「魚心、鳥知らず」という言葉があるように、根本から個性を異にする者同士というのは、なかなか厄介なものだ。こちらの意図というものを、たやすく相手はわかってくれない。奥山氏の日記の中に、こんなくだりがあった。女友達から送られてきた一通のメールを用いての意思表示だ。
【小学生の頃読んだ自伝で「さとこの日記」とゆーのがあって(これがやばいくらいリアルで泣ける!)白血病かなんかになった小学生の書いた日記であれに比べると随分現実逃避な感じする。】
 という「ご意見」に、氏は、
【読者が増えればこういう人がもっと出てくると思われる。ちょうどいい機会なので、ここで一度この日記のスタンスを表明しておきたい。これまでも問題が生じたその時々で日記のスタンスを問うては、軌道修正を施してきた。日記がこれまで続けてこれたのも、雑誌並みに厳しく方向性を決めてきたからなのだ。】
 と前置きしたうえで、次のような事柄を書きつらねた。
【日記を使って自分の身の悲惨さを訴えたり、同情を求めたり、哀れみを誘ったり、そういう行為自体も吐き気がするし虫酸が走る。】
【コンセプトはああいう自分の内面に目を向けた感動系の闘病記とは全く逆。自分の内面、感情、「助かりたい」とか「死にたくない」とかそういったものは全部突き放し、可能なかぎり削除した上で書いている。】
【一見、赤裸々な生の肉声が綴られている様に見えるかもしれないけれど、それは赤裸々に見えるように書いているから。】
【怒り、絶望、恐怖、悲しみ、そういう要素は全部オレ一人だけで楽しむためにとっておく。勿体なくて、誰とも分かち合いたくない。読者には悪いけど、全部オレ一人だけの領域。
それに今のオレにとってはガン闘病すらも、日常の一部に過ぎない。音楽を聴き、本を読む、映画を見る、人に会う、原稿を書くという生活要素の中に「闘病」っていうのが一つ新たに加わっただけ。何も一日中病気のことを考えて生活している訳ではない。
一日中、ガンのことを考えて生活をし、それを日記に書くのが現実的だっていうのなら、そんな現実はオレには必要ない。現実逃避でいいや。
だから、このまま死ぬとしても日記はこの調子で続けていくつもり。】
 過激な言葉をあえて用いたりしているが、語っている内容はいたって淡々としている。「プロのモノカキ」であれば、きっとうなずける話であろうと思う(思いたい)。
 最近、mixiやらBlogやらの普及によって「作家気分を楽しむシロート衆」というのがウゴのタケノコ状態であるが(いや、それを批判しているのではないよ。その中からプロになる人だってきっと出てくるはずだろうし)、どうも「見せ方」に「美意識」とか「ダンディズム」というようなものが欠落している人間がポツポツいたりするのがマイる。特に、ビョーニン(たいていウツ系)です、と前置きしているような皆様にその傾向が顕著である。そういう人たちの多くは「こんなキツイ思いをした」「こんなヒドイ目に遭った」「今日もシンドかった」というような文面を来る日も来る日も賽の河原の石積みのように繰り返し書き続けているのだが……いや、イチイチ読んじゃいませんよ、そんな「私ってカワイソー」しか言わない文章なんて。題名を見るだけでこっちの気が滅入るし、中身なんてたいていソーゾーがつく(これは決して先入観で言ってるのではなく、実際に読んで得た結論である)から。「私ってカワイソー」なんてことがえんえん書いてある文章なんて、誰が読みたがる? 「わかるわー。私もあなたと同様、カワイソーなの」という自己憐憫組合員ならば、あるいは「傷を舐めあう」という意味あいで読みたがるかもしれないが、少なくともオレは御免こーむります。奥山氏は「虫酸が走る」そうだが、やはりオレも「反吐が出る」。そういうものこそ、鍵のかかるモノホンの日記帳とかに記して、誰の目にも触れさせないでいてもらいたい。自分のビョーキをネタに、読んだ者を大笑いさせられるくらいの根性があるなら話は別だが(それこそ吾妻ひでおの『失踪日記』のように「鬱」や「アル中」を文学の域にまで高められるならイイですよ)。アンタが「ビョーキ」なのはもちろんアンタの勝手だが、オレには全然関係ないことですから。残念ッ! てな感じである。
 かなり陳腐で大雑把な物言いであるが、あえて端的に言うなら「自分自身(の運命)をもネタの一部として客観しできるか否か」という部分がプロとアマとの分かれ目であるような気がする。「自分の悲劇は他人の喜劇」ということを知っているかどうか、というのも。死を眼前数センチのところに迎えながらもなお、
【死にたくないな。
 書店で会いたい。
 本屋でセットで買ってくれ。】
 という「不快な湿り気」をみじんも感じさせないメッセージを発信しえた奥山氏は、最後の最後まで「プロ」でありつづけた人なのだと思う。
 三時半、辞去。外はけっこう強い雨。山手線経由で帰途に。乗って早々に天気は回復。いよいよ日本もスコールが当たり前になってきた感じ。家に戻る途中、めしや丼にてショウガ焼き定食(S-3氏に「やっぱ風邪にはショウガっすよ!」と言われたのが深層意識にあったのか?)を食べたら、肉汁がとんで白いシャツに染みがついてしまった。四時四〇分帰宅。すぐに染み抜き。漂白剤に浸けている間、MXテレビ『5時に夢中!』を観る。岩井志麻子の「韓国人は徴兵期間に入る前にホー●イを矯正する人間が多い」というおよそ夕飯どきにふさわしくない発言に、すかさず「あぁ。じゃ、僕も軍隊に入らなくちゃ」とイカくさい答えを返すなど、今日も徳光Jr.と志麻子女史の丁々発止が冴えわたる。ルックスは全然タイプじゃないのに、最近ちょっと彼に惹かれはじめているのがちと心配。独身というのもちょっとポイントを上げてしまう要因である。むむ。アシスタントの男の子に「なんか今日は、ずっと女の子として育てられてきた美少年みたいな髪型だねぇ」とマニアックな突っ込みをし、むだに動揺させてしまうあたりも司会者としての自覚に欠けていてGood!
 洗濯、入浴を済ませ、七時頃から仕事再開。かじよしみさんの原稿が届いていたので、その作業にまずかかる。送信後、ほかのものをゴニョゴニョと。十一時までやったあと、読書タイム。『ユリイカ増刊』の続き。零時ちょっと前に就寝。今日は世の中、広いようで狭いもんなんだな、とつくづく思い知らされましたオレ。
  1. 2005/09/08(木) 19:53:26|
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モノカキの心意気と寄稿者たちの謎

9月6日(火)

 定時起床。パソを起ち上げると、mixiメールでマイミクの某氏より、九月一日の日記で「これってホントなのかね」と、ラストに「?」を四つもくっつけて紹介した「テニスの王子様」記事が、「冗談報道サイト発の嘘ニュースですよ」と知らせがあった。やっぱりねー。どう考えても正気の沙汰とは思えない内容だもの(まー、正気とは思えないことを言い出す団体とかってのも実際にあるんだけどね)。しかし、オレがネタを仕入れたサイト(偶然いきついたトコなのでもはやドコなのかわからないのだが)では「事実」と信じて紹介していいた(と思う)。「ジョーク」として発信したモノを「マジ」だと信じた人間が「事実」として他に伝え、それに様々な尾ひれがついてどんどん信ぴょう性が高まってくる。なるほど流言飛語というのはこうやって広まっていくのだな、と妙に納得。サテ、してみると昨日の「TBS対ジャニーズ」もどこまで真実なのか?????(←今度は五個にしてみました)
 本日も朝から夕方まで出仕事。九州では超大型台風で大変らしいが、東京はまぁフツーの雨天という感じ。その中を出勤。昼、ずっと買おうか迷っていた『ユリイカ増刊・オタクVSサブカル』を購入。千三百円の雑誌って、やっぱ簡単には買えないよなぁ。ついでに仕事の資料として『メゾン・ド・ヒミコ/オフィシャルブック』(キネマ旬報社)も。千六百円+税。これも安くはないが、まー、仕事の資料は特別だい。
 話はいきなり変わるが先週、古本屋で『ライトノベル完全読本』(日経BP)というムックを買った。近頃、しきりと「ライトノベル」という言葉を耳にする(先月の『ダヴィンチ』もその特集だった)のだが、なんのことを差してるんだかよくわからなかった。今回はじめて知ったのだが、オレらの世代が「青春小説」とか「ジュニア小説」なんて呼んでたものだったのね。ほー、ぜんぜん読まなくなって久しいんで知りませんでしたが、いまはそう呼ばれてるんですかアレは。で、たまたま何か(すんません、ザル頭なんで忘れました)についてネット検索していたら、『ライトノベルファンパーティー』(http://lanopa.sakura.ne.jp/)というサイトの『創世紀』(http://lanopa.sakura.ne.jp/kumi/)というコーナーにいきついた。オレがまだ“コバルト少年”だった頃から(ありていに言いますと、『コバルト』の前身である『小説ジュニア』時代からの読者だったりする。トシがバレるなぁ……)活躍されている作家・久美沙織(くみ・さおり)氏が、同ジャンルについて熱く語っている、やたら長文で(ヒトのことは言えんが)めちゃめちゃ面白いコラム集である。その中で、久美氏は、「コバルト文庫の第一線から退いた(退かざるをえなかった)経緯」についてこんなふうに書かれていた。
【その頃、人気のトップをとっておられたかたがたは、既に、既婚者で、お子さまもおられて、マンガ原作者などの経験をたっぷり積んでこられたかたがただった。「売れる」原稿を書く力をもってるひとたち、編集部の要望に答え、読者の要求に答えることが、たぶん「苦」ではないかたがただったのだと思う。
 別会社だが、花井愛子さんがいつかアンケートに答えておられるのを読んでガクゼンとしたことがある。「自分の書きたいことなんて別にないわ。読者が読みたがることを書くだけ」
 そうか……そんなことができるひとがいるのか!
 そんなひとには、ぜったいに勝てない、とわたしは思った。
 この世界では。
 この読者では。
 わたしはもう受け入れられない。わたしにはもう居場所がない……。】
 参考までに。「花井愛子さん」というのは、コバルト文庫の後発ライバルである「講談社X文庫」を中心に、複数のペンネーム(神戸あやか、浦根絵夢、等々)を使い分け、「月に三冊」みたいなキ●ガイじみた刊行ペースをこなしていた、名実ともに「女王」的存在だったヒトだ。「元」ではなく「現役」それも制作会社経営のバリバリのコピーライターでもあり、小説の世界に“マーケティングリサーチ”などを始めとする「広告的手法」を取り入れ、従来のそれとは根本から異なる執筆スタイルを構築した。ハッキリ言って小説自体は「まったく面白いとは思わなかった」が(だってそれは読者として想定された少女たちに「合わせた」ものだから、当時すでに二〇代だったオレにピンとくるはずなどない)、「理詰めで小説をつむぐ」というやり方そのものはなかなか興味深かった。オレが氏の書くモノを面白いと思うようになったのは、異母兄弟との骨肉の争いの果てに自己破産するが、ソレをネタにして新刊を上梓する逞しさ・したたかさを見せ始めてからである。あー、長い「参考」だなぁ。
 さて本筋に戻るが、久美氏が古巣に対して抱いた失望感は、「書きたいものを書く」のではなく、「読み手の読みたがっているモノを唯々諾々と書く(書ける)」書き手が主流になり、氏のような前者タイプの作家の需要がなくなってしまったからであった。いみじくもこれは、ゲイ小説にも似たようなことが言える。「ゲイ小説のキモは、“独創性”だとか“話そのものの面白さ”ではなく、ヌケることに特化した“設定”だ」というようなことを昔、誰かが口にしていた(すんません、これも誰だったか忘れました)。要するに、「いかに読者の好みそうな素材を色々と盛り込めるか」がゲイ小説の命だというのである(パフェみたいだけどな)。たとえば「体育会」「先輩後輩」「高校教師」「肉奴隷」「グラウンド」「輪姦」みたいな読者の“好物”さえ派手に盛り込めば、べつにストーリーなんてのは「どこかで読んだことがあるような」もので構わない。いや、むしろ「デジャヴ的」であるほうが喜ばれるのだ、とその人は言った。
 九〇年代半ば、精力的に小説を書いていた時期がオレにはあった。それらは『さぶ』『アドン』『薔薇族』などに掲載されたが(『バディ』の賞では次点だった。そして『アドン』は一〇〇枚書いてノーギャラだった)、これだけは胸を張って言えるのは、「“シチュエーションしかない”ような作品だけは一度たりとも書いたことがない」ということだ。オレの作品は一〇〇枚くらいのものが多く、たいていは前後編の分載形式となったが、一度『さぶ』に全部を一挙掲載されたことがあった。それはエロチックコメディで、当然のごとく「反シチュエーション至上主義」作品であった。翌々月、その感想が読者ページに載ったのだが、「●●氏の『●●』は面白くないわけではないが、さほどヌケない小説にあんなにページを割くのはおかしい。だったら『体育教師』を再録してほしかった」というのがあった(もちろん、純粋に「面白かった」というのもありましたが)。「面白いけどあんまりヌケないからダメ」というのはなんなんだろうね? 娯楽小説のキモは「面白さ」だと思うんだけど。結局、読者がゲイマガジンに求めているのは「ズリネタ」しかないのかい!? という失望感が正直、あった。もちろん、オレとてその気になれば「読者の喜びそうな」モノを書くことくらいできます(だってオレも花井氏と同様、コピーライターだもん)。けど、それでは今度はこちらが「面白くない」のだわ。また、それは「小説屋」ではあっても「創造者」ではないような気がしたし。
 そんなこともあって次第にそっち方面への関心が薄れていき、いま『薔薇族』で連載してる『パレット』を書くまで、じつに一〇年近くも小説に関しては筆を折ったままになっていた。今回執筆を再開したのは、「ズリネタ」という部分での要求が雑誌からネットへと移行した(それがゲイマガジン衰退の大きな要因でもあるんだけど)この時期なら、ゲイ物であっても「フツーの小説」と同じ視点で捉えてもらえるのではないかと期待したから。オレのもくろみが結実するか、はかない夢としてついえるかはまだわからないが、少なくともオレは久美氏のように、今後も「書きたいもの」を書いていく人間でありたいと思う。余談であるが久美氏がコバルト文庫から一九八二年に出された『とってもシンドローム』は若いゲイの子たちに是非とも読んでみてほしい傑作である。当時、高校二年だったオレもウルッときた。もっともとっくに絶版なので、簡単には読めないだろうが……。
 溝口哲也くんからケータイに電話。「遅れてすみません。いま、書き直したものをメールしときましたんで」と。昨夜も本業で徹夜だったようだが、ホントに律儀な好青年であることよ。
 台風が逸れたのか、はたまたまだ序章にも達していないのか、なぜかだんだん晴れてきた中、六時頃に帰宅。夕食・入浴を済ませ、六時頃から仕事。『薔薇族』映画特集、ラストとなった漫画家の里見満氏に「どうですか??」とメールす。アシスタントを雇わずに仕事する彼はいつもギチギチの日々なので、催促するのはいささか心が痛むのだが……。とりあえず「明日の朝までに」ということになる。
 原稿書きの合間に『メゾン・ド・ヒミコ/オフィシャルブック』をぱらぱらと。当然のコトだが、作家・評論家などの寄稿がすべてこの作品は「是」である、という前提なのが「ふーん」という感じ(特に桜沢エリカ!「物語の登場人物にこんなに心を揺さぶられたのは初めてかもしれません」というコメントが帯に使われていたり、「私にとってとても大切な作品となりました」なんて手書き文字で書いたりしているが、本気でそう思っているのか? アンタの大勢いるらしい「ハイセンスなゲイのお友達」たちはどー言っているのだね?)。当事者サイドのインテリ層にはかなり●●されている映画なのだが、ノンケさんたちにはそんなに素晴らしく映るのだろうか。いや、オフィシャルブックが誉めに終始するのはまぁ当たり前なのだが、その他の雑誌でも軒並み好意的に評じられているのだよ。これほど「こちら側」と「むこう側」とで評価の分かれる作品というのも珍しい。いろんな意味で観てみるのが楽しみである。
 零時頃まで原稿書きしたあと、『ユリイカ増刊』を少し読んで就寝。書くほうも読むほうも疲れるから、長文日記は避けるようにしてンだけどねオレ。
  1. 2005/09/07(水) 07:38:12|
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知らなかった洪水と台風の進路

9月5日(月)

 定時起床。起きてテレビを観てぶったまげた。昨夜、隣接する中野区・杉並区では豪雨によって川が氾濫し、床上浸水などが起こっていたのだという。ここ数日、テレビを賑わせている「汚物ジジイ」の住まいも中野区。あそこはどうなっているんだろう? とどうでもいいようなことを心配する。
 本日も朝から夕方まで出仕事。ネットに、これは「ゲイ疑惑モノ」ではないが、こんなものが乗っていた。ネタ元がゴシップ系のサイトのようだから、どこまで信じていいのかは定かではないかが。
【TBSからジャニーズ総引き上げの可能性!?………………東スポによると、TBSとジャニーズ事務所が10月の金曜10時枠のドラマをめぐり、全面対決しているという。TBSの対応に激怒したジャニーズ側が主演予定のV6の岡田准一を収録直前に緊急降板を一方的に通告したとか。ドラマ作品は映画も公開された「メゾン・ド・ヒミコ」の予定だった。しかし、1ヶ月前のこの時期に、タイトルも含めて白紙という異常事態へ。これでは、撮影してはすぐに放送する「とってだし」の状況は必至だ。一体何でもめたのか?
 原因はそのドラマの主題歌。ジャニーズ側は、てっきり主題歌はもらえるものだと思っていたが、監督と脚本側に、ドラマに対する譲れないこだわりがあり、反対されたという。実は、TBSの担当者は監督の意向を知っていたが、ジャニーズ側に伝えていなかったようだ。東スポの観測では、このまま騒動が広がれば、ジャニーズがTBSから総撤退する恐れもあるという。NEWSの飲酒問題でフジテレビに貸しの出来たジャニーズは、「TBSと仕事しなくてもいい」くらいの強気の態度に出ている可能性もある。影響を受けるのは、来年1月に内定しているキムタクドラマや、現在番組のある、V6の「学校へ行こう」、タッキーの「細木数子」、中居の「うたばん」「金スマ」など。TBSには、ジャニーズの軍門に下ることなく、いっそのこと、ジャニーズ抜きでドラマを作って、高視聴率を上げてみせてほしいものだ。TBSの今後の対応と、新ドラマに注目である。】
 TBSとジャニーズが蜜月だろうと険悪だろうとたいして興味ないのだが、“ドラマ作品は映画も公開された「メゾン・ド・ヒミコ」の予定だった”という部分がちょっとひっかかったもので。つまり岡田准一にオダギリジョーの役をやらせようとしていたってことか? ふーむ、それはちょっと観てみたかった気も……。ちなみに、この件についてはこんな後追い情報もあった。
【TBS金曜10時は「花より男子」に決定………………ジャニーズ事務所ともめて、ドラマの企画が突然白紙になった金曜10時枠。時期が時期だけにTBSは一応、企画を決定したようだ。作品は「花より男子」。少女マンガの大ベストセラーで、台湾で「流星花園」というタイトルで実写化された。その際、男性4人組のキャストが「F4」としてデビューし、大人気。日本でも台湾版が放送されている。主演は井上真央。TBS「キッズウォー」の子役として活躍したタレント。TBSの秘蔵っ子でもある。その他のキャストは未定。このドラマは、庶民の家庭に生まれた主人公つくしと、それをいじめる役の学園を牛耳る金持ちイケメン4人組「F4」がメインで、つくしと「F4」の一人・道明寺との学園ラブストーリーである。】
 堂本剛主演の『ホームドラマ』で新境地(要するに「ざけんなヨ!」とか言わない)に挑んで以降、とんと見かけなかった井上真央か……。まぁ、イメージかもしれないな。
 そぼ降る雨の中、五時半過ぎに帰宅。夕食、入浴のあと、仕事。新しい台風のために気圧が乱れているせいか(と、言い訳)集中力欠落。『薔薇族』の映画特集の原稿、溝口哲也くんから届くが、「出来がイマイチ納得いかないので、書き直してもいいですか?」と。「了解。期待しとります」と返信。十一時過ぎまでウダウダ原稿書きなどしたところで終了。零時頃まで読書(『ペヨトル興亡史』)。『きらきらアフロ』を観ながら就寝。例のカトリーナよりもでっかいという台風の今後がどうなるか、ちょっと気になりますオレ。
  1. 2005/09/06(火) 19:15:39|
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レイザーラモンと強い雨

9月4日(日)

 早めの起床。『はやく起きた朝は…』を久々に観たあと、七時頃から仕事。小説『パレット』結末部分の執筆。九時四〇分頃、ようやく脱稿。一〇時をまわったので丸正へ、例のごとく“ドーベルマン”(有名なゲイのための有料社交場なんですよ、ノンケの皆さん)の前を通って出かける。食糧を買い込み、帰宅。朝食を摂る。その後、録画してあった番組をDVDへ落としたり、小説を挿絵担当の阿部一彦くんに送ったり、『バディ』の校正に朱を入れたりして過ごす。mixiを覗くと新井敏之くんが「すっごい雨」と書いていたが、新宿界隈はまだ、まぁまぁの天気を維持している。彼はどこでそんな雨と遭遇しているんだろう? テレビでは「埼玉に大雨洪水注意報」と出ていたが、あっちのほうか? 夕食のあと、六時、外出。まだ雨は降っていない。が、湿度・温度ともに「間もなく降りまっせ」とニヤニヤしながら言ってる感じ。ヤナ感じ。
 雑用を済ませ、四〇分、二丁目コミュニティセンター「akta」入り。本日は、かじよしみさんらが主催する「こんな性教育をして欲しかった!?性教育で同性愛やHIVをどう教えるか。保健体育科の先生と語る」という催しがあるのだ。資料の織り込みなどをちょっと手伝ったり(なんて言うほどたいしたこたァしてないが)しているうちに、おぐ氏など、友人知人もちらほらとやって来る。七時、ほぼ定刻通りに開始。内容についてはいずれどこかで正式な記録が公開されるであろうから、ここでは省く。オレは、参加者のひとりである小学校教諭の女性に、「概念をともなわない、ただの単語(流行語)としての“ゲイ”を無配慮に発信しつづけるマスコミと、その洗礼を受け続けている子どもたち」の実情(ぶっちゃけて言うなら「レイザーラモン住谷のガキんちょへの影響力」だよ)について伺ってみた。“小学校”というところはオレくらいの年代になると、息子・娘でも通っていない限りトント無縁な場所になってしまい、なかなかその内情を垣間見ることは難しくなる(学校側の警備体制が厳しさを増す一方の昨今においては特に)。ゆえに、このところ、ずっと「レイザーラモン問題」について考えているオレとしては、 これは千載一遇のチャンス! と思ったのだ。
 あと、印象に残ったのは「有識者と呼ばれる人間の事実確認の甘さ」であった。八木秀次という“センセイ”は『新・国民の油断』なる著書(西尾幹二氏との共著)の中で「あの曲(世界で一つだけの花)を作った槙原敬之氏は同性愛者ですけれども、あの歌にははっきり思想的背景があるんですよ。ジェンダーフリー、同性愛奨励の歌としてです」と記しているそうであるが、槙原敬之はいまだかつて「同性愛者である」と公言したことはない。ニューハーフとの同棲が明るみにでてもなお、その一点だけは頑として認めようとはしない。これはかつてオチメになっていた頃の浅野ゆう子が、写真集でどんな恥ずかしいカッコになっても、たとえ乳房は出しても、「乳首だけは頑として見せなかった」のと酷似している。周囲の誰もが「いいじゃん、そんなトコに妙な意地なんか張んなくても」とウンザリ気味なのに当人だけは断固として譲らない、という図式も共通だ。まぁ、ゆう子の乳首は別にどうでもいいことなんだけどね。
 会が終わったあと、氏を囲んで数人で食事でも、ということになり、外へ。と、ようやく雨がポツリポツリと落ちはじめてきた。なので遠出せずに、二丁目の中心にあるココロカフェへ。はじめて入ったのだが、間口に対して奥行きがやたらとあって、どこぞの国の岩窟住居のよう。「おとなの隠れ家(死語)」である。ちょうど昼間、「今年は一度もかき氷を食べてないなぁ」と思ったところなので、抹茶かき氷を食べる。店を出ると雨が土砂降りに。雷も鳴っている。地上を避け、地下から駅を目ざす。新宿駅で皆と別れ、高層ビル街を抜けて徒歩で十一時半頃、帰宅。傘はさしていたがかなり濡れた。まぁ、バッグが、こんなことになろうかと思って持参したでっかいビニール袋で包んでいたおかげで無事だったので良しとすべきか。服と人間なんて、洗って乾かせば元通りになる。
 入浴後、資料などを眺めたあと、零時過ぎ、就寝。ようやく小説が片付いてホッとしましたオレ。
  1. 2005/09/05(月) 19:26:42|
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中野と積木くずし

9月3日(土)

 本日も六時過ぎから仕事。体調はいささかマシに。しかし声はガラガラっぽい。だが、個人的には嫌いじゃない。役者を目ざしてた頃に欲しかった声だなぁ、とふと思ったりして。原稿を書いていると、新井敏之くんからケータイにメール。『薔薇族』次号の映画特集用の挿絵はどうやって届けましょうか、という問い合わせ。やりとりの結果、二時一〇分頃に駅のホームで受け取ることに。小説を八割五分ほどあげたところで、タイムアップ。二時、家を出たところに再度メール。用事がおしてしまい、まだ地元です、と。たぶん四〇分頃になります、と。うむむむ、困った。三時に中野で待ち合わせなのでゆっくり待っている暇はない。結局、快速に乗り継いで急いでくれたおかげで半頃には無事に逢うことができた。中野へ向かう電車のなかで受け渡しを済ませ、また戻っていく彼と駅のホームで別れる。
 半端に時間が余ったので、ちょっと離れた場所にあるブックオフを駆け足で覗く。『アカツカNo.1』(イーストプレス)を購入。フジオちゃんマニアにはたまらない一冊である。三時が迫ってきたのであわてて駅方面へとって返し、ブロードウェイ入口でM氏を待つ。少しして、M氏、『薔薇族』の読者だという女性をともなって現れる。近くの喫茶店で二時間ほど話したあと、別れる。ほんとは夕飯でもとりながら、仕事のこと、業界のこと、出版のこと、いろいろ話したかったのだが、残念。手持ち無沙汰な感じになつたので三階へ上がって“まんだらけ”や“タコシェ”などを覗いたあと、帰途に。最寄り駅近くで食事をして、七時ちょっと前に帰宅。今夜はM氏とじっくり語らうつもりで予定を空けておいたので、戻っても仕事する気にもならず、ダラダラと。ついまたネットなどを覗いたりして。昨日の織田裕二クンと「デキている」とされる“平井堅”の噂。
【平井堅が空き巣に入られる。しかし盗まれたのはノートパソコン1台のみ。これは明らかに平井の性癖を知った上での情報転売を狙った確信犯では。パソコンにとんでもない画像が入っていたとしたら平井もお気の毒だ。】
【平井堅のPCの壁紙は「坂口憲二」! 昨日書いた平井堅空き巣事件だが、原因は色恋のもつれという噂が出ている。かつて槙原敬之も元カレに音楽活動に必要なデータを盗まれ困ったことがあるそうだ。平井の場合も同様ではないかという話だ。元カレといえば、平井は昨年末に噂の坊主頭の彼氏とのお泊りデートを激写されている。この彼とは海外旅行にも一緒に行く仲という。その彼とのツーショット写真や日記などプライベート写真が満載のパソコンが盗まれたとなると平井のショックは計り知れないだろう。平井は引越したばかりなのに、今度の事件で住所がばれたので、また引っ越すはめになったという。お気の毒なことだ。しかし、平井の好みは坂口憲二か。坂口も迷惑だろうな。】
 うむむむ、なんか妙に「ありそう」な話だなぁ。かなりドロドロしてるが。
 ではお口直しに、目下当代随一の若手イケメンに関する噂。
【妻夫木聡プレイボーイの意外な本命は?………………ポスト“キムタク”と囁かれること約3年……。やっと“月9”の主役に抜てきされた妻夫木聡(24)プライベートでもモテモテのようで、昨年2月には、同じホリプロの優香との車中キス、そして先月には柴咲コウとの朝までデートがフライデーされている……。そんな妻夫木ものだけに、こんな話が出てきている。「優香も柴咲もフライデーでしょ。あれは事務所が妻夫木の本命を隠すための“つくり”よ。この辺じゃ誰もが知ってる事。それが世間にばれる前にプロダクションがし組んだのよ」な、なんと、熱愛報道は演出だった!?そんなバカな!とはいえ、こう説明するのは、新宿2丁目のゲイバー「R」のママ。一体どういうことなのか。「妻夫木はゲイなの。ちゃんと彼氏がいるのよ。相手は中山美穂の曲を担当したこともある有名な作詞家の方。けっこう年輩の人よ」(ママ) ひえ??!!妻夫木がゲイ……。より一層信じ難いが、嘘にしては妙にリアルな気も。それに芸能界では、若手俳優のNや演歌歌手のH、それにR&BシンガーのHなど、新宿2丁目と密接な関係にある人物が多いのも事実。ありえない話ではない。(ゲイといっても、バイよりのゲイだとか、プラトニックなゲイだとも言われている。あるいは、単に男同士でつるむのがスキなだけかも)ただし、一方ではジャニーズによる妨害工作との見方もある。ジャニーズにとって、もっとも邪魔な存在なのが、妻夫木聡や伊藤英明といった、非ジャニーズで人気のある若手男性俳優。潰すためなら、こんな噂がでてもおかしくないが……。】
 おぉっ、これもなんか妙に信ぴょう性がある。いや、〆の部分の「妨害工作」という部分に。今はわからんが、昔はライバルと目された相手に対しては容赦なかったというしなぁ(これも“噂”ですがね)。 
「芸能人の●●はホモ!」というたぐいの噂はあげだしたら枚挙にいとまがないので、一応、次のものを最後にしておこうと思う。
【ドリフターズ内でドロドロのホモ関係があったらしい。人気が出て新天地を求めてグループを離れる志村と、それに追いすがる加藤、巻き込まれる仲本、それを一喝する良識派の高木ブー。聞くもおぞましい男だらけの乱交パーティーを繰り広げていたらしい。】
 うわ?、なんというか……「だめだ、こりゃ」としかコメントしようのない話であるよなぁ。
 昨夜、前編を見損なった『積木崩し』をハンパだが観る。安達祐実の熱演は認めるが、しかしオレの目を最も惹いたのは、脇に出ていた鷲尾真知子・久保田磨希 という『大奥』コンビであった。「絶対、ねらってるよな」とか思うと、ストーリーになんか集中できんわ。あと、原作者の穂積隆信氏のことを思い浮かべると、どうしても『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の“ドク”の顔が出てきてしまう(声の吹き替えをやってたのだ)。以前、娘さんが亡くなったときの会見に出てきたときの穂積氏は、髪が真っ白になってしまっていて、「ドクのコスプレでもやってんのか!?」と思ってしまったものだが、そのときの印象もあるのかもしれん。
 資料をゴソゴソ探したあと(結局、見つからなかった)十一時半頃、就寝。小説もあと一歩だなぁオレ。
  1. 2005/09/05(月) 19:25:54|
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小説と集中力欠如

9月2日(金)

 宣言通り、六時過ぎから仕事。前日に食糧調達しておいたので、今日は家から一歩も出ずに原稿書きに打ち込む予定。ちなみに、取りかかるのは『薔薇族』の連載小説『パレット』第六話。話自体はいくらでも湧いてくるのだが、それをモニターに刻んでいくための集中力がイマイチ出ない。風邪薬のせいだ(と思う)。
 四時頃、あまりにも眠いので少し横になる。三〇分ほど眠って起きる。夕食後、再び仕事をはじめるが、やはり集中力が高まらず。資料検索用のパソコンで、ついついラチもない掲示板などを観てしまう。オレはネットに出回っている情報というものを基本的に信用しない男なのだが、“ホラ話”として笑える(完成度の高い)ものはけっこう読んだりする。
【織田裕二の肛門サイズは500mlペットボトル!?………………先日のTBS世界陸上では相変わらずのテンションの高さだった織田裕二。そんな織田にも心配ごとがあった!? 今年の春に、都内の小さな病院で痔の治療しにきた織田裕二が目撃されているという。関係者の話では、「肛門が異常に拡張しており、500mlペットボトルが入るほどの伸縮率だった」という。しかも、治療前から自発的に肛門回りの毛や、アンダーヘアがきれいに剃られてたという。肛門事情に詳しい2丁目関係者の話では、拡張しすぎた肛門は、歩いてる間にいろいろこぼれ落ちる可能性があるので、生活全般で不自由するとのこと。例えば、便意を感じたら15分以内にトイレに行かないとこぼしてしまうとか、普段からオシメをしないといけないなど。目撃された時期からすると、世界陸上の本番で興奮しすぎて漏らさぬように、早目に治しておきたかったのだろう。しかし、500mlペットボトルのサイズというと、相手は外国人でしょうか。さすがワールドワイドな俳優ですね。】
 織田裕二の“痔”関係では、他にもこんな書き込みが。
【以前織田裕二が病院に肛門の治療に行ったことがあるらしく、担当の先生の話によると、いわゆるゲイの肛門だったという。つまり、「それやんねぇーと、ああにはなんねぇーだろ」状態だったそうです。顔に似合わず「受け」専門だったのか?外人専門というウワサなので、そのせいか?】
 ふーむ。「いわゆるゲイの肛門」というのは、いわゆるひとつの“ラフレシア”状ということなんですかね? そんな彼の“交遊録”として以下のものも。
【織田祐二の好みは嵐の松本潤。Mステでキモいくらいガン見して松潤も戸惑っていたとか。濃い顔が好きらしい。】
【織田裕二と平井堅がホモで、実はできてるらしいです。これは知り合いが芸能関係者と合コンしたときに聞いたのですが、その手の世界じゃ結構有名な話で、ほぼ事実らしい……】
 ずっと以前から様々な“疑惑”を抱かれていた織田クンなので、このテの噂は掃いて捨てるほどあるのだが、「500ml」という具体性が面白かったので紹介してみた。最後の二つは組合せがなんとなく笑えたので。
 体調がすぐれないのに無理して起きていて、無為な時間を過ごすのもナニだし……と思い、九時ちょっと前、残り1/3ほど残したところで執筆を断念。『積木くずし』の続編ドラマも観ずに寝てしまう。昔ならもっと簡単に快癒したというのにトシとったなぁオレ。
  1. 2005/09/05(月) 19:24:58|
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資料探しとアドバイス

9月1日(木)

 定時起床。本日も朝から夕方まで出仕事。仕事中、フーゾク系編プロ勤務の知人・M氏(ノンケ)から「ゲイ界関連のアドバイスをいただきたい」というメールが入ったので「では八時過ぎに電話で」と返しておく。
 仕事帰り、高田馬場へ寄り道して資料探しに古本屋を数軒。資料として使えるものはあまりなかったが、一〇冊ほど購入。早稲田通りのスーパーでタイムサービスの弁当やサラダなどを購入して七時四〇分頃帰宅。夕食・入浴のあと、M氏から電話あり。知っていることをいくつかお話する。ついでに土曜日に逢って話す算段もつける。
 風邪、なかなか抜けない。なので服薬続けるが、服むと副作用でダルくなる。なので仕事をサボり、ネットを眺めたりする。と、こんなものが。
【「テニスの王子様」テニス呼称を差し止め申請………………来春公開の映画「テニスの王子様THE☆MOVIE(仮称)」について、全日本テニス振興会は21日、「テニスの呼称を使うことは、テニスプレイヤー、ならびにテニスをプレイしない人にとって誤解を招く怖れがある」として、テニスの呼称差し止め処分を東京地裁に申し立てた。申立書で全日本テニス振興会は「テニスの王子様で行われているテニスはテニスではない」としたうえで、「テニスの王子様ではテニスプレイヤーが空を飛んだり、発光したり、まるで超人か超能力者のように描かれている」と指摘。「そのような作品にテニスの名前が使われると、テニスというスポーツが誤解される恐れがある」としている。
 映画の原作となったのは、許斐剛さんの人気漫画「テニスの王子様」。集英社の雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載中。架空の中学校「青春学園」テニス部の活躍を描いたスポーツギャグ漫画で、心を読むテニスプレイヤーや、瞬間移動をするテニスプレイヤーなど、中学生ともテニスプレイヤーとも思えない人物が多数登場する。代理人の増枝芳樹弁護士は「今後、原作の漫画についても、『テニヌ』『超テニス』など呼称を改めるよう対応を求めていきたい」と話している。漫画原作映画の呼称については、6月29日に「魁!クロマティ高校」でクロマティ氏の差し止め申請があったばかり。漫画、映画関係者はこれらの問題に頭を悩ませている。】
 これってホントなのかね? てゆーか、スポーツ系漫画・アニメの表現がリアリティに欠けるのなんて、漫画・アニメの歴史が始まって以降、半ば“伝統”として受け継がれてきた「様式美」ではないの。「プレイヤーが空を飛んだり、発光したり、まるで超人か超能力者のように描かれている」のはむしろ当たり前のことで、それを取ったら作品として成立しない。まち、それを「真に受ける」ようなバカというのもいないだろう。それこそ読者・視聴者をバカにした話である。振興会とやらに属する人は、スポーツ漫画というものを一度も読んだことがないのだろうか? 謎だ……????
 一〇時過ぎ、あんまりダルいので、ダラダラやっても仕方あるまいと仕事を中断。例によって「明日、早起きしてやります」と自分に言い訳して就寝。夏風邪がなかなか抜けないんですオレ。
  1. 2005/09/05(月) 19:24:15|
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アカデミズム嫌いと三河のおばはん

8月31日(水)

 昨夜めちゃめちゃ早寝したせいで、かなり早めの起床。喉は相変わらず不調だが、とりあえず倦怠感は抜けた。ここぞとばかりにビデオレビューにかかる。一〇時頃に終わったので金融機関に支払いに行く。帰りに丸正で食糧調達。なるたけ精のつきそうなものを。あと、薬局でのど飴も。
 帰宅後、昼食を摂りつつ、おくればせながらNHKのETV特集『オレを覚えていて欲しい?ガン漂流・作家と読者の850日』(日曜深夜に再放送されたものの録画)をやっと観る。三十一歳で「肺癌」「余命二年」と告知されたフリーライター・奥山貴宏氏の生前の日常を綴ったドキュメントである。氏は闘病記『31歳ガン漂流』(ポプラ社)『32歳ガン漂流エヴォリューション』『33歳ガン漂流ラスト・イグジット』(牧野出版)と小説『ヴァニシングポイント』(マガジンハウス)を残してこの4月17日、逝った。Blog(http://www.teknix.jp/)を通じて進行していく病状を含んだ日常、命の削られていく過程を不特定多数の読み手にむけて発信し続けた人である。
 池田晶子という人が『週刊新潮』の連載の中でその行動について、【そもそも私は、個人のあられもない内面を、得体も知れない誰かに向かって吐露したいというその心性が、理解できない。気持ちが悪い。】と酷評し、【結局この人は、自分の最期をイベントに仕立てて他人に見てもらうことに最後の生き甲斐を見出して死んだわけだ。】と分析し、奥山Blogの読者たちを、【他人の生死に立ち会えるという興奮もあったのだろうか。どっちもどっちである。】と切って捨てていたという。「という」というのはその文章のこともオレは他人の提供してくれた情報を通じて初めて知ったからである。モノカキの端くれのくせして鈍いアンテナしか持っていない男だこと。池田氏のコラムは今現在、コチラ(http://syokutaku.seesaa.net/article/5713039.html)で全文が読めるので、興味ある方はご一読を。
 池田氏はETV特集についても、【三十一歳で癌になった青年が、二年後に亡くなるまでの風変わりな闘病生活を、ドキュメンタリーで放映していた】と記している。奥山氏の一連の行動を「風変わりな」と言い切ってしまえる池田氏とはいかなる人物なのか? ネット検索すると【1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語を使わず、哲学するとはどういうことかを日常の言葉で語る。】とあったが、結局、ナニ屋さんなのかよくわからない人である。複数の書を著し、著名な週刊誌に連載を持っているくらいなのだから「モノカキ」と呼んでも支障ない気がするが、それだと奥山氏のしていたことを「風変わり」の一言で済ませてしまえる神経というのがイマイチ理解できない。だってモノカキならば、またとないテーマ(と書くと高尚っぽくなってしまって話がずれるな。批判覚悟で「おいしいネタ」とあえて言おう)と出くわせば、それがたとえ自分にふりかかったとてつもない災厄であったとしても、「書き残しておきたい!」と思うはずだもの。それこそが「モノカキのサガ」というものである。たとえばオレは去年、はじめてHIV検査を受けたのだが、その際、「もしも“陽性”と告知されたら、それをネタにして山ほど書こう!」と秘かに誓っていたし。
 もちろん「癌」と「HIV」では色んな意味で状況が異なる。迫ってくる「死の実感」の加速度もケタ違いに早い前者であった場合、果たして奥山氏ほどのことがやれるのかは定かではないが、「残された時間を何かに費やす」としたら、旅行でも飽食でもセックスでもなく、やっぱりオレも「書く」ことを選ぶだろうなぁ(こないだ友人から「アンタは普段“いつ死んでもべつに構わない”なんてニヒルぶったこと言ってるけど、実際にそうなったら“まだアレが書けてない! コレも書かなくては!”と仕事に対する執着をめちゃめちゃ見せるだろうさ」と言われたが、きっとそーだろーね)。世の中には「金になる、ならないに関係なく、モノを書いていないと生きていけない」人種というのが確かにいる。「うぜぇ」とか言われながらもこんな長文を毎日々々書いているオレもそっちのクチだが、奥山氏もお仲間だったのではないかと思う。陳腐な言い方をするなら「書く」という行為が何らかの目的を遂行するための「手段」である人と、「書くこと」そのものが「目的」である人とがこの世にはいる、ということだ。両者は外見こそ似てはいるがまったく別種の生き物であるから、相手側の行動原理を理解するのは困難である(特に前者にとって後者は)。ゆえに「モノは書いているが、書かずにいられない人ではない」池田氏にとって奥山氏のしてきたことはただ「風変わり」の一言で片付けられてしまう(片付けるしかない?)ことなのであろう。いや、これはまったくの憶測ですがね。
 オレが番組を観たかぎり、池田氏が見て取ったとされる「悪あがき的自己顕示欲」のようなものは一切感じられなかったなぁ。Blogに書き込んでくる読者たちにしたって、自らの分というのをキチンとわきまえ、驚くほど「フツーに」氏に接している。余命いくばくもない人間のアップした写真を観て「帽子のかぶり方がイケてない!」などと些末なことに容赦なくツッコめてしまう彼ら彼女らに、少なくとも【他人の生死に立ち会えるという興奮】なんてものは感じられない。双方とも、とても穏やかだ(もちろん内面にはどうしようもない動揺や憤りやあせりといったものが渦巻いているのだろうが)。書き手と読み手のダイレクトかつリアルタイムなこの交流は、まさに「インターネット時代」ならではの産物であろう。【パソコンに向かって内省するなど、どだい無理に決まっているのである。】と悪びれることもなく言い切る(言い切ってしまえる)、ネットはおろかパソコンというもの自体に懐疑的な池田氏には、そういったこともあってことさら「風変わり」で「気持ちの悪い」ものとしか映らなかったのかも知れない。もちろん何を観てどう思うのも個人の勝手(自由)であるのだが、今回のコラムはいささか悪趣味な気がするなぁ。他者を「自己流分析」して「組み伏せなければ気が済まない」のは「センセイ」系人種のサガなのか? だからアカデミズム系の人間は……(以下、自粛)。
 まだちょっとダルいので少々、仮眠。起きて東京MXテレビ『5時に夢中!』を観ながら夕食。司会の徳光Jr.は今日も岩井志麻子女史のキワドイ発言をさらにキワドくして返すという離れ業をやってのけて素敵すぎる。アシスタント女史の露骨にイヤげな表情が、場をいっそう彩っていて文句ナシ! MXテレビは東京都が運営してるのに限りなくインディーズチックでロケンロールだなぁ。
 入浴後、ようやく仕事。しかしついついニュース番組に目がいってしまう。テレビ朝日『スーパーJチャンネル』の本日のドキュメントは「ひきこもり&家庭内暴力息子の更正」。飯の炊き方が悪いというみみっちいことに文句つけて暴れるという徹底したクズぶりは見世物としては極上レベル! しかしオチが、毎度お馴染み「三河の元ヤンおばはん」というのはちょっとなぁ。各局に出まくってるが、あの人以外にこういう問題のエキスパートはいないのか?
 零時ちょっと前までパソコンに向かうが、一段落ついたところで終了。あっという間に寝入ってしまう。今週はヘヴィーな番組ばかり観てしまうなぁオレ。
  1. 2005/09/01(木) 21:01:54|
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笑っちゃう候補者と超早寝

8月30日(火)

 定時起床。今朝は頭痛はないが、ちょっと喉がいがらっぽい。ワイドショーで、ホリエモンが支援者相手の集会で「僕は金は腐るほど持っている。だから賄賂や不正献金などによる癒着というようなものは絶対にありえない!」と力説しているのを見て苦笑。おなじことをアーノルド・シュワルツェネガーも言っていたが、まさか日本の候補者の口からこういう台詞が飛び出してくるとはねぇ。ダテに「ホリエモン」なんて呼ばれてるわけじゃないな。発想もやることも万事が漫画的である。彼を主役に実写版「おぼっちゃまくん」でも誰か撮らないかなぁ。へけけ。
 本日も朝から夕方まで出仕事。五時半すぎ帰宅。まともな食糧の買い置きがないので、やむなくインスタントヤキソバ。焼かないのにヤキソバ。食後、入浴。そのあと原稿書き。が、どうも体調がかんばしくない。喉は相変わらずで、そのうえ妙な倦怠感がおそってくる。まったく集中できないので、まだ八時だが思いきって就寝。こんな自堕落な夜もたまにはよかろうもんオレ。
  1. 2005/09/01(木) 20:59:56|
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