本日の○○(仮)

いろんなモノを書いたり『薔薇族』作ったり、幅だけはやたら広くやってるおっさんの身辺雑記です。オレに関心ない方にはあまりお勧めできないかもね(笑)。

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下北文学散歩と正負の法則

5月29日(火)

 7時起床。雑用のあと、伊藤文学ブログ(bungaku.cocolog-nifty.com/barazoku)を更新してから正午近くに外出。ウォーキングにて下北沢まで。
 ちょっと時間があるので駅前のユニクロで買物などしてから半すぎに小田急線改札へ。akaboshiくんと落ち合い、伊藤文学邸まで。今日は7月発行予定の自力復刊『薔薇族』2号の編集会議なのだ。いま文学氏のところに持ち込まれている数件のビジネス提携依頼などについても話したあと、近所のソバ屋で食事。すませて一旦もどったあと、2号掲載用の写真を撮るべく、再度外出。のどかな遊歩道をぶらぶらと散策しながら、「これがホントの文学散歩ですね」と(笑)。茶沢通りと淡島通りの交差地点にあるマンション「ハビテーション淀川」前で文学氏を、オレはカメラ、akaboshiくんはビデオで撮りまくる。じつはここが、36年前の創刊時、『薔薇族』の編集室のあった建物なのだ。いわば“『薔薇族』生誕の地”というわけだ。道をはさんだ向い側に、文学氏の自宅を借金のカタにもっていった信用金庫があるというのもまた、人生の皮肉を感じさせてくれてイイなぁ(笑)。
 マンションの一階にはイカニモこの辺り(ここいら一帯は、ハイセンスな方々の隠れ家的スポット……なのらしい。ハイセンスな人間ではないのでよく知らんけど)といった感じの小じゃれたカフェあるのだが、そこはかつて編集部の応接間がわりに利用していた(部屋が狭くてまともに来客を招き入れられなかったため)喫茶店(名は「淀」といったそうな)だったところなんだとか。ゲイカルチャー史にさんぜんと輝くようなビッグネームたちが、大勢その店にやってきていたわけだ。研究者ならば垂涎の光景である。
「もう一カ所、撮っておいてほしいところがあるんダヨ」というリクエストにお応えすべくついていくと、そこはどこにでもありそうな古びた鉄筋アパート。じつはそこは文学氏がかつて住んでいたところであり、その部屋の浴室で、前衛舞踏家として有名だった前夫人、伊藤ミカさんが一酸化炭素中毒で亡くなっているんである。ミカさんは当時、『O嬢の物語』の舞踏劇などで話題をよび、まさに「めきめきと頭角をあらわしはじめて」いた矢先で、だから亡くなったときには様々なマスコミがかなり大きく取り上げ、そのあまりに早すぎる死を悼んでいる。以前、そのときの切り抜きの数々を見せていただいたのだが、アングラ系著名人としては破格の扱いだったのに驚いた。文学氏はその哀しみを払拭すべく精力的に仕事に取り組み、それから間もなく『薔薇族』を創刊させたわけであるが、もしもミカさんが亡くなっていなければ、あるいは文学氏はそのマネージャー的役割に徹し、『薔薇族』が産み落とされることもなかったかもしれない。歴史には岐路というのが無限にあり、その一本を右に行くか左に進むかで、のちのち雲泥の差になったりする(だから過去にタイムスリップした者は原則、小石ひとつ動かしてもイカンのだ)。ミカさんの不慮の死は、たしかに痛ましいものではあるが、しかしそれがなければ『薔薇族』は生まれず、日本ゲイマスコミの誕生ははるかに遅れたかもしれない。いや、ことによったら、いまだ生まれておらず、わが国の同性愛者たちは21世紀の現在でもなお暗く陰湿な“隠花植物”の地位に甘んじていたかもしれないのだ。なんというか、複雑な心境である。
 ラストはおなじみの喫茶店『邪宗門』。ここは以前に書いたようにかの森茉莉センセイが毎日訪れていた店なのだが、ふと見たらアンティークの飾り棚にコカ・コーラのグラスが飾られており、そこに紙のテープで「茉莉は大のコーラ?好き」と書かれていて微笑ましい気分になった。いいねぇ、コーラを「コーラ?」と呼んでいたのどかな昭和(笑)。akaboshiくんともども、ここの名物の「コーヒーあんみつ」を久々に食べたのだが、これもかつては「ハイカラなデザート」と呼ばれていたんだろうか。
 文学邸にもどって資料などを借り受けてから辞去。6時すぎの小田急線で新宿までもどる。おなじみ「さくら水産」で夕食をとりながら、8時半ごろまでアレコレ話し、また「こないだの××みたいなことはしちゃダメ!」と叱られもする(笑)。
 新宿駅で別れて、9時近くに帰宅。入浴し、読書など。しかし昼間疲れたためかやたら眠くなり、小林聡美・ともさかりえ・もたいまさこという『すいか』レギュラー陣がゲスト主役の『セクシーボイスアンドロボ』を観ながらオチてしまう。11時半ごろ「……ハッ!」と目覚め、テレビをけし、今度は正式に就寝。ミカ夫人の夭折と『薔薇族』の創刊、これも「正負の法則」とやらのひとつなのかな、とフト考えてしまったオレ。
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  1. 2007/05/30(水) 19:17:01|
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