本日の○○(仮)

いろんなモノを書いたり『薔薇族』作ったり、幅だけはやたら広くやってるおっさんの身辺雑記です。オレに関心ない方にはあまりお勧めできないかもね(笑)。

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危惧とねぎらいの会

11月17日(木)

 定刻起床。朝ワイドの芸能ニュースでこんなものが。
【手塚漫画「どろろ」が妻夫木&コウ主演で実写映画化!………………昭和42年に発表された故手塚治虫さんの怪奇漫画「どろろ」が、初めて実写映画化されることが16日、分かった。主演の百鬼丸役に、俳優の妻夫木聡(24)、どろろ役に女優の柴咲コウ(24)を抜擢、2人とも本格アクションに初挑戦する。タイトルは「どろろ DORORO」(塩田明彦監督)に決まり、平成19年に東宝系で公開予定。撮影はニュージーランドで行い、総製作費は20億円以上という超大作となる。同作は、体の48カ所を魔物に奪われた百鬼丸が、体を取り戻すために、男装した子供の泥棒、どろろとともに魔物退治の旅に出る物語。同44年にフジテレビ系でアニメ化され、当時から一部ファンの間で“手塚漫画の最高傑作”と評されてきた作品だ。「週刊少年サンデー」(小学館)に登場してから約40年。映像化不可能といわれた名作が、CG技術の進歩により、ついに実写映画化される。同映画の平野隆プロデューサーは、「戦争がなくならず、大人の争いで子供が傷つけられている今だからこそ、この作品が持つ平和のメッセージを世界に発信したい」と企画意図を説明。映画では、男女間の微妙な心情を表現し、物語に膨らみを持たせるために、原作で少年(実際は少女)として登場したどろろの年齢をあえて百鬼丸と同年代に設定。主演の2人には、今最もノッている若手役者の妻夫木と柴咲を抜擢した。】
 ……うーん、どうなるんだろう? 身障者差別に配慮して(というか、クサいものにはフタで)現在ではアニメ版も封印されている『どろろ』の実写化というのは……。百鬼丸は戦国大名である父親の野望達成の生け贄となって魔物の呪いをくらい、おぞましい姿(たんなる肉のカタマリのような)で生まれてきた、それこそ全手塚キャラのなかでも『ブラックジャック』のピノコに次ぐ超重度の不具者である(ピノコは奇形肉腫であり、ヒトの形すらしていなかったから、アレには負ける)。魔物を一匹たおすたびに奪われた肉体が戻って(生えて)くる、というエグい設定を、「差別撤廃」の美名のもとに言葉狩りなどを楽しんでおられる方々が果たしてどこまで許すものか。中途半端な映画化だったらやらないほうがよっぽどマシというものだ。しかし一番気に入らないのは、どろろを大人にしてしまった点である。これで原作のキモの部分は完全に取り去られてしまった。たぶんホレたハレたがメインの凡百な恋愛ものになってしまうことは間違いないだろう(あるいは肉体欠損という部分に注目が集中するのを避けるための手段なのかもしれないが)。あぁ……この空虚感、宇多田亭主のカントクした実写版『キャシャーン』に、原作における悲劇の象徴である“スワニー”(主人公の母の人格情報が移植された白鳥型ロボット。月光を受けると眼の部分から母の姿が映写され、キャシャーンと会話できる)が登場しないと聞いたときのそれとよく似ているなぁ……。もしもどろろ役に神木隆之介でもキャスティングされていれば、その筋のマニアも大挙して押し寄せているだろうに。ばっかだなぁ。あとプロデューサーは「この作品の持つ平和のメッセージ」とか大仰なこと語っているが、手塚御大自身は『どろろ』執筆の動機を「世間が妖怪ブームだったから」とか述懐しちゃってるじゃん(ちなみに怪獣ブーム用には『マグマ大使』を描いた)。勝手な付加価値をつけすぎると笑われますよ。
 本日も朝から夕方まで出仕事。五時半、上野・メディアソフト『薔薇族』編集部。もはやゲイショップの店頭に最新号がならび、お手にとっている方もいらっしゃるだろうから“公表解禁”とみて書くが、現行スタイルとしての『薔薇族』は今月発売の一月号かぎりで“休刊”となります。先週の火曜日、櫻田宗久くんらとミーティングしたのは、今回の休刊とその後の展開についてだったのれす。あ?、黙ってるのはツラかったぁ! 復刊号(六月号)からかぞえて八号、オレ的には「よくここまで持ちこたえられたもの」という感のほうが強い。だって影坂ルートで連載をお願いした人には「ひょっとしたら一号で、あまりの売れなさに怖れをなして撤退を考えるかもしれませんから」と依頼の打合せの際、ぶっちゃけたくらいなのだから(そのせいか彼は、ほぼ毎月のように「まだ大丈夫ですか?」とか訊いてきてたっけ)。ゲイマガジンというのは少部数発行であるから、必然的に価格は高くなる。定価が四捨五入して二〇〇〇円もする雑誌なんて、ちょっと他ではありえないっしょ? ゲイ雑誌というものが成立するためには、「雑誌以外にゲイ関連情報(ハッキリいっちゃえばエロネタと文通機能)を得るすべのない環境にある」か「自分たちにとって必要なものだから“支えていくためのカンパ”という気持ちで購読する人間が多数いる」か、どちらかでなくてはならない。インターネットがここまで普及したいま前者については望むべくもなく、後者のほうも期待薄である。先般の非エロ系ゲイ雑誌『にじ』無料配布事件(?)からもわかるように、「ポルノでないゲイ媒体って必要だよねー」とかしたり顔で言う人間はどこに行ってもいるが、そういうヤツらが果たしてみんな『にじ』を買っていたかと言うとかなり疑問だ。もしも全員がきっちり定期購読していれば、あれももっと長生きできたはず(あ、こっちも奇しくも八号休刊だッ)である。発行人の永易くんは休刊の頃、「これは第一期終了で、いずれ第二期をはじめる」と言っていたが、結局、会社(ひとり出版社『にじ書房』)も閉じてしまった。それで「余った在庫を送料のみでお分けしますよ」とネットで呼びかけたところ、欲しい欲しいという人間がゾロゾロと名乗りをあげてきたのだ。これも前に書いたが「タダだったら欲しい」というのは、社会人としてあまりにもセコくないスか? オレは永易くんとは見解を大きく異にする人間でありますが、いろんな視点の媒体が、なるだけたくさんあったほうがいいと思っているから、全号(あ、寄稿したときだけは掲載誌をもらったか)きちんと金払って「買い」ましたぜ。
 ちょっと話がとぶが、よくオレに「伏見憲明さんのことキライなんでしょ?」とかニヤニヤしながら訊いてくる人間がいる。しかし、そんなことはありません。いまよりも同性愛に対する世間の理解度の低かった時代にテレビカメラの前にツラをさらしてきた部分については、キチンと客観的に評価もしています(功と罪を見極める程度の理性はありますからね)。ただ、現在の彼のやり方や言動になにやら新興宗教などと一脈つうずる危うさ(怖さ)が見てとれ、「?」と感じる部分が多いから、感じたままのことを言っているだけなのさ(そもそも個人的な付き合いもないんだから、好きも嫌いもあろうはずもない)。そんなオレでも、彼の著書はほぼ全て「購入して」所有している。商業媒体以外の、自費出版物(『ぼくのゲイブームメント』)までも、ちゃんと通販を申込んで買わせてもらってます(ウソだと思ったら見にこいやッ!)。彼の書くものは基本的に論文みたいで、軽めのエッセイ以外オレにはすべてを理解することはできないけれど、「どんなものだって、存在しないよりはしたほうがいい」と考えます。この世は玉石混交で猥雑なのが健全だと思うから。でも、いまのゲイというのはそうは感じてないのかなー。ハッテンとバーとジムと腹筋とアゲハ(若ゲイに人気の新木場のクラブ……らしいよ。よく知らんけど)のことしかアタマにつまってないようなガキんちょとかならばまだしも、良識的な大人みたいな顔してる人間までもそんな感じなんだから「必要なものとして一般人に支えられる」なんて在り方、かなうはずがない。こういった時代の空気をもうずいぶん前から痛感しているからオレは「ゲイの世界の様々な面を世の中に広く知らせるような雑誌、いわば“ゲイ・テイストの一般誌”にしなければいけない」「ゲイが楽しむだけの閉鎖的なものでは意味がない。ゲイ以外の人たちも作り手、読み手として集まる文化の交流点にしたい」と『夕刊フジ』をはじめとするヘテロ側媒体からインタビューを受けるたびに答えていたのである。まぁ、それはそれとして。現行『薔薇族』(というか“ゲイ雑誌としての『薔薇族』”)はとりあえずこれでなくなりますが、ひょっとしたら遠からず新しい「何か」が起こるかもしれない(そのときはまたお知らせします)。少なくともオレの活動はますます新しい舞台へと拡がっていきますんで、お楽しみに。会員制Web『naviGAYtor』(http://www.navigaytor.jp/)は雑誌『薔薇族』とは別企業の運営ですので、今後ともよろしく。あと、毎月新宿二丁目〈akta〉でやっていた薔薇族の『補習』も、十二月だけお休みし、来年から『予習』として継続していきますんで、そちらへもお運びを。もちろん他からのお仕事の依頼も相変わらず募集中でっせ。面白い企画ならばたとえタダ原稿であっても書きますので遠慮なくお誘いあれ。
 さて編集部。そんなわけで今日は書き手のなかから有志が集まり、編集部の面々をねぎらう会をひらくのだ。「執筆者が編集者を接待するの? 逆じゃない?」と怪訝な顔をする人もいるかもしれないが、そんなの関係ないでしょ。みんな同等な“仲間”なんだから。「書いてやってるんだから、気を遣われるのが当たり前!」みたいなことを思うようなクソバカは、ウチらのなかには一人とておりません。本日の参加者は、かじよしみ、野々宮あけび(=鬼レズつっちー)、赤杉康伸、立木育雄の各氏。みな仕事をおえて集まってきてくれた。最終号をそれぞれの思いで読んだあと、八時頃、近所の鳥料理屋へ移動。編集部S-1氏・S-2氏・S-3氏、K嬢らと気のおけない宴をしばし楽しむ。市民運動からチンコまで雑多な話題を三時間ほどみっちり語り合う。料理や酒よりもトークでお腹いっぱいですぅ、って感じ。十一時、お開き。オレらが編集部を励ますために企画した集まりなのに、結局お勘定は版元の経費扱いにしていただいてしまった。なんたるこっちゃ! これではまるでタカリに来た図々しい人々ではないか。なのでまたいずれ改めて、ご招待の席をもうけることにする。いったん社へ戻るS-2・S-3氏と別れて一同、山手線で帰途につく。十一時半すぎ帰宅。入浴後、仕事の資料にちょいと目を通して一時就寝。仕事を通じて培われた人の和をムダにはしませんよオレ。
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  1. 2005/11/18(金) 08:23:30|
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