本日の○○(仮)

いろんなモノを書いたり『薔薇族』作ったり、幅だけはやたら広くやってるおっさんの身辺雑記です。オレに関心ない方にはあまりお勧めできないかもね(笑)。

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本番と盛況御礼

10月13日(金)

 七時起床。「男博」当日。天気は上々である。台風以上に台風ぽかった先週金曜とは雲泥の差。八時すぎ、京也が胸を押さえながら、男博会場に飾る題字を届けにくる。病院に行く前に寄る、とは聞いていたが、思ったより症状は重いようである。聞けば「気胸」らしい。これから手術をするそうだが、そんなんでイベントなんかに来てしまっていいのか!?
 京也帰ったあと、ちょっと間があるので、昨夜録画しておいた『奥さまは魔女』を観る。セリフのなかに“黄金バット”なんて単語が折り込まれているあたり、放映当時の空気が感じられてイイねぇ。ちょっと前、米倉涼子主演で日本版ドラマが作られたが、あっちはまったくのミスキャスト。オレなら、サマンサ=藤原紀香、ダーリン=竹野内豊、エンドラ(サマンサの母)=加賀まり子といくね。それにしても味があるのはエンドラの吹き替えをしている北原文枝さん。いみじくも同じBS-2で、北原さんがマリラ・カスバートを演じたアニメ『赤毛のアン』も再放送されているが、ふたつの役の落差がおもしろい。享楽主義者で欲望のおもむくままにふるまうエンドラと、ストイックの権化のようなマリラ、真逆の役どころなのにどちらも観る者にまったく違和感を感じさせないのはサスガ! 北原さんは『アン』放映終了直後に事故死されてしまったが、当時まだ高校生ながら「神様というのはほんとうに理不尽なことをなさるもんだ」と憤ったものだった。アフレコ・アテレコ界も、ああしたチャンとした役者さんを擁していけないと未来がないよ。キンキンの、いわゆる“アニメ声”声優ばかりが目立つ昨今、とくにそう思うね。
 正午から、リハーサルのためにロフトを開けてくださるということなので、そのちょっと前、わが家にいったん集合し、荷物を分担してかついで向かう……という手筈だったのだが、なんとJRが二つの路線で相次いで起きた飛び込み事故(さすがは十三日の金曜日だね……って感心してる場合か!)のせいでダイヤが狂いまくっているという! 千葉向月さんは中野で足止めをくらっているらしいが、それ以上に困るのはロフトのスタッフも新宿に来られず、店を開けてもらえないことである! サテどうするか、と思っていると沢木壮くんが来る。沢木くんも少し足止めをくらったが、じきに動き出したという。ならば千葉さんのこともしばし待とう、ということに。案の定、ほどなく復旧し、千葉さんも到着する。一足先にロフトへ行き、前座で歌うための音合わせをすることになっている祐人のため、ビデオ撮り担当のちょろんげ氏に電話をし、一足先に向かっていただく。その後、大荷物を抱えて三人、徒歩でロフトへ(と書くとたやすく着いたように聞こえるが、かなりヒーヒーである)。地下へ降りると、ギターの弾き語りが聴こえてくる。どうやら千葉氏同様、スタッフ氏もぶじに到着できたようである。
 お店側にご挨拶したあと、オレは物販ブースの設営。用意してもらったテーブルに、公式パンフレット、自分の著作物、伊藤文学氏の著書、と並べていく。一通り終わったところで、着替えのためにいったん自宅へ戻る。途中で食事し、シャワーを浴びて、衣装を着込んで三時、本日正式なロフト入り。すでに知らぬ顔がいろいろと増えており、“複合イベント”の様相、いやがおうにも高まる。オレもアッチに行ったりコッチへ来たりしながら準備をすすめる。開場が近づくにつれ、神ひろしさん、伊藤文学氏、小倉東さん、ソルボンヌK子先生といったゲストの方々が会場入り。文学氏は膝の手術が成功したようで、もはや杖なしでも普通に歩いておられる。よかった、よかった。K子先生からは“簿記やおい”同人誌の最新刊をいただく。感謝。
 開場時間が近づき、各人の準備は着々と進んでいくが、しょっぱなの出演者、前座をつとめる祐人がまだ来ていない。大学の授業があるため一旦抜け、開場までに戻ってくることになっているのだが……。ロフトのスタッフに「まだですか?」と尋ねられ、あわてて地上に出てケータイにかける。タクシーで向かっているそうなのだが、道が混んでいるとのこと。「とにかく急げ」と言って切り、ドキドキしながら待つ。「開場を遅らせましょうか?」とロフトさんに言われるが、お客様を待たせるようなことは断じてやりたくないので、予定通り五時半に開けていただく。ほどなくして祐人、到着。「ロフトさんによく謝っておけ」とだけ言って、他の作業にかかる。
 開場と同時にお客様、続々と入ってくる。京也は今日の今日に手術したというのに、予定通り、友人の女の子たちと共に来場。「ウチの父」と紹介されたので、「いつも愚息がお世話になっております」と挨拶すると、みんな目がテンに(笑)。他にも色々と見知った顔がやってくるので、そのつどご挨拶を。
 そして、いよいよ開演。ホントはカウントダウンしてスタートしたかったのだが、ゲストが全員着席したときにはすでに六時半をまわっていたので断念。残念! 一部は『薔薇族』再々復刊を記念したシンポジウム。パネラー(文学氏、K子先生、神さん、小倉さん、千葉さん)全員をトークを交えつつ紹介し、「やれやれ」と思うも、なんかスッキリしない。よくよく思い返したら、自分が名乗るのを忘れていた(笑)。何かのついでに「改めまして」と自己紹介す。二部のショーの時間が当初予定していたより十五分も増えてしまったので、とにかく時間がない。おまけに話好きなパネラー揃いなのでなかなか進展せず、終了が十五分押したにもかかわらず、落語でいうところの“マクラ”のところまでしか進展せず。「ゲイマスコミの未来はあるか?」という本題がすっ飛んでしまった。まぁ、オレも雑談好きの血が騒ぎ、つい神さんが昔『イナズマン』にゲスト出演(しかも二回も!)していた話などをしてしまったのだが(笑)。とはいえ、文学氏の愛すべき怪人キャラをより多くの人々に知らしめる、という最大の目的は達せられたから良かった。
 あとでネットを見ると、司会トークの端々に公式パンフ等の物販告知を入れたことに拒否感をあらわしている人もいるようだが、文化というのはとにかく金食い虫なのだ。“現金収益”というエサを集め、与えなくては死んでしまう。金食い虫という言い方が悪ければ、「社会の寄生虫」でもいい(もっとワルイか)。宿主(社会)が肥えふとっていれば文化もまたマルマルと育つが、景気が衰退し、社会が活気を失えば、それに比例して痩せ細っていく。昨今の出版界の弱体化は、まさにそれを体現している。この「男博」とても文化事業の端くれ(末端もいいトコだけどね)、オアシをより多く頂戴してこそ、大きく育つことができるのだ。もちろん世の中にはいろんな考え方を持っている人がいるわけだから(ゲイムーブメントを商業活動に結び付けることをかたくなに忌み嫌うゲイは多い)、収益という部分を重視することを「否」とするのもまったく自由なのだが。しかし、キレイゴトだけでは文化は育たないのは厳然たる事実。“文化育成”と“消費活性化”とは表裏一体のものなのだ。ゆえに「文化の保護を」とか口にする人間は、まず自腹をきって、文化の現場にお金を落としていってほしいものである。かつては王族や貴族が画家や音楽家たちのパトロンとなって文化を支えていたし、昭和元禄と呼ばれていた頃の日本では医者や地主などが若きクリエイターたちの将来性に対して大金を投資してくれたりもした。しかしこの不況下(好景気なんて政府発表はウソ八百!)、そのような好事家的特権階級などはとうてい見込めないのであるから、やはり文化は一般市民が“消費”という形で支えていくしかないのである。ゆえに、金を出さず、口だけは人一倍、という自称“文化擁護者”のことをオレは信用しないのだ。
 二部のストリップショーは、物販ブースにまわる。神さんたちJ-BOYSの演目はさすがショービジネスのプロという感じである。神さんのもっている華が存分に活かされている。客席を見渡せば、おっかなびっくり参加してきたカタギの女性客も楽しんでいるようで何よりである。
 そして三部のフェチ談義。一部、二部の押した分が津波のように押し寄せ、残り時間はわずかしかない。この夜は深夜イベントがあるため、十一時には完全撤収しなくてはならない。トークをほとんどカットし、K子先生の映画を流すだけで終わるしかないか? と思ったとき、ロフトのほうから「十時半まではオッケーですから」との連絡が。よっしゃ! と、ややハショリ気味ではあったが、ドラァグクィーン“マーガレット”に変身した小倉さん、ビキニ水着(ホモ用語で“競パン”という)一丁になった千葉さんとヤバ系トーク。オレと小倉さんが、もってきたネタ本こそ違うが、おなじ「身体欠損フェチ」話になってしまったのに苦笑。しかし一番ウケたのは、K子先生が約十年近く前に監督したデブ専映画『映画の中心でアイを叫んだけだもの』。オールデブ役者による『新世紀エヴァンゲリオン』のパロディ、というすさまじいカルト物件であるが、これが想像以上に大ウケ。続いて、小倉さん持参の“身体欠損フェチ用ゲイビデオ”、そしてこのイベントのために撮りおろした“男体盛り”ビデオを流すが、三分の二弱までいったところでタイムアップ。ウケ狙いのポイントまで到達できなかったのはかえすがえすも悔しい話である。とはいえ後がつかえているのだから仕方ない。閉幕のご挨拶をし、時間きっかりに終了。ほっと安堵の息をつく。
 販売ブースの番を祐人に頼み、撤収作業開始。戦場のような状況で、お客様にろくにご挨拶もできやしない。それでもなんとか荷造りを終え、予定通りの時間に片付けが終了できた。祐人を一足先に帰してから、製作委員四名で、ロフトの店長さんらと今日の入りについて伺う。入場者はのべ百四十八人。百五十人を理想としていたから、まさにドンピシャリである。また、予想していたよりも飲食物のオーダーが多かったらしい。これもまたありがたい話である。おかげで想定していた以上の黒字となった。もちろん、準備にかけた時間や労力や経費を考えれば雀の涙であるが、それでも赤字になるよりはよっぽどいい。そして一番嬉しかったのは、ロフトのスタッフも楽しんでくれた、ということ。毎日色んなイベントを観て目の肥えている方々にそう言ってもらえるのは涙モンである。
 地上に出ると、すでに十一時半。とりあえず、何人かで荷物をわが家まで運び込むことに。売れた分だけ減っているし、運ぶ人数も増えているので、行きよりはかなり楽である。いくらかの精算をしてから、出演者の有志らの待つファミレスへ。もう時間は零時半に近くなっており、オレ以外の人間は家へ戻れない。なので夜明かしするのだという。オレはそもそも夜に弱いし、仕事以外で徹夜はしないことに決めているので、申し訳ないがちょっとだけ顔を出してすぐ帰る予定。しかしあれこれミーティングまがいのことをしているうちに、二時間以上が経過してしまった。これはイカン、と三時をすぎたところで一足先に辞去。帰宅し、歯だけ磨いて就寝。今回一番の収穫は「ロフトプラスワン」というハコと自分とはかなり相性がいい、とわかったこと。司会進行にあたり、1ミクロンたりとも緊張しなかったのである。誰かに電話をかけるときのほうがよっぽどアガるくらいである(←電話ギライ)。満員の観客を前にしても百二十%リラックスしてやれる、ということが判明したのはよかったなぁオレ。
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  1. 2006/10/16(月) 20:45:49|
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